みなさんこんにちは。
今回は、系統連系システムと独立電源システムについて説明いたします。
今までの活動報告で一番アクセスが多かったのは、「Chariot SAMBAにおける協調充電」です。 この結果は納得なのですが、二番目は、「12Vバッテリーレス充電システムシリーズの協調充電を1文で説明」なのです。 これはとても意外でした。 今までの内容をシンプルにまとめただけだったからです。 クラウドファンディングのメイン記事も活動報告も、技術資料も、ある程度知識がある方向けで、あまり回路技術に詳しくない方には、門戸を閉ざしている気がしてきました。 よって今回から、技術資料の2章は、前提となる基礎事項の説明に割こうと思います、
それでは、前提となる基礎事項の一つ、系統連系システムと独立電源システムについて説明します。
一戸建て住宅で行う、商用電源と電力を売買するシステムは、系統連系システムと呼ばれています。 系統連系システムは、電力の発電量より消費量が多い場合、商用電源から電力を購入し、電力の発電量より消費量が少ない場合、商用電源に電力を売却します。
一方、小規模な発電システムでは、バッテリーを用いるシステムが用いられ、このシステムは独立電源システムと呼ばれています。電力の発電量より消費量が多い場合、バッテリーに蓄電されている電力を消費し、電力の発電量より消費量が少ない場合、将来の使用のためバッテリーに電力を蓄えます。 ここで、バッテリーには、充電しすぎると爆発する恐れのある過充電という現象、放電しすぎるとバッテリーが使えなくなる恐れのある過放電という現象が知られています。 そのため、過充電、過放電を防ぐための過充電防止回路、過放電防止回路を備えたチャージコントローラという装置が用いられます。
Chariot SAMBAは、後者の独立電源システムの変形版、改良版となります。 Chariot SAMBAは、独立電源システムにおける鉛蓄電池がモバイルバッテリーになったものです。 ただし、単純に鉛蓄電池をモバイルバッテリーに置き換えるだけではだめなのです。 以上を踏まえて、次回は、Chariot SAMBAって結局何なの? という説明をします。
それではまた。