きかせてよきみのことプロジェクトとは
「きかせてよきみのことプロジェクト」(https://www.kikaseteyo.com/)は、詩・曲・歌、コーラス、ギター、ピアノ、イラスト担当の7人のメンバーで2021年9月に結成。その後編曲担当のメンバーも加わり、現在は8人で活動する「絵と歌を愛する音楽製作グループ」です。
メンバーのうち、歌を担当する朝霧 裕は「ウェルドニッヒ・ホフマン症(脊髄性筋萎縮症)」、町田佳織、るぅは「線維筋痛症」、手話歌のてんちゃんは「二分脊椎症」という難病があります。
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誕生のきっかけ …そして、いっしょにやろうよ!
1.誕生のきっかけ
難病や障害当事者など、新型コロナウィルスのハイリスク当事者である人々が、長く強い外出制限の元で暮らした2020年から2022年。特に入所施設や病院では、友人や家族との面会禁止のままで丸3年が過ぎようとしている方もいます。
近年、地域に暮らす障害当事者も増え、障害当事者のスポーツ競技や舞台芸術にも関心が一層高まるなど、多様性という価値観が大きく花開く時代に向かおうとしていた矢先…。
このままでは、コロナ禍により、自分で意思を伝えることが難しい人や、 介助者がいなければ生活や外出が困難な人が、また、社会の中に「いるのに、いないような存在」になってしまうのではないか。
かつて、障害のある人とない人が共に生きる、人権への理解が乏しかった時代。設備のバリアフリー化がほとんど進んでいなかった時代の「障害当事者が社会から隠されたような日常」に戻ってしまうのではないか…この企画は、そんな強い直感から生まれました。
まさに今、この時代だからこそ、特に重度の障害を持つ私たちが生きる姿を見せ続け活動することで、難病や障害など身体的な理由で、もしも障害や病気がなければ当たり前に得られたであろう「普通」の生活を営むことにすら困難を有する人。学校や職場、家庭などの集団生活の中で、自分の体や心に「生きづらさ」を抱えている人。様々な人々へ向けて、
「どんな人も、他者から故意に隠されず、自ずからも隠れず、その人の存在(全身全霊)と言葉を世に放ち、今日、一日一日を、その人らしく、最大限に生きていく権利がある」そんなメッセージを放つ意味があると思いました。
また、コロナ禍での重なる不自由や介助者不足等において、生活や、外出の困難のまま、社会的に放置されているような個人の声を、歌を場にして繋ぎたいと思いました。
2.一緒に歌を作ろう!発信しよう!
このような思いで、プロジェクトリーダーの朝霧 裕が発起人となって、長年音楽活動を共にしてきたミュージシャンや、SNSなどを通じて交流のあった障害当事者の仲間、コロナ禍をきっかけにして、SNSで出会ったイラストレーターらが集い、2021年の秋にクラウドファンディング「多様性のある社会を可視化するリリックムービーつくりたい!」(詳細はこちら)を実施しました。
私たちの初の制作となったこの企画は、119人に方からご支援を頂いて、2つの楽曲「きかせてよ きみのこと」「ありがとう」(手話バージョンもあり)を制作!
「きかせてよ きみのこと」は2016年に相模原障害者施設殺傷事件が起きてから、朝霧 裕が長い間、胸の奥で抱いていた想いをもとに、詩とメロディーを織りあげた楽曲。
「ありがとう」は、日頃から私たちを支えて下さる医療・介助に従事する当事者の方々、難病や障害をもつ当事者の方、今、悩みや孤独の中にあり「ありがとう」を誰にも言えない環境下に生きている方、私たちのすべてを見てきてくれた友人や家族へ。距離と時間を越えて、多くの方にこの歌が届きますようにと願って作られました。
その後、私たちのプロジェクトは埼玉新聞(2022年8月22日号)、東京新聞さいたま版(2022年10月6日号)に掲載されました!東京新聞さいたま版はWeb版にも掲載(こちら)
※画像は、きかせてよきみのことプロジェクトHPより(https://www.kikaseteyo.com/)
\「きかせてよきみのこと」「ありがとう」はYoutubeでお聴き頂けます/
制作にこめた想いや、クラウドファンディング「多様性のある社会を可視化するリリックムービーつくりたい!」(2021年10~12月に実施)の詳細はこちらをご覧ください。
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始めてみたものの、楽曲制作は試行錯誤の連続!
