今回那須の丘で企画した「ガーデン散骨」の狙いは、手元供養中の遺骨を粉骨・散骨することで、その利用料金の一部を保護中の動物たちのご飯・医療費に充てることです。
亡くなった命が、今生きている命を支えることで命がめぐるシステムにしたいと考えています。この企画を「持続可能」なものにするために園内のデザインを再考する必要がありました
というのは、現状のような雑草ひとつ生えていない空間を管理するためには人手と人件費が必要です。園内一部には「防草シート」という雑草予防のシートを土中に入れていますが、これも経年劣化がありずっと使えるものではありません。
一方で、今回予定しているのは例えば「ターシャの庭」のようなナチュラルガーデンです。ナチュラルガーデンも管理は必要ですが、植物を生かしながら最低限の管理で風景を維持することが可能です。
そこで今回は、霊園の一部をそんなナチュラルガーデンに変更することになりました。それが那須の丘の「ガーデン散骨」です。那須の丘の面積は1ヘクタールほどです。ガーデン散骨エリアを置くのは、そのうちの500㎡ほどのエリアとなります。
画像奥の赤い斜線部分が施工予定エリアです。
写真で見ると狭く見えますが、戸建数軒分はあります。今度動画を撮って来たいと思っています。
那須の丘には現在、墓石も多くありますがこの「ガーデン散骨」エリアには墓石を置きません。その理由は次回お話させてください。