おはようございます。
この取り組みの写真を撮って下さっている、写真家の藤井保さんから、プロジェクトへのメッセージをいただきました。
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「SANBE セイタカアワダチソウ プロジェクトに寄せて」
長い間、写真を撮ることを職業として確信していることがある。
同じ風景は二度とないこと。
自然も人も時間の中で変化すること。
そして対極と思われる現象の中に物事の真理が潜んでいること。
闇があるから光が見える。
静があるから動が生きる。
善と悪、無と有、障害と才能も実は紙一重の内にある。
接する人と環境によってその価値は大きく変わっていく。
このセイタカアワダチソウも嫌われ排除されていた存在から収穫して生活を豊かにする物へと生まれ変わっている。
そのアワダチソウの収穫作業をプロジェクト代表の梶谷美由紀さんと野口未奈さん、
そして池田小学校の4年生6人にしてもらい撮影をしました。
三瓶山の見える耕作放棄地に咲いたアワダチソウは、朝の逆光の中でお花畑の如く光り輝き
梶谷さんと野口さんには作業を超えた美しさを求めて作業着ではなくワンピースを着てもらっています。
子供たちの参加は、長い間このアワダチソウが花粉症の一因と誤解されてきたことへの答えとして。
何より素直で可愛い子供たちの明るさが絵を楽しくしてくれました。
池田小学校の卒業生の私から見れば、代表の梶谷さんも子供たちも可愛い後輩となります。
このプロジェクトはビジネスを超えたビジョンに向かって進んでもらいたいと思っています。
活動の基盤になっている「山の駅さんべ」のスタッフは全員が個性的で魅力的な女性たちです。
この保守的と言われる島根県で自分の表現として発言、そして活動する女性たちは貴重で社会的にも意味があることと思っています。
私が東京から大森町に拠点を移して2年近くになりますが故郷、三瓶町のために何か出来ることがあればと思っていた事、そして同じように今年、兵庫から拠点を移したデザイン事務所6Bの小野哲郎さんとも
機会があれば一緒に仕事をしたいと思っていました。
偶然にも小野さんの事務所で打ち合わせ中の梶谷さんと出会い、その二日後には私は自分が写真を撮ることを心に決めていました。
現在は三瓶山西の原を中心に、周囲の遊歩道、中国自然道、そして登山道と歩きながらの撮影を進めています。
子供の頃から慣れ親しんだ三瓶山ですが新たな出会いと感動もありメンタル、フィジカル共にリフレッシュ出来る大切な仕事となっています。
実はこのプロジェクトを一番楽しんでいるのは、この私なのです。
写真家 藤井保
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たくさんの偶然が重なって出会った、温かくて優しい母校の大先輩。
山の駅や、プロジェクトに関わる全ての人へのエールとして、受けとらせていただきました。
藤井保さん、本当にありがとうございます。
あっという間に、半月が経ちました。
まずは最初の目標としていた30%のご支援を前半で達成できました。
温かいご支援、ありがとうございます。
残りの約3週間、しっかり想いを届けたいと思います。
(藤井保さんのプロフィールを貼り付けようと思いましたが、たくさんのお仕事をされていてまとめきれないので、
藤井さんの最近のお仕事の記事を。
お弟子さんとのメールのやりとりを書籍にした「藤井保 瀧本幹也 往復書簡その先へ」も素晴らしい。是非手に取ってもらいたい一冊です。)