制作はコロナ禍ゆえに順調には進みませんでした。新型コロナウィルスに対してハイリスクや、外出が極めて困難なメンバーもいるため、制作活動は主にオンライン。
↑「まずはこれ押して」「次はここ」と、全て教えてもらいながらオンラインで録音(録音は、作曲、編曲、ギター、コーラス担当の奥野裕介)
↑撮影も自分達で行いました。久ぶりの対面で、おしゃべりしたい気持ちでいっぱいでしたが、今回は短時間での撮影に集中!
そして、沢山の方から頂いた応援が励みになりました。
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コロナ禍に突入して3年目の今だからこそ
今、コロナ禍も3年目となり、来年は4年目。
オンラインでも色々なことができる時代にもなりました。ですが、プロジェクトメンバーを含めて、重度の障害を持つ人々は、オンライン会議やイベント、テレビ電話をするためには、パソコンやケータイを手元や顔の前にセッティングし、コンセントを入れ、電源スイッチを押してくれ、マウスの位置を調整してくれたりする、介助者の力が不可欠です。
制作には、私たちが世の中に姿を見せることを通して、歌の背景にある「介助者を毎日必要とする私たちの日常生活に、少しでも興味を持ってもらえたら…」という願いがあります。
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本プロジェクトで達成したいこと
1.多様性をテーマとした楽曲「きかせてよ きみのこと」「ありがとう」(ともにYoutubeにて公開中)の英語版リリックムービーの制作
2.きかせてよきみのこと初ライブの開催
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英語版「きかせてよきみのこと」「ありがとう」リリックムービー制作について
「きかせてよきみのこと」は再生回数3,000回を越え、多くの方へ届きつつあります。「この歌がさまざまな国の言葉になって、世界中に届くといいね!」との声を頂くようになり、それが私たちの新たな夢になりました。
現在、朝霧と同じ脊髄性筋萎縮症の当事者で、英会話塾の講師としてご活躍されている伊藤弾先生に、日本語歌詞の意味を十分に汲んで制作いただいた英訳詞、歌う際の発音指導をお願いしzoomで特訓中です。
この歌を世界中に届けたい!!これが一つ目の私たちの夢です。このページの最後に英訳詞もご紹介しています。
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ライブの開催について
私たちの二つ目の夢。ライブの会場と日程は既に決定しています。
日時:2023年7月27日(木)開場18:30 開演19:00 終演20:30(予定)
会場:としま区民センター8階 多目的ホール(250席 全席自由 車いす席多数 予定)
会場内 多目的トイレあり エレベーターあり 玄関段差なし
住所 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目20−10(池袋東口徒歩10分)
としま区民センターホームページ https://toshima-civic-center.jp
主催:きかせてよきみのことプロジェクト(https://www.kikaseteyo.com/)
右の建物が、としま区民センターです(撮影:kidsnaco)
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リターンについて
バラエティー豊かなリターンを多数ご用意しました(詳細は各リターンの説明をご覧ください)
●「チケット」はお申込み後に「収録映像の後日配信」に切り替えることが出来ます!(クラウドファンディング終了後)
●ライブのお席は全て自由席です。
●チケットを含むコースをお選び頂いた場合、ご支援のお申込みと同時にお席を確保致します(電子チケット・紙チケット発行の手続きはありません)。
●介助者を必要とされる方は、お一人につき介助者1名までチケットなしでご入場頂けます。お手数ですがその旨を事前にご連絡下さい。
●会場へのアクセス、会場内の環境等についてのご質問は、会場へ直接お問い合わせ下さい。
●いずれのコースもお申込み後のキャンセルは出来ませんのでご了承ください(ただし「チケット」→「収録映像の後日配信」への切り替えのみ可能です。クラウドファンディング終了後にご案内します)。
●ライブ開催の3か月前から、チケットの通常販売(2,000円/1枚)も予定しています。お子様用のチケットも販売の予定です。
【チーム「きかせて」応援Facebookグループへのご招待について】(全コース共通のリターンです)
チームのメンバー、支援して下さった方限定のFacebookグループです。どなたでも書き込み大歓迎です。制作の裏話や写真、進捗状況などをお伝えします。
