▲このプロジェクトの主旨
ネパールの無医村地帯で行われる東洋医療による無料巡回治療(以下ヘルスキャンプ)を応援してくださる「支援者」を募集しています。
ネパールにおける東洋医療による無料巡回治療は、ネパール人鍼灸師と日本人鍼灸師の主催によって20年以上も前から毎年開催されてきましたが、支援者と支援金の減少により2016年で終了したことを受け、昨年、私たち国際ボランティア鍼灸師協会(以下IVAA)とネパールの鍼灸師たちは共にネパールにおける日本とネパールのボランティア団体N.J Acupuncture Association(以下NJA)を作りました。
NJAの代表は、ネパール人鍼灸師第一号のイスワル・バラミさんが務めています。
今回のポカラにおけるヘルスキャンプでは、ネパールで障害者自立支援を行っている団体とも協力し、ただ医療を提供するだけではなく、ネパール人たちに診断・治療技術を教え、ネパールに自分たちで医療を行えるようにするための基盤作りの一環としてヘルスキャンプを開催します。
またNJAは今後、ネパールにおける障害者の自立支援(盲人のための鍼灸マッサージ学校設立など)のための活動を行っていく予定です。
▲「平等」を知り、ボランティアを始めたネパール人鍼灸師
ネパールで最初の東洋医学専門学校の一期生であり、現在ネパール鍼灸師会の代表、およびN.J Acupuncture Associationの代表を務めるイスワル・バラミさんは、日本に留学、および日本のお灸の会社で企業研修を受けた経験もあり、とても流暢な日本語を話します。
カースト制度の残るネパールでも高いカーストの彼は、以前はボランティアをすることなど全く考えたことがなかったそうですが、日本の「鍼灸・指圧」を学び、日本人鍼灸師たちと交流を深めていく中で「人類皆平等」という考えを知り、今では自ら積極的にボランティアを行うようになりました。
カトマンズにあるネパール最古の仏教寺院スワヤンブナートの裏手には、イスワルさんの寄付で作られた足裏を刺激して健康を促進するための石畳の歩道があります。
昨年末にはミャンマーにある盲学校で行われている、視覚障害者のためのマッサージの授を視察するため、ご夫婦でミャンマーへ行かれました。
ネパール人による、ネパール人のための医療支援は、着々と進んでいます。
そんなネパールの人々のためにがんばっているイスワルさんのお声をご紹介します。
ご存知の通り、ネパールには限られた数の鍼灸師しかいません。
そのわずかなネパールの鍼灸師は大きな都市で開業していますが、大都市に住んでいたとしても貧しい人々は治療を受けることすらできないため、彼らは無料あるいは安価で受けられる治療を求めています。
ネパールの代替医療は発展がみられず、鍼灸の教育が始まったのもたったの24年前です。
ネパールにはよい鍼灸治療の技術を指導、訓練してくれる人たちがいません。
ネパール人は日本の鍼灸が大好きです。
私たちは世界で互いに技術交流をすることを望んでいますし、ネパール人は日本の人々と技術を信頼しています。
ネパールの鍼灸は、日本の人々と日本人の情熱によってネパールに根付いたからです。
[イスワルさんからのメッセージ原文]
You know nepal has limited Acupuncturist
They are providing service in major cities. Poor peoples can’t offer treatment & major Peoples who live in city, they wants free or chip treatment
Alternative medicine is not developed. Academic acupuncture is started just 24 year before.
