2022/12/14 21:50
〜振り返り投稿〜
8月。
その日は、いつもの渋谷のカフェで、とあるコンペに提出する長編映画の脚本を執筆していた。気晴らしで、短編作品のプロットをサササッと書いたら、脚本として完成させたくなり、勢いで初稿を書き上げた。
物語の中の人物が呼吸をした瞬間だった。
自分が創り上げたキャラクターとともに、一喜一憂し、一緒に、彼らの「人生の旅路」を歩んだ。
自分で紡ぎ出した文字ではあったが、明らかに、私は「彼ら」を「誰か」として認識していた。なぜならば、彼らの旅路で起こってしまった出来事が、あまりにも残酷で、書きながら涙が吹き出してしまったからだ。
渋谷の、窓が大きなカフェ。鼻をすすりながらパソコンに何かを打ち込む女の滑稽や姿を想像できるだろうか。
私だ。
そして、その残酷な出来事を作り出した、張本人だ。
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それから何度か書き直し、脚本として完成したのが、10月のこと。
遂に、このプロジェクトを立ち上げることを決意しました。
More to come…