※2021年10月のクラウドファンディング「多様性のある社会への願いを可視化するリリックムービーをつくりたい!」で立ち上げたものと同じFacebookグループへのご招待になります。既に参加済の方は新たに入り直す必要はございません。引き続きご活用ください。
【イラストハガキについて】
kidsnacoのイラストハガキ(3枚)を郵送でお届けします(ライブ当日の手渡しも可能です)。
【リリックムービーへのお名前掲載について】
「きかせてよきみのこと」(英語版)および「ありがとう」(英語版)のリリックムービーの最後に「クラウドファンディングご支援」としてお名前を掲載します。※備考欄にリリックムービーへの記載時のご希望のお名前を必ずお書きください
【メンバーとのお食事会について】
本プロジェクト代表者でイラストレーターkidsnacoと、プロジェクトリーダーでシンガーソングライターの朝霧 裕、ギタリストの奥野裕介のメンバー3名の内、2名が伺います(朝霧 裕が参加する場合には、朝霧の介助のために介助ヘルパーさん1名も同席します)
ライブのご感想や、ご自身のお話ししたいこと、メンバーにちょっと相談してみたいことなどをざっくばらんに、ゆっくりお話したい方からのご支援をお願いします。
・さいたま市内の「Jardin de Yono(ジャルダントヨノ)」(フレンチ&イタリアン)で行います。
・限定3名様(お一人ずつ別日でお食事会をセッティング致します)。お時間は2時間を目安とし、空いていれば個室のご予約にも対応致します。
・支援者様ご自身のご飲食代は当日お店でお支払いをお願いします。ご友人、ご家族でいらっしゃる場合には、そちらの方々の飲食代も当日にお支払い下さい。
・お聞きしたお話の内容は介助ヘルパーさんも含めて、守秘義務を厳守いたします。
・メンバー各位の過去ライブや講演会場において、迷惑行為のあった方からのお申し込みはお断り致します。ご了承お願い致します。
・有効期限2023年8月1日から2024年12月31日までの任意の1日とさせて頂きます。
【企業・学校・あなたの街で講演しますについて】
プロジェクトリーダーの朝霧 裕がお話しの講演に伺います。 進行性難病と共に生きてきた朝霧の、介助さんたちと作る暮らしの様子。音楽活動の様子、これまでや今回のクラウドファンティングへや、様々な挑戦から得たもの。 「心のバリアフリー」についなど、主催の皆様の企画意図に沿ってお話しします。
例として、これまでの講演実績の一部です。
2015年「すべてのいのちに花マルをー生きることに他者の承認はいらないー」 主催 花園大学
2016年「生きるほうへ!ーみんなで紡ぐ物語ー」主催 埼玉県熊谷市市民有志の皆
2019年「バリアフリーってなぁに?」主催 長野県大町市 大町南小学校
2020年「バリアフリーってなぁに?」主催 東京藝術大学 Diversity on the Arts Project zoom講演
質疑応答も存分に交えて、お話しの講演をじっくり聞いてみたい。 主催様のどなたかと対談形式のトークにしたいなどにも柔軟に対応致します。 バリアフリー教育に尽力されている企業様や、小学校・中学校、高校や大学の授業等、「私たちの学校の授業に来てほしい」「市民講座に来てほしい」など、講演を企画主催下さる皆様からのご支援を、どうぞよとしくお願い致します。
*オンラインzoom講演や、インスタからの配信にもご対応致します。
・講演実施期間は、原則、2023年8月1日から2024年12月31日までとし、主催様ご相談、調整をさせていただきます(2023年7月よりも前をご希望の場合、可能な限りは伺いますのでご相談ください)
・講演時間は、60分から90分を目安とし、学校の授業時間や企業様の講座の時間枠に合わせます。
・学校の教室や体育館、企業様の研修室等ではない、主催様任意の有料の会場を必要とする場合には、費用は別途必要となります。
・埼玉、東京以外は別途交通費を、日帰りの困難な遠方は別途交通費+宿泊費を頂きます。何卒ご了承下さい。
【あなたの街でライブしますについて】
プロジェクトリーダーの朝霧裕とサポートギターの奥野裕介、また、ご要望がありましたら インクルーシブなダンスの心得のありますkidsnaco他、きかせてプロジェクトメンバーが、あなたの街へ「歌とお話のコンサート」に伺います。
「きかせてプロジェクトの仲間たちを、私の街に呼びたい!」 「コンサートを企画主催をしたい!」という皆様からのご支援をどうぞよろしくお願い致します。
(医療的ケアの必要なメンバーもおり、全てご希望通りにならない場合もございますが 他のメンバーの参加についてもお気軽にお問合せください。 主催様と調整をさせていただきます)
・ステージ内容は、60分から90分を目安とし「障害のある人もない人も、その人の意思を尊重されて生きる、バリアフリーな社会づくり」「多様性の社会」などをテーマとするトーク&コンサートとします。(時間をもう少し短く・長くも対応します)