Nepal has no good acupuncture practiceners & technology
Nepali Peoples like Japanese acupuncture methodology
We wants a technology exchange with each other in world. Nepali Peoples trust to Japanese people & technology
Nepali acupuncture established by Japanese Peoples and Japanese energy
ネパール人鍼灸師代表イスワルさんとIVAA会長大澤
▲ネパールの医療の現状
ネパールは中国(チベット自治区)とインドにはさまれた面積が北海道の約2倍、人口2千万人の小さな国です。
北はエベレストのある8,000m以上のヒマラヤ山脈から南は虎のいる亜熱帯ジャングルのあるタライまで様々な自然環境が存在しています。
ネパールの北に位置するエベレストのある8,000m以上のヒマラヤ山脈
気候的には4月から9月までの雨季とそれ以外の乾季に分けられます。
衛生事情は極めて悪く、全国的な感染症の多発と栄養不良が大きな問題となっており、赤十字やユニセフ、各国の医療支援の中心は、こうした感染症予防や衛生管理に関するものが中心となっています。
2017年ネパール・ヘルスキャンプ:関節痛を訴える患者たち
一方で農業国であるネパールでは、多くの住民が生活習慣による腰痛・関節炎やリウマチなどの病気で多くの人が苦しんでいます。
農業を主とする肉体労働が中心のネパールでは、疼痛などによる身体的なハンディキャップがあると働くことができず、働くことができない、ということは、セイフティーネットが整備されておらず、カースト制度が残るネパールのような途上国では厳しい現実が待ち構えています。
手軽に病院を受診できるのはカトマンズ近郊のある程度余裕のある住民に限られ、大多数の国民は病院まで2日も3日も歩いて行かなければならない、または、本人が歩けない場合は、家族や親族に担がれて行かなければならない状況にあります。
そのため地方では病気になると初期治療はもちろんのこと、病状が相当進行しても祈祷師が呪術を行って治療と称していることが少なくありません。
アーユルベーダやチベット医学などの伝統医療による治療も行われていますが、数は少なく、病院と同様に一般庶民が受けられない高価な医療になっています。
そのため地方の無医村地域に住むネパール国民は、十分な医療を受けることができていないのが現状です。
2017年ネパール・ヘルスキャンプを待つ現地の人びと
こうしたネパールでの現状を踏まえてIVAAでは、ネパールの鍼灸師ボランティア団体と共に、無医村が点在する地域へ出向いてヘルスキャンプを行います。
ネパールには、平成5年に東洋の伝統療法である「鍼灸・指圧」 による治療技術者を育成するために、日本人の鍼灸・あんま・指圧師である畑美奈栄氏が赤十字と共同でネパールで最初の東洋医学専門学校を開校しており、これまで150名を超えるネパール人鍼灸師を育成しています。
とはいえイスワルさんのメッセージにもある通り、東洋医療による治療を受けられる人々は大都市の比較的余裕のある裕福な人々に限定され、地方や山間部の人々が、彼らネパール人鍼灸師たちが提供する医療の恩恵を受ける機会はありません。
今回のヘルスキャンプは、こうした地方や山間部に住む医療を受ける機会のない貧しいネパールに人々のために、ネパール人鍼灸師自らが企画・運営します。
また、これからの未来のために医薬品などをほとんど必要とせず、鍼と艾(もぐさ)と自らの手だけで行える東洋の伝統医療「鍼灸・指圧」を、ネパールの地で根付かせることも目的の1つです。
2017年ネパール・ヘルスキャンプ:ネパール人と日本人鍼灸師と共に
▲ヘルスキャンプをこれから毎年ネパール人自らの手によって開催していきたい。
ネパールで行われるボランティアというと、以前は「一方的に与えるだけ/受け取るだけ」の旧来型のボランティアでした。そのイメージが変わったのは、昨年の夏ネパールの山間部の街、バンディプールで開催したN.J Acupuncture Association主催のヘルスキャンプでした。ネパール人鍼灸師7名と日本人鍼灸師7名で、新患(受入期間8月10日〜15日)男性179名、女性282名、旧患(受入期間8月11日〜16日)878名、合わせて総計1340名の患者に対して鍼灸治療を行い、その企画から運営のすべての点においてネパール人鍼灸師自らが主体的に行っていたのです。
私たち日本人鍼灸師たちに求められたのは、ヘルスキャンプ開催のための資金援助と鍼灸による治療活動、指導者がおらずスキルアップの機会のないネパール人鍼灸師たちのために、技術を教えるセミナーも開催することだけでした。20年前はネパール人自らがこうした医療を提供することもできませんでしたが、数は少ないにせよ、現在はネパール人鍼灸師たちが自らネパールの人々のために動き出しているのです。
