#FLIPTHETURF 運動をご存知ですか?
これは今年の2月14日にポストされた49ersのDEニック・ボーサのツイート。
前回のスーパーボウルでラムズのWRオデル・ベッカムJrがACL断裂の怪我をきっかけに多くのNFLプレイヤーが人工芝での怪我のリスクを発現するようになりました。
FLIP THE TURF〜 上の写真をみても分かる通り、「人工芝を剥がせ!」というキャンペーンです。
先週の試合でもLIONSのQB、ジャレッド・ゴフが氷点下以下に下がったフィールドの危険性についてコメントした記事が上がってました。
https://www.si.com/nfl/2022/12/25/lions-jared-goff-rips-field-conditions-panthers-bank-america-stadium
現在NFL32チームのホームグラウンドの半数が人工芝、残り半分が天然芝でプレーをしています。NFLPA(選手会)ではフィールドの安全性について言及。人工芝の改善についても今年11月12日に声明を発表しています。
https://nflpa.com/posts/nfl-player-health-safety-lies-beneath-the-surface
オンライン署名プラットフォームのchange.org で展開される#FLIPTHETURFキャンペーンによると
○人工芝の上でのプレーにおいて非接触な状況でのプレーにおいて天然芝と比べると下半身損傷28%増、膝の負傷が32%増加。
○人工芝生の環境下では天然芝よりも15℃も高温となり有毒ガスが放出されたり、それを摂取されたりする割合が高くなる。
○NFL選手の90%が、人工芝は選手生命を縮めると考えている。
というプレイヤーからの懸念点が挙げられています。
また環境保全の観点からは現在、アメリカでは人工芝芝をリサイクルすることができないため、毎年3億3千万ポンドのゴミが埋め立てられ、水や灌漑システムにマイクロプラスチックが混入していると推定されています。
平均して、1つの人工芝芝生競技場は44万ポンド以上の石油派生物を必要としていて、人工芝を作るにあたっては、炭素を排出し、化石燃料を作り出さなければならず、地球温暖化の原因となっています。
芝生は温暖化を抑える効用があり、大気汚染物質や水質汚染物質をろ過する事が期待でします。人工芝は二酸化炭素を減らして酸素を放出することも出来ません。
競技場の有効利用、稼働率の向上等。
複数のスポーツで利用するシーンが多い学校のフィールドなどで天然芝への転換は簡単ではありません。
日本では都会部の敷地の問題もあり簡単に解決する問題ではありませんが、こうした議論が長期的に人工芝の現在抱えている課題解決につながり、環境に優しい人工芝が生まれるきっかけになれば良いなと思っています。
無論、こうした議論下で天然芝のフィールドが増えていくことも望んでいます。
みなさんにとって甲子園ボウルを通じて天然芝のことを考えるきっかけとなれば嬉しいです。
いよいよクラウドファウンディングは明日(30日)一杯です。
皆様のご協力を何卒よろしくお願いいたします。