・ライブ実施期間は、原則、2023年8月1日から2024年12月31日までとし、主催様ご相談、調整をさせていただきます(2023年7月より前をご希望の場合、可能な限りは伺いますのでご相談ください)
・コロナ流行の状況により、オンラインzoomでの講演や歌とお話のおうち配信コンサートにも対応いたします。
・主催様任意の会場費用は別途必要となります。
・埼玉、東京以外は別途交通費を、日帰りの困難な遠方は別途交通費+宿泊費を頂きます。何卒ご了承下さい。
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新型コロナウィルス等による変更・中止について
※新型コロナウィルスの感染状況を考慮し、有観客ライブを安全に開催できないと判断した場合は、無観客で実施し、その収録映像を「チケット」「収録映像を後日配信」をお申し込みの方に後日配信致します(チケットの払い戻しはございません)。
※主催者(きかせてよきみのことプロジェクト)の責任能力の範囲を大きく超えた想定外の事由(暴風雨、地震など)によってライブが中止となった場合、ご支援金の返金は致しません。予めご了承ください。
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資金の使い道
英語版リリックムービー制作:制作費用 ¥95,000(英訳詩制作、歌唱指導、映像編集2曲分)
ライブ:会場費用¥70,400/当日機材費等 ¥415,000(音響・照明・記録映像機材費用、技師謝礼、ピアノ借用、出演者交通費等)/ボランティアスタッフ交通費 ¥50,000/お弁当・お茶代 ¥20,000/印刷費¥20,00/スタジオ代 ¥20,000/キャンプファイア事務手数料・決済手数料一切 ¥69,300/予備費 ¥40,300
◆合計 ¥800,000◆
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実施スケジュール(予定)
▶2022年12月~2023年2月 クラウドファンディング実施/英語版リリックムービーの制作開始 ※「きかせてよきみのこと」はライブ前にYouTubeより配信、「ありがとう」はライブ後2023年10月末までにYouTube配信を目指します ▶2023年1月~2023年6月 ライブの技術スタッフの調整・ボランティアスタッフ等の募集 ▶2023年7月27日(木) きかせてよきみのこと初ライブ「きかせてよきみのこと」開催 ▶2023年8月以降収録映像の後日配信の開始
※新型コロナウィルスの感染状況やメンバーの体調不良等を理由に、スケジュールは変更する可能性がございます。ご了承ください。
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メンバー・出演者紹介
■朝霧 裕(あさぎりゆう:プロジェクトリーダー・うた・作詞・作曲)
埼玉県比企郡滑川町出身、さいたま市在住。愛称は「ダッコ」。筋肉の難病ウェルドニッヒ・ホフマン症(SMA)のため,車いすの生活。24時間の介助サポートを得て、さいたま市にひとり暮らし。シンガーソングライターとして、コンサートやライブ活動、学校講演を行うかたわら、エッセーを執筆。「障害の有無、世代を問わず、誰もが輝ける社会」を夢として、書き、語り、歌う。2003年〜2018年 ふれあい福祉基金チャリティーコンサート彩の国 ゆめコンサート発起人
著書「バリアフリーのその先へ!ー車いすの3.11ー」(岩波書店)他。
朝霧裕HPはこちら
朝霧裕Youtubeチャンネルこちら
【開催に向けての思い】
みなさまはじめまして!シンガーソングライターの朝霧 裕です。わたしは、日頃、シンガーソングライターとして歌ったり、バリアフリーな社会づくりについて、講演をしたり、エッセイの本を書いています。
私には、生まれつき、ウェルドニッヒ・ホフマン症(脊髄性筋萎縮症)という進行性の筋肉の難病があり、日頃、電動車いすで生活をしています。そのため、生活には、着替え、トイレ、お風呂、外出介助、夜の寝返りなど、多岐に渡り介助が必要で、現在、「重度訪問介護」という介助制度の元、24時間の介助サポートを得て、さいたま市に自立生活をしています。
私の10代、20代は、街並みがまだ本当にバリアフルだったので、学校も別、働く場所も別、生活の場も別。障害者と健常者、と、明確に世界が二つに分け隔てられているような、障害のない方々との「接点のなさ」を感じ「私が動けば社会が変わる!」という気持ちで表現活動をしていました。
けれども、少しずつ活動が実り、いろいろな街へ歌のために行けるようになった矢先、コロナ禍がきて、長く強い外出自粛のもとに暮らす日々に、日常が一変してしまいました。
けれど、そうしている間にも、私たちの時間は過ぎ去ってゆきます。
私の障害は、肺活量の低下や、手足の筋力の低下など、筋力が徐々に弱くなる進行性のものです。今年の9月からは人工呼吸器を夜間に使用するようになりました。呼吸器の練習のための入院の折、「このまま、ずっと息を潜めて、また、家の中にいるだけの一生に戻っていいの?」と自問しました。