ネパール人鍼灸師に向けてのセミナー
ヘルスキャンプに訪れる患者たちの主な主訴は、頭痛・腰痛・膝痛・頚部痛・半身麻痺・リウマチ・めまい・耳鳴り・神経痛・糖尿病などがあり、肉体労働と栄養の偏り、衛生環境の悪さが原因となっている病が多く、ネパールにおいて疼痛緩和の効果が認められている鍼灸の需要と必要性を感じました。
”ヘルスキャンプをこれから毎年ネパール人自らの手によって開催していきたい”
イスワルさんは私たちに向かって夢を語りました。
治療を行なうイスワルさん
多くのネパール人たちが、仕事を求め、豊かな生活を求めて海外へ出ていく時代に、彼の言葉は私たちの心を捉えました。私たちの生活は、あらゆる分野で世界の人と国に関わりをもちながら成り立っています。現代ほど地球規模の、グローバルな視点に立って考え、行動することが必要な時代はありません。私たち日本人の多くにとって、ネパールという国で生きること自体が避難生活をおくっているようなものです。ライフラインは整っておらず、停電は毎日のように起こり、水道から水が出れば御の字です。手に入る食材の種類は限られ、飲料水も貴重なのでペットボトルの水を分け合って飲みます。交通の便も悪く、時刻表はあってないようなもの。助けてくれる人は誰でも使います。どんな状況でも笑顔が絶えないネパール人鍼灸師たちのたくましさと心の広さに、私たちはどれだけ心が救われたことでしょう。ネパール人鍼灸師たちと交流を深めるにつれ、日本での恵まれた生活の中で些細なことに不平不満を述べている自分が恥ずかしくなってきました。差し伸べられた手をとる勇気も教わりました。
▲「ここにいていいんだよ」という感覚
私たちの活動は、主体的に無償で行うボランティアですが、電車でお年寄りに席を譲るのも、世界の貧困地域に出かけて行って医療活動を行うのも、感覚的に大きな違いはありません。人と人とがお互いに利他の心で接することで、お互いに良い気分になり、お互いにその存在を認め合うことができる。それは「あなたはここにいていいんだよ」という感覚です。これほど現代の殺伐とした時代に生きる私たちの心を潤してくれる感覚は他にありません。
2017年ネパールにおけるチベット難民の孤児院の子どもたちと共に
私たちはこの感覚をぜひ皆さまにも味わって欲しいと思っています。
「手を差し伸べる」「差し伸べられた手をとる」
そんな簡単なことを、現代の日本社会は困難にしてしまっています。
知らない人は信頼できない。そんな幻想を植え付けられてしまっているのです。
差し伸べられた手をとるためには勇気がいりますが、無条件に相手を信頼することを恐れていたら、結局は誰ともよい関係を築くことはできません。
このクラウドファンディングは、ただネパール人鍼灸師イスワルさんの夢を叶えるためではなく、手を差し伸べる、差し伸べられた手をとる勇気を持てなかった人が、一歩を踏み出す機会を得て、幸せになるためのプロジェクトです。
ぜひネパール人による、ネパール人のための医療支援を応援することで、「ここにいていいんだよ」という感覚を味わってください。
私たちにこんな機会を与えてくれたネパール人鍼灸師たちを応援するために、皆さまのご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします!
▲IVAAのこれまでの活動
2017年 ネパール・バンディプールでヘルスキャンプを開催
ミャンマーのワッチェ慈善病院にボランティア活動、及び国立ヤンゴンチーミンダイ盲学校へ学習機器を寄付
2018年 クンデ・チベタン・クリニックのチベタンDrが作ったお香の販売開始
治療を行なうIVAA大澤会長
▲ネパール・ヘルスキャンプ2018(東洋医療による無料巡回治療)概要
開催予定地 : ネパール、ポカラ
ヘルスキャンプ開催期間 : 2018年4月30日~5月4日
引用元 : Google
▲よく頂くご質問と回答
(1)「赤十字などに任せた方がいいんじゃない?」
赤十字などの医療支援は感染症予防や衛生管理など限られたものが中心になります。腰が痛くて力仕事ができない、膝が痛くて歩けないなどの運動器系の疼痛疾患についての支援は皆無と言っても過言ではありません。
また、ネパール政府は各国のボランティアの受け入れにあまり積極的ではない、という政治的な背景もあります。
上記をふまえてIVAAは、ネパール人による、ネパール人のための医療を提供する機会の構築が必要と考えています。
ネパールにおけるヘルスキャンプの開催はその足掛かりとなるものです。
(2)「継続性はあるの?」
ネパールにおけるヘルスキャンプは、ネパール人鍼灸師と日本人鍼灸師の他団体(現在この団体は事実上解散)により過去20年以上にわたって継続的に開催されてきました。
