こんにちは。本日は、リターン品の中から【木工をはじめて応援プラン】木工入門にぴったりのスプーン作り用木材(桜)ご紹介をいたします。
どなたでも無理なく、はじめての木工をはじめられるよう、以前からYoutubeで木のスプーン作りの動画を発信してきましたので、そちらをご覧いただきながら、お届けする街の木(サクラ)の木材を加工していただければと思います。
↓木のスプーン作り解説動画の再生リスト。まったくなにも道具がない、はじめて、という人を対象にしたシリーズと、電動工具がある場合、とそれぞれに動画があります。
https://www.youtube.com/playlist?list=PL4AgepG6fv1V3SohZbUk6YlraJRmtT-Q0
サクラ材、には色々ありますが、木工の世界で知られた桜というと、なにをおいてもヤマザクラ(山桜)。木工関係者が「サクラ」と言った場合にはそれは山桜であるというのが普通です。ほかにはシウリザクラ、ウワミズザクラ、といった桜がわずかですが木材として流通しています。
ソメイヨシノは? と思われた方もいらっしゃると思いますが、ソメイヨシノは木材としてダメな木の代名詞という感じ。街の桜には他にも色々な種類がありますが、基本的に街の桜は木材としてはダメ、が木を知る人、木材を知る人の世界では常識であると言って差し支えないと思います。その基準で言うと、桜だけでなくほとんどの樹種が、もっと言えばケヤキですら(ケヤキも伐ったら売れるはまずなくて、伐ったら処分費をとられます)、ほとんどダメなものばかりなのですが、とにかくソメイヨシノは誰でも知っている樹種ですし、わかりやすいので木材に向いていない木の代名詞、になっているのだと思います。
なにがダメなのか? とにかく、木材として見た場合の「欠点」が多いのです。木材の世界では、大きくて真っ直ぐで、ねじれがなく、節(枝)がなく、腐れなどの傷みがなく、すっきりとした木目のものが「良材」と言われます。それに対してソメイヨシノは、大抵は曲がっていて、ねじれまくっていて、幹が別れたり樹皮を巻き込んだりして、電線や隣地にかかった太い枝を伐られるので切り口からはもちろん弱った結果として根元の方からも傷み(腐れ)が入っているものばかりです。そしてこうしたことは、多かれ少なかれ、ソメイヨシノほど顕著ではないにせよ、銘木の代名詞になっているケヤキにおいてすら、言えることなのです。
木材として良い木の条件は、まずは腐っていないこと。すなわち、健康な木であることですが、街の木ではそれすらもなかなかできていないのです。
私が提唱してきた「都市林業」というアイデアは、なにも街の木をどんどん伐って木材にせよ、というものではありません。どうせ世話をして維持するのであれば、健康な木、であることを保ちましょうよ、という話です。そうであれば、仮に伐ったとしても木材として使える効率が上がるわけですし、街路樹や公園の大木が倒れる事故がときどきありますが、そういう危険も防がれます。
さて、桜から思わず話が広がってしまいましたが、木を削ることを通じて「木ってこういうものだ」を知識としてではなく体感、感覚として知っていただければと思います。出来上がる作品の出来は、本当は2の次で、素材とのコミュニケーションをこそ、楽しんでいただければと思います。
もちろんお届けする桜材は、腐れなどない、赤身のイイところです! おまけにお付けするもう1樹種の木材は、仕上がり最高だけれど硬くて大変なサクラとはまた違う、もう少し加工がしやすいものにしようかと思っています。
下の動画では、全く違った話をしておりますが、やはりスプーン作りの木材からはじまるお話で、木工初心者は出来栄えじゃなくて木屑を見よ、というお話をしています。ぜひご覧いただければと思います。
↓木のスプーン作り解説動画の再生リスト。まったくなにも道具がない、はじめて、という人を対象にしたシリーズと、電動工具がある場合、とそれぞれに動画があります。
https://www.youtube.com/playlist?list=PL4AgepG6fv1V3SohZbUk6YlraJRmtT-Q0
引き続き、プロジェクトへのご支援をよろしくお願いいたします。
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