もちろん最大限の感染対策や、もしもの時はオンラインに切り替えるなど、柔軟な対応が必要ですが、
特に重い障害を持つ私たちが、社会全体の流れの中で、また、「置いてけぼり」の「いて、いない存在」にならないために声を出したい。
そして、私たちが動くことで、介助者という仕事があり、たくさんの人が活躍していることも知ってほしい!!と以前にも増して、強く思うようになりました。
人との交流もオンラインが中心になり、私たちを支えてくださる介助の仕事を、若い世代で「やってみない?」と声を掛け合うような、大学等の対面の授業やサークル活動も、コロナ禍以降、その機会が激減しています。
「私たちここにいるよ!」と声を出し、それによって、私たちと同じように、社会との接点をコロナ禍のために以前より持ちにくくなっている障害を持つ方々や周囲の方の声の集約ができれば良いと思っています。
「この長いコロナ禍を越えて、いつか会いたいね、生で、ライブをしたいね!」と言い続けた3年でした。
1年にたったこの1日だけだっていいから、きかせてプロジェクトの音楽が好きだよ!会いたいよ!と思ってくださるみなさんに生きて会える日を作りたいと思っています。そして、本企画の実施後に、見た方が受け取ってくださる思いを、バリアフリーな社会づくりに役立てる循環を生み出します。
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■町田佳織(まちだかおり:うた・作詞・コーラス)
【みなさまへのメッセージ】
私は、線維筋痛症になる前は(13年前に発症)、健常者として、高齢者介護の現場で働いていました。
線維筋痛症の当事者になってから、自分を取り巻く環境に、「健常者の時と、こんなにも変わってしまうのか」と、驚くこと、絶望することばかりでした。
私は今、歌の活動や、仕事にチャレンジしたいと希望に燃えていますが、酸素吸入や人工呼吸器などの 医療的ケアの必要な障害当事者には介助さんが見つかりにくく、土日などは特に不足して おります。
音楽活動や講演を、もっともっとやりたい、頑張りたいと望んでも、 現在の私は、望む曜日や時間帯に介助さんがいないために、 外出もままなりません。
歩ける時にはできた「出かけたい時に外へ出る」が今の私には 夢のまた夢なのです。
このような状況を変えるためにも、人と繋がるためにも、YouTubeや舞台に立って、歌いたいです。
人との出会いや繋がりの中で、日々を重ねていく事の喜びや絆、エネルギーをみなさんと共有したいです。1人でも多くの人に私達の歌声が届きますように一生懸命心を込めて歌います。
このプロジェクトを通して、少しでも自分の姿が外に出る事で、生活の介助が必要なことを知ってほしい。そして、人とのつながりの中で、夢ややりたいことを諦めない前例を作りたいです。皆様の応援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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■るぅ(うた・作詞・コーラス)
【みなさまへのメッセージ】
みなさんこんにちは!北海道出身、道産子生まれの歌うことが大好きなるぅです!小さい頃3歳からYOSAKOIをしていました! 27歳になり、また座ってできるYOSAKOIをやっています。
私は、線維筋痛症、慢性疲労症候群、てんかん、発達障害になる前は、18歳の頃に初任者研修をうけヘルパー2級を取得、介護士として21歳まで働いていました。(23歳の頃発症)。
たくさんの病気を抱え当事者になってから、自分を取り巻く環境が変わってしまい、泣くことが多くなりました。体調を崩す前までは介護の仕事もしていたので、今自分が逆の立場になって改めてどちらの気持ちも分かる大変貴重な経験をしました。
私は今、歌の活動や、仕事、YOSAKOI、手話、、、やりたいことにはなんでもチャレンジし、たくさんの方に希望に光を与える存在になりたいと思っています。
ですが、頑張りたいと望んでも、 体にも限界があります。元気で動いたら次の日はぐったりする日も多いです。
私には 夢があります。たくさん方に線維筋痛症、慢性疲労症候群という辛い病気を、知ってもらいたい。ステージに立って歌いたいです。歌が大好きです!
【2曲の歌について】
「きかせてよきみのこと」、「ありがとう」2曲ともとてもいい歌詞です。たくさんの方にこの曲を歌ってもらいたいです!
日本から世界へ!!そのために私たちはこの大事な歌詞を英語バージョンにし皆さんにお届けしたいと思いました。
皆さんが、けして1人ではないと言うことをこの歌を通して感じて欲しいです。夢は諦めなければ叶う!という「信じる心」を皆さんと共有したいです。
きかせてチームの中ではいちばん年下ですが、みんなのことを少しでもサポートしたいです!一人でできないことも仲間となら叶えられます!
