こんにちは、環境生命化学研究室 D1の長田です。
当ページをご覧いただきありがとうございます。
自分を含めた、学生5名でCOP27のグリーンゾーンに参加する予定であり
自分は、11月の中旬から現地入りして現地メンバーのサポートをしていく予定です。
今回は、COP27のジャパン・パビリオンについてご紹介していきたいと思います。
日本は、気候変動対策の目標である「2050年カーボンニュートラル」の実現に向けた環境技術の開発に注力しており、COP27においてはジャパン・パビリオンという区画で、脱炭素技術や環境問題解決を目指して行ってきた様々な取り組みの紹介および展示を行います。
日本は、カーボンニュートラルに向けて
・「Mitigation(緩和)」温室効果ガス排出量の削減に寄与する
・「Utilization(CO2の有効活用)」排出されたCO2を原料に活用する
・「Adaptation(適応)」環境への悪影響を最小限化する
の3つの分野を基盤とした環境技術の開発が行われています。
COP27でのそれぞれの分野の出展タイトルと出展者を以下にまとめてみました。
・Mitigation(緩和)
「カーボンニュートラル社会を実現するJCM廃棄物処理プロジェクト」
JFEエンジニアリング株式会社
「廃プラスチックからの地産地消型低炭素水素の製造」
日揮ホールディングス株式会社
「カーボンニュートラル実現に向けて水素で経済社会をリデザイン」
パナソニック ホールディングス株式会社
「日立は、地球環境と人々の快適な生活が両立するサステナブルな社会をめざします」
株式会社 日立製作所
・Utilization(CO2の有効活用)
「コンクリートによるCCUSの実現と創エネ外装システム」
大成建設株式会社
「Power to Chemicals(P2C)~「CO₂電解技術」でCO₂を資源に!~」
「超軽量小型高出力超電導モータ ~モビリティ分野の脱炭素化に貢献~」
株式会社東芝/東芝エネルギーシステムズ株式会社
「MHIは水素エコシステムの社会実装により、カーボンニュートラル社会の構築に貢献します。」
「三菱重工グループのCCUSバリューチェーンへの取り組み」
三菱重工業株式会社
・Adaptation(適応)
「気候変動を観測する衛星・リモートセンシング技術」
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
「放射冷却素材 SPACECOOL」
SPACECOOL株式会社
「気候変動適応型農業および食糧安全保障等に関する農林水産省の取り組み」
農林水産省
展示タイトルを並べただけでも、様々な視点からの環境技術の開発が行われているのが見て取れて、とても興味深いものばかりです。ジャパン・パビリオンの公式サイトに詳細な資料が掲載されていますので、気になった方はぜひご覧になってみてください・
加えて、今回のCOP27では、環境省から「福島」に関する発表も行われます。
東日本大震災による原子力発電所の事故に伴って放射性物質が放出され、現地住民が避難を余儀なくされた福島。
世界的にも類を見ない規模の汚染に対してどのような環境技術を用いて再生していったのか
避難指示が解除されつつある中、新たなまちづくりにむけてどのような事が行われているのか
という内容を中心に、福島の現状と未来への足取りを世界に伝える場となりそうです。
環境問題やその解決に興味がある自分としては、日本国内及び海外の発表がとても楽しみです。
さて、我々の研究室メンバーは今何をしているかといいますと、先発隊である高橋君と西峰君が、成田空港から飛び立ったところであり、数度の乗り継ぎを経て、開催地であるシャルム・エル・シェイクに向かっている最中です。この活動報告が公開される頃には現地にちょうど到着しているところじゃないかと思います。現地につき次第、我々の展示用ブースの設営、そしてそこでの発表に向けた準備を進めていく予定です。
「乗り継ぎ地のドーハ空港」
今回の活動報告は以上になります。
これまでの活動報告では、これまでのCOPの振り返り、日本での準備状況がメインでしたが次回からは、現地のグリーンゾーン及びブルーゾーンの状況、他団体との交流についてお伝えできたらと思います。
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