そのため、経験が豊富な現地スタッフの獲得や開催地の選定の他、さまざまなネパール特有の問題に対応できるネパールのボランティア団体があり、IVAAと協力してこれからもヘルスキャンプを開催していくことが決まっています。
そしてネパールでヘルスキャンプを継続的に開催することが、ネパールでの鍼灸の普及・啓蒙に繋がり、ネパール人鍼灸師たちを応援することになります。
ネパール人鍼灸師SanuさんとIVAA黒川理事
(3)「現地の人は協力的なの?」
ネパールで一般の人が医療を受ける機会は決して多くはありません。
またネパールで20年以上にわたって支援活動を続けてこられた日本人鍼灸師の会が積み上げてこられた信頼と実績があるため、後続として支援に入る私たちIVAAにも現地の人は非常に強力的です。
また今回のヘルスキャンプは、N.J Acupuncture Associationが主催であり、企画・運営はすべてネパール人鍼灸師たちが主体となって行います。
(4)「本当に実現可能なの?」
すでに開催地の選定が終わり、会場や現地スタッフの確保や、備品類の準備などが進められており、あとは日本人ボランティア鍼灸師が現地入りするだけ、となっています。
(5)「将来的には何をするの?」
ネパールという国の医療が整備され、一般庶民が気軽に医療を受けられるようなシステムをネパール人たちが作り上げるまで、継続的にヘルスキャンプの開催に協力したいと思っています。
また、ネパール人鍼灸師たちの技術向上のための支援や、障害者の自立支援も同時に行っていきます。
自立生活支援センター ネパール障害者女性団体リーダー アンジャナ
▲ネパール人鍼灸師たちの夢を応援する支援金の使い道
いただいたご支援は、現地スタッフの人件費および宿泊費、ネパール・ヘルスキャンプ2017を実施するための移動バス・チャーター代(ドライバー付)や会場費など、全てネパール・ヘルスキャンプに関わる費用に充てさせていただきます。
目標金額は、過去に開催されたヘルスキャンプの費用を参考に設定させていただきました。
現地で移動に使用したバス
【支援金の主な使用途】
・鍼灸道具類(携帯可能な低周波治療器など)や治療に必要なものの購入
・タオル類の購入
・ゴザやマットレス(施術ベットが足りない可能性が高いため)などの購入
・移動バスのチャーター代(ドライバー付)およびガソリン代
・ヘルスキャンプを開催するための会場代
・現地スタッフの人件費
・現地スタッフの食事代および宿泊代
・その他の諸経費
※使用途にIVAA理事を含む日本人鍼灸師たちの渡航費、および滞在費は含まれません。
日本人鍼灸師たちはヘルスキャンプに関わる全ての諸費用を、全額自費負担してヘルス
キャンプに参加します。
最新の活動報告
もっと見る【ネパール・ヘルスキャンプ2018活動報告③】
2018/06/21 02:47今回のネパールにおけるボランティアでは、もうひとつミッションがありました。 ポカラにある障害者自立生活支援センターのアンジャナから、車イスが欲しいと頼まれていたのです。 今回のネパールにおけるボランティアでは、もうひとつミッションがありました。 ポカラにある障害者自立生活支援センターのアンジャナから、車イスが欲しいと頼まれていたのです。 黄色いワンピースの女性がアンジャナさん。 アンジャナさん自身も骨形成不全で車イスを使う障害者の1人です。 アンジャナの日本のお母さん、小島美代子さんに「空飛ぶ車イス」のことを教えていただき、私たちでも協力できそうだったので仲間に声をかけました。『空飛ぶ車イス』は日本社会福祉弘済会という団体が運営し、日本の工業高校生が整備、再生して、「車いす」が不足して困っているアジア諸国の子供や高齢者に届けるボランティアで、誰でも無理なくできるボランティアでリレーに参加する国際協力活動です。不要になった車イスを提供する「車イス提供者」→「修理ボランティア」→「輸送ボランティア」の3つがあり、私たちは「輸送ボランティア」として、あらかじめ出発空港に送られている「車いす」を出発日に引き取り、車イスを運ぶために自分達の手荷物は最小限に抑えてネパールに向かいました。 道中トラブルもありましたが、いろんな方の協力を得て現地の届いた車イスを見たときは本当に嬉しかったです。 車イスを運んだメンバーたち 車いすを受け取った男性の1人 山の事故で障害者になった男性は、車イスをもらうために2年以上待たなければいけなかったとか。奥さんも、事故当時、奥さんのお腹にいたお子さんもとても嬉しそうでした。 車イスを受け取った人とご家族、センターのスタッフやヘルパーたちと 日本では故障したりして使われなくなった車イスも、日本の工業高校の学生たちによって修理されて生まれかわり、また新しい役目を得て喜んでいることでしょう。 もっと見る
【ネパール・ヘルスキャンプ2018活動報告②】