ありがとう、thankyou 、テリマカシー、謝謝、カムサハムニダ、たくさんの方に届くように心を込めて歌います!1人でも多くの人に私達の歌声が届きますように一生懸命心を込めて歌います。皆様の応援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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■椎名展子(しいなのぶこ:手話歌)
先天性二分脊椎当事者。現在は難治のじょくそうを患い治療を続けながら車椅子生活を送る。
《保有資格など》手話検定1級/手話技能検定3級/手話初級インストラクタ養成講座修了/手話通訳者養成講座修了
これまでに手話歌を中心として手話教室やミニ講演会を開いた実績を持つ。また、オンライン活動でも友人のライブに手話歌で参加をするなど身体と向き合いながら積極的に活動をしている。手話歌づくりのモットーは『みんなが主役』参加者で歌詞の意味を考え、手話歌を創り上げる。
【みなさまへのメッセージ】
手話歌を担当いたしました、椎名展子と申します。愛称はてんちゃんです。
私は先天性の二分脊椎という病気です。両下肢装具に両クラッチで歩いて生活をしていました。約3年前に骨髄炎を発症しそこから難治の褥瘡を患い、ほぼコロナ禍と同時に、車椅子の生活になりました。
治療は現在も続いています。表面だけ塞がってしまうことも多く、その度に切開。訪問看護とリハビリは欠かせなくなりました。
「私は病気の治療のために生まれてきたわけじゃない!」と常に思っています。
「ありがとう」の歌詞の一節「一人で 泣いてたあの日に 負けなかった自分にありがとう」は当時、家族との関係性にも悩みがあり、他者への感謝はもちろんですが、病気に負けず、生きてきた自分への労りも、歌詞の中に入ってもいいのではないかなと感じ、私がアイデアを出しました。
私にはやりたいことがたくさんあります。しかし、時間など制限があり、諦めなければならないことがたくさんあります。
障害を持った私たちが必要以上に我慢を強いられる社会にこの曲・この曲の言葉たちがはばたきますように…
心を込めて、お届けできるよう、努めますので、皆様のご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
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■Kidsnaco(きづなこ:イラスト)
横浜市出身。インクルーシブな身体表現活動に20年以上携わってきた経験を基に、2020年より多様性をテーマとしたイラストの発信を開始。関連する団体や法人のHP等で多数使用されている。イラストに描かれている、様々な人が自然に寄り添う世界は、多く人から共感を得ている。
kidsnaco(きづなこ)HP https://www.kidsnaco.com
kidsnaco(きづなこ)Instagram https://www.instagram.com
【皆さまへのメッセージ】
2年前にSNSを介して朝霧裕さんから「イラストがすごく素敵です!」と声をかけて頂いたことから、メンバーのみなさんとのご縁が始まりました。メンバーの中では年長者ですので、母のような姉のような気持ちでおります。舞台創りには長く関わってきましたが、音楽ライブは初めでなので、ひとつひとつ一から学ばせて頂きたいと思っています。
また、今回は「英語の歌とイラストで伝える」という新しい挑戦もあり…、イラストの子ども達は海を越えていったら嬉しいです。
「表現することは、生きることそのもの」。お互いに刺激し合いながら、ひとりひとりがより自由に、まっすぐに、表現できる場を創りたい。応援どうぞよろしくお願いいたします。
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■奥野裕介(おくのゆうすけ:作曲・編曲・ギター・コーラス・録音・音楽編集)
朝霧裕のコンサートや講演のサポート他、その他アーティストのギターサポート、レコーディングやミックス、マスタリングも担当。ソロ活動として今年、アコースティックギターアルバム “Songs Of The Meadow”をリリース。
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■大関麻子(おおぜきあさこ:ピアノ)
「日常を、映画に。」をテーマに活動しています。あなたの、私の、なんてことない毎日に、そっと寄り添うBGMを。ピアノトリオのトート・リオで作曲・演奏しています。人と場所と音楽が、笑顔でつながる場所を、マイペースに音楽で旅しています。
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🌟伊藤弾先生より応援メッセージ🌟
今回、「きかせてよきみのこと」の英訳に携わらせていただいたことは、大きな特権だと思います。だっこさん(朝霧 裕)という方がどんな方で何を経験して、何を世に伝えたいかを教えていただいたことで、だっこさんが英語を話す方だったら、どのような言葉でどのように彼女のメッセージを表現していたかをイメージしながら訳に取り組むことができました。私自身にもだっこさんと共通する考えや思いがあるため、だっこさんと共にこの仕事ができることが大きな喜びです!これから、この歌が世界中のたくさんの人に届き、この大変な世の中に少しでも愛が拡散できればと願っています^^
Tell me about You(きかせてよ きみのこと)英詩・英詩版対訳/伊藤弾
※「きかせてよ きみのこと」の日本語バージョンの歌詞はこちらから
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<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
<リターン注意事項>
●ご支援方法
🌟ご支援いただけるリターンを選ぶ&支払い画面でのお支払い🌟複数のご支援が可能です(数量を指定するor続けて他のリターンを選択する)🌟リターンの支援額にさらに上乗せしてのご支援が可能です。🌟本クラウドファンディングが目標額以上に集まりました場合には、HPの保守管理、音楽制作・配信の継続ための機材購入費や人件費等、活動の継続のために大切に使わせていただきます。
●感染対策について
対面実施のリターンについては、次の感染対策を徹底します→呼吸機能が弱いなど身体的な理由でマスクができない方を除いた全ての方へのマスク着用のお願い、及び出演キャストの可能な限りのマスク着用/会場の換気/出入り口での手指消毒のための消毒液の設置/事前の協力依頼、周知徹底
写真協力・・・中井和味/小髙 剛/丸山泰明
最新の活動報告
もっと見る英語版ありがとう完成!!
