12月13日にネクストゴールを達成しました。ご支援くださったみなさま、ご宣伝くださったみなさま、三好春樹さんの単行本の復刊を応援してくださったみなさま、ありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。「生活リハビリ」「認知症ケア」「関係づくり」をこれから介護の仕事に携わろうとする方々に伝えていきたい。そのような思いから始まったクラウドファンディング。おかげさまで最終日の1日を残すところとなりました。このあとも地道に活動を続けてまいります。最後まで温かく見守っていただけましたら幸いです。発起人代表 中村信洋
《目標達成の御礼とネクストゴール》 2022年11月6日にスタートした本クラウドファンディングは、25日目をもちまして、目標金額200万円を達成することができました。これもひとえに、ご支援くださったみなさま、ご宣伝くださったみなさま、のおかげによるものです。あらためまして心より御礼を申し上げます。 また、復刊にむけた温かいコメントをたくさん頂戴し、これだけ愛されてきた本を復刊できるのだと、そのよろこびを噛み締めております。発起人一同を代表して感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。 つきましては、誠に勝手ながら「ネクストゴール」を設定することといたしました。次は300万円に挑戦させていただきます。このネクストゴールを達成したあかつきには、単行本『野生の介護』の復刊も検討しております。 みなさまから頂戴したご支援とエールに、盛大な恩返しができますよう、気持ちを引き締めてまいります。ひきつづきご支援をよろしくお願い申し上げます。2022年11月30日記 中村信洋
あらたな応援メッセージをいただきました。ご紹介させてください。* * * * *お年寄りの生活を取り戻す生活リハビリは、現場で、四苦八苦している私たちの悩みを救い上げ、励ましてくれました。 三好さんの話も本も、わかりやすく面白かったぁー! 介護の豊かさ、面白さを、若者たちに届けてください。 応援しています。(玄界灘の妖怪)
高口光子さん(元気がでる介護研究所)のフェイスブックへの投稿をシェアさせていただきます。貴重なメッセージ、ぜひご覧ください!* * * * *「関係障害論」他の再発行の計画が始まりました。当時「関係障害論」を初めて読んだ頃の文章を掲載します。当時…と言っても、三十年くらい前ですが、私はリハビリテーションの学校を卒業して、同級生の皆んながそうだったように、病院に入職した。学卒新卒のキラキラで勤めた老人病院は異様に見えた。老人は大きな布オムツをつけられて、裸同然に横たわっている上から浴衣をかけられていた。鼻から管を通して、手足を浴衣の紐で縛られていた。それでもゴソゴソする人はツナギの服を着せられていた。それでも動く人は、檻のようなサークルベットの中にいた。それでも動く人は、精神科病棟に転棟して、柔道着のような抑制服を着せられ、薬か電気療法でおとなしくなっていった。大部屋の病室には、5〜8人のお年寄りがうごめいている。外から鍵がかけられていて、その病室の前に立ちガラス越しに老人を覗くと、一気に集まって来て、手を伸ばしてきたり、ドアを叩くので、怖くなって足早に立ち去っていた。何もかも気に入らなかったが、それを口にすると、「若いねぇ」「そのうち慣れる」と言われ、もっと大人になりなさい、見っともないわよ。と忠告されていた。それでも何か言わなきゃ!と思って、「QOL」とか「廃用症候群」とか「個人の尊厳」とか「リハビリテーション」とか言っていた。そんな教科書みたいなコト言ったって、通用しないわよ!と、看護婦(今の看護師)から鼻で笑われた。教科書しか知らない新人は、「この人たちには、教科書以外の言葉があるんだ!どこにそれはあるんだ!?」と思って、看護婦の看護雑誌を読み漁った。そしたら、三好春樹という人が、老人の生活とリハビリについて、医学書院の看護雑誌に連載をしていた。「そうそうコレコレ」とか思って、看護婦長室に入り浸って、その雑誌のバックナンバーを辿って、三好春樹を全部読んでみよう!と、思った。「三好春樹」の連載から借りてきた言葉だけど、私はその言葉を使って少し看護婦に言い返せるようになり、看護助手という味方もできた。その頃、三好春樹という人は、人前で話し、その連載をもっと深めて本を出していた。私が看護婦・看護師のケンカに明け暮れ、介護職になってグズグズしている頃、「関係障害論」が出版された。「介護は関係」この言葉から、全国の介護への見方・考え方が変わった。この言葉を理解して、人に伝え、介護実態を変えるには、さらに十年以上の歳月が必要であった。「老人を縛るな」この言葉をこの日本で、本として公式に発言したのは、三好春樹が最初である。「関係障害論」を読んでからの私が、看護師と話すと、看護師はよく泣いた。これが、教科書に書いてない言葉の力なのか。あれから、どれくらいの年月が経つのだろう。もう一度、もう一度、読み返してみたい。これから新しく介護の現場にやって来る人に、まだ出会ってもいない新しき介護の人に、この本を手渡し続けることが、今、介護をしている私たちの責務だと思う。
三好春樹さんとの出逢いは約20年前。子育ての合間にホームヘルパー2級の資格を取得し、そのまま老健(介護老人保健施設)で働き出した。少し慣れた頃、職場の先輩から「介護の講演会があるよ。行ってみる?」と誘われて、その講演会に参加。まだ三好さんの名前は知らなかった。舞台の上で縦横無尽に動き回る姿と口調は、まるで古畑任三郎。三好さんが出逢ってきた、お爺さんやお婆さんの話に引き込まれ、とにかく笑った。可哀想とか笑ってはいけないとかじゃないんだ。介護に対する概念が180度変わった。会場で「認知症介護」の本を買った。分厚い本だが、面白すぎて1日で一気に読んだ。冒険小説を読んだような軽い興奮状態だったことを覚えている。さらに三好さんの本を読み漁り、介護の仕事がどんどん楽しくなっていった。三好さんの話が、本が、出逢いが、私の人生を大きく変えた。仕事が人生そのものとなり、豊かさとやりがいで満たされていった。その後、介護保険にたよらないデイサービス事業を立ち上げて5年目に入った。この本たちとの出合いで、一人でも多くの人の人生の彩りが増すように、復刊を応援しています!保持雅子さん(つどい場だんだん・代表)