2018/06/07 12:094月29日から5月4日にかけて開催されたネパール・ヘルスキャンプ2018 ㏌ポカラ、無事に終了することができたことを改めてご報告いたします。 ネパール・ヘルスキャンプ2018を応援、ご支援くださった皆さま、ありがとうございました。心からお礼申し上げます。 今回のヘルスキャンプには日本人鍼灸師7名、ネパール人鍼灸師6名、学生ボランティア20名前後が参加し、新患(受入期間4月29日〜5月4日)男性131名、女性188名、旧患(受入期間8月11日〜16日)男性212名、女性498名、合わせて総計841名の患者に対して鍼灸治療を行うことができました。 《患者数 男性343名/女性498名 計841名》 1日目 男性18/女性32 計50名2日目 新患:男性24/女性33 旧患:男性17/女性29 計103名3日目 新患:男性41/女性53 旧患:男性33/女性53 計180名4日目 新患:男性29/女性39 旧患:男性49/女性68 計185名5日目 新患:男性19/女性31 旧患:男性41/女性75 計166名6日目 旧患:男性72/女性85 計157名 主な疾患は、腰痛・膝痛・頚腕症候群・腹満・手足のしびれ・頭痛・関節痛・頭痛・神経痛・アレルギー性鼻炎・便秘・胃炎・リウマチ・耳鳴り・めまい・甲状腺疾患・生理痛・糖尿病などでした。 関節痛や腰痛が主ですが、ネパール語で「ザムザム」と表現する手足のしびれや神経痛のような症状や、英語のgastric(胃の)が語源と思われる「ガスティック」と表現される胃腸症状を訴える人も多いです。糖尿病と聞くと「え!?」と思われるかもしれませんが、ネパールの食事は米と豆とジャガイモが中心で、私たち日本人がイメージするバランスの良い食事を摂る、というのはなかなか難しい側面があります。世界的に貧困世帯における生活習慣病の増加は最近問題となっていますが、ネパールにおいても例外ではありません。 鍼灸を受けられたネパールの人たちには、「鍼灸でこんなに身体が楽になるなんて!」とたくさんの方に喜んでいただくことができました。赤十字やロータリークラブの方の報告によると、受療した患者の8割以上が「鍼灸治療が疾病の改善に効果があった」と回答していたそうです。 また現地の経済団体から要請があり、2019年5月にネパールのチトワンにて同様のヘルスキャンプを開催することが決まりました。引き続き私たちの活動を応援、ご支援いただけますと幸いです。 今回のネパール・ヘルスキャンプ2018に支援くださった皆さまには、下記の日程で都内にて直接、活動報告をさせていただきます。各当支援者の皆さまには追って正式にご案内申し上げますので、ぜひ私たちに会いに来てくださると感謝です。 【ネパール・ヘルスキャンプ2018活動報告会】 日時:2018年8月26日(日)15時~場所:東京医療福祉専門学校 もっと見る
【ネパール・ヘルスキャンプ2018活動報告】
2018/05/16 03:02無事にネパール・ヘルスキャンプ2018を終了することができました。 クラウドファウンディングを通じて応援してくださった皆さま、心からお礼を申し上げます。 ネパールの国内線の飛行機が飛ばなかったり、日本人7人中5人がお腹を壊したり、ヘルスキャンプ最終日にまさかの乗り物系の会社が全部ストライキでバスが走ってくれなかったり、そのためヘルスキャンプ終了前日にネパール人鍼灸師たちがカトマンズに帰らざるを得なかったり、海外ボランティアあるあるトラブルがテンコ盛りだった今回のヘルスキャンプ。 現地のカウンターパートナーの臨機応変な対応と、ネパール人鍼灸師たちのがんばり、明るく賢い学生ボランティアたちのサポート、受付から昼食まで赤十字の全面的な協力、車がない私たちのために自家用車を出して空港まで送迎してくれたポカラのロータリークラブのメンバーたちのお陰で無事に6日間のヘルスキャンプ全日程を終えることができました。 ネパールにおいて私たちの活動をサポートしてくださった皆さまに、心からお礼を申し上げます。 ヘルスキャンプの内容も、受付から治療、フォローアップに至るまでの流れが前回に比べて格段にスムーズになっていたり、使用する鍼の管理方法などヘルスキャンプ運営の細々とした点に至るまでネパール人鍼灸師たちの創意工夫と改善努力を垣間見ることができました。 また共同開催の赤十字やポカラのロータリークラブの方々からも非常に高い評価を受け、「こんなに鍼が効いてみんなが喜んでくれるなら、ぜひ毎年ポカラで、またはネパールの他の地域で、鍼のヘルスキャンプを開催して欲しい!」という嬉しいリクエストを頂戴することができました。 詳細についてはネパール・ヘルスキャンプ2018活動報告会にて、クラウドファウンディングを通して支援してくださった皆さまに、直接ご報告させていただきたいと思っております。 報告会の日程や会場については、追って支援者さまにご連絡させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る
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