2023/12/29 22:00きかせてよきみのことプロジェクトご支援者、応援いただきました皆様へいつもわたしたちの活動を応援、ご支援いただき本当にありがとうございます!ついにいよいよ長かったマラソンの最後の曲!「ありがとう」英語版ができました。本日22時より公開いたします。URL 「Arigatoーありがとうー」https://youtu.be/jkmSc5WYFTYコロナ禍の自粛期間に、ひとりぼっちで家にいる障害当事者の孤立を防ぎ、多様な仲間と生きていく意志を伝える活動をしようと、主にオンラインを使って、いまある思い,未来への願いや希望を伝える歌を作ってきました。長かったコロナ流行とのたたかい。まだ終わってはいませんが、それでも、メンバーだれひとり欠くことなく、英語版2曲日本語版2曲全4曲のうたと手話歌版、この夏は悲願だった、スペシャルコンサートを開催することができました。コロナ禍のような国難のときにも障害や病気の当事者たちの小さな声がかき消されないこと。その一端を音楽の力は確かに担えるのだということ。歌詞やメロディー、うたが、日常の中にあることってすごいな、生活の中で、困った時、さみしいとき、ふとおしゃべりができたり、好きなことを介して繋がる仲間がいることって幸せだな、、、そんなたくさんのことを感じた制作の日々でした。そして,個人有志のこの小さな活動にこれだけたくさんの応援者の方々がいること。本プロジェクトを糧にメンバーそれぞれ次のステップに進んでゆきたいと思います。今後とも、わたしたちそれぞれの表現活動をお見守りいただけますように、心よりお願い申し上げます。大切なひとたちへの感謝を、むぎゅっとこめた、ありがとう英語版。英語訳詞は、きかせてよきみのことに引き続き伊藤弾先生が手がけてくださいました。国籍や身体や距離を越えて、たくさんの方に届きますように。このうたが、人と人とをつなぐ、かけはしになりますように。みなさまの多大なるご支援に、心より感謝申し上げます。一連のプロジェクト、ともに走っていただきまして、本当にありがとうございました!きかせてプロジェクト代表 kidsnacoプロジェクトリーダー 朝霧裕メンバー一同 もっと見る
人生を変えたコンサート
2023/12/11 22:22きかせてよきみのことプロジェクト、応援団のみなさん、こんにちは!作詞と歌を担当しております町田佳織です。今年もあとわずか、お元気でお過ごしですか。今、英語版「ありがとう」の歌は、だっこさんと私のボーカルが撮り終わり、映像の編集を残すのみとなりました。奥野殿がギターのお仕事でも多忙の中を腕まくりで作業してくださっておりますため、もう少々お待ちくださいませ。コンサートが終わって約半年が経ちましたが、今、私の生活が大きく良い方に変化を続けていますので、そのことを今日はみなさんにご報告いたします。私は、身体介助や外出のために「重度訪問介護」という制度を利用しており、生活に介助さんが入っています。私の場合は、障害が重いため、すぐに実家を出ての自立生活だとまだ難しいと考え、地元で、両親もいる実家での生活の中でも、自分で選択し、自己責任を持てる、地域での暮らしかたを模索してきました。そして今、理想の生活が少しずつ形になってきており、介助さんと過ごす上での意識の向上や、自信ができつつあります。コロナ禍で人との交流が断たれたことも影響し、介助募集がままならず、介助さん募集のノウハウもまだまだわからなかった中、「自分が多くの人の前に出ることで、生活に介助さんを増やしたい!!」その一念で、きかせてよきみのことプロジェクトのメンバー募集に応募しました。「絶対にやり遂げたい!体が痛くたって歌いたい!私が舞台に立つんだ!」と思いました。そして、参加させていただき、たくさんの皆さんのお支えがあって、舞台は無事に大成功。コンサートが終わってから、いっきに人との繋がりが増えて、人生が変わりました。コンサートに来てくださった方の中から「佳織さんの外出支援のボランティアをやりたい」「介助の募集に登録するには、どんな資格がいるの?」