2023/06/03 18:00

バリュープラス アーカイヴ プロジェクトです。


本日もみなさまにフィルムの中から厳選した1枚をご紹介します。

『快傑ライオン丸』からこちら!



『快傑ライオン丸』の主要キャラクターである、獅子丸・沙織・小助の並びを写した一枚です。


『快傑ライオン丸』第1話から最終話まで、1年間通して登場するキャラクターであるこの3人。いずれも戦乱の中で親を失った孤児であり、日本一の忍者である果心居士によって共に育てられ、非常に深い絆で結ばれています。獅子丸だけでなく、沙織と小助も非常に高い戦闘力の持ち主であり、いわゆる「戦闘員」ポジションであるドクロ忍者が相手であれば独力で撃破できる実力の持ち主でした。


特に小助は、子どもながら小さい身体を活かしたスピーディな立ち回りや、吹き矢や火薬を用いるなどの最も「忍者」らしいアクションを見せ、また横笛を吹いて天馬ヒカリ丸を呼び出す役割を担うなど、抜群の存在感を発揮しています。特撮ヒーロー作品の中で少年キャラクターはつきものですが、小助はヒーローと肩を並べて戦う名キャラクターでした。

小助を演じた梅地徳彦さんは、『仮面ライダー』や『イナズマン』などの多くの特撮作品に出演し、特撮以外では「トラック野郎」シリーズにも連続出演するなど名子役として知られています。


一方の沙織は投げ縄や短刀を駆使して華麗に戦う、いわゆる「くノ一」。獅子丸の良き理解者であり、小助にとっては姉同然の優しい女性です。小助同様、ドクロ忍者相手には無類の強さを発揮する沙織ですが、敵怪人と対峙すると負けてしまうことも多く、そのまま捕まったり吊るされたりと窮地に陥る場面もよく目立ちました。

アクションシーンの多さや大胆な衣装など、沙織は数多いる昭和特撮ヒロインの中でも独自の人気を誇っています。中でも沙織が母のいない子どもと交流する第37話はまさに「沙織回」というべき内容で、演出のキレも相まって必見の一本です。沙織を演じた九条亜希子さんは、『快傑ライオン丸』での共演がきっかけで獅子丸役の潮哲也さんと結婚。特撮ファンにとっては忘れがたいヒロインです。