などの問い合わせもあり、私自身も、自分から、SNSなどでも、繰り返し、発信し続けることの大切さを学びました。障害を持っていると、「これはあなたには難しいんじゃないかな?」「それは無理だよ」と、やる前から、周りの人に無理と決めつけられてしまう場面が、生活の中で出てくることがあります。でも、「最初から諦める」が前提でなく「どうしたらできるか」を考え、「こうしたらできたよ」という前例になりたいです。だっこさん(朝霧裕さん)がSNSで歌うメンバーを募集しているのを見て、きかせてよきみのことプロジェクトメンバーに、勇気を出して「私やりたい!!歌いたい!」と手を挙げて、歌い手に応募したところから、一つずつ、やりたいことや夢を実現できることができています。入所施設や病院での生活は、起床、消灯、食事時間、門限など、細かい決まりがあり、外出が自由に出来ません。病院については、病気の医療的な入院治療が必要であれば、入院が必要だけど「障害者で、ただ他に暮らす場所がないから、生活の場所として、一生そこにいる」という意味で病院を使うとしたら、一つの建物に一生閉じ込められるような生活になってしまいます。健常者である自分と、障害を負ってからの自分の暮らしでは、障害を負ってから、特に外出についてはこれまでは、介助さんがいなくて、我慢ばっかりの生活。障害者と健常者では、こんなに違うのか!と悔しいばかりでした。やっぱり、重い障害もある人も地域にでて、介助さんにサポートを受けながら、「人との繋がりの中で普通の暮らしをしたい」と強く思います。人生の途中で障害を持ったとしても、だからと言って、一生寝たきりでいるしかなくて、介助さんもいない、外出もできない、おしゃれやお化粧もできない、人との交流もない、そんな生活は嫌です!介助さんと、日常の苦楽を共有しながらも、やりたいことに、精一杯に挑戦し、一緒に生活を楽しんで生きていきたいです。福祉制度を使い、介助さんやボランティアさんと、まずは自分が、どんどん人前に出かけて、歌う姿を見せて、「私もできることを手伝うよ」という仲間と繋がっていきたいです。そして、地域の方々と出会い、住民同士が音楽によって繋がる、新しいコミュニティができていけばいいな、そのために役立つことをしたいなという夢も生まれまました。まずは、だっこさんの介助チームのように、介助さんの「佳織チーム」を作ることが目標です。私の介助や、外出のボランティアに興味のある方は、私のFacebookやインスタなどのSNSから連絡をください。きかせてよきみのことプロジェクトへの参加、そして、コンサートへの出演は、健常者からいきなり中途障害者になって、家族と自分だけで孤立していた私の、人生を変える転機になりました。英語版「ありがとう」の歌にも、支えてくださった皆さんへの「ありがとう」を込めました。英語なので、障害の有無や世代を越えて、海を越えて、海外の仲間にも届けたいです。 もっと見る
きかせてよきみのことコンサート無事終了のご報告
2023/08/01 23:50きかせてよきみのことプロジェクトをご支援、応援いただきました皆様へ難病当事者を含む多様な仲間で作る音楽製作プロジェクト。きかせてよきみのことプロジェクト、初めてのコンサートを、7月27日に無事に開催することができました。クラウドファンディングから、共に伴走(伴奏?!)してくださいました、全ての皆様に心より感謝申し上げます。これからも、個人活動や、また、何かを皆で計画することがあった際誰の命も取りこぼさない、生きる喜びの中に生きられる社会に向けてのアイデアを、皆で発信してゆきます。日頃よりのご支援に、メンバー一同、心より感謝申し上げます。コンサート映像は、8月15日をめやすに、完成予定です。また、ご報告いたします。きかせてよきみのことプロジェクト 一同写真:イシヅカマコト もっと見る
何かもう、本当に励まされてる。挑戦するみなさんに、こちらが励まされてる。がんばってください!!