プロジェクトメンバーの梶山新之助(かじやましんのすけ)です。
僕は2年の浪人をしているため、昨年春に入学して以来、この遅れを取り戻そうと焦りから、ミュージカルやマジックなど、たくさんの活動に手当たり次第、参加してきました。
世間の人が近畿大学に対して持つイメージとはなんでしょうか?おそらく、マグロの養殖が有名で、話題づくりが得意な大学、悪い言い方をすれば、イロモノ大学かもしれません。
まさに、清水和輝さんの活動というのは、尖った近畿大学のイメージそのものであり、当初、彼との関わりも、僕が手当たり次第に首を突っ込んできた活動の一つに過ぎませんでした。
物理的にも限界があり、活動の取捨選択を迫られた時に考えたのが卒業する時の自分です。
元々、内向的な性格でもあることから、卒業する頃にミュージカルやマジックを極めた自分の姿が思い浮かびませんでした。
かたや、和輝さんの活動は、世界の食文化の歴史に名を刻み込むようなスケールの大きい挑戦であることは間違いがありません。
そう考え、彼を全力でサポートし、卒業されるまで学校で共に過ごす中で、少しでも多くのことを吸収したいと思うようになりました。
特に、夏に出展したなんばマルイでは、昆虫食というものの日本社会での立ち位置を僕なりに思い知りました。
元々、日本には一部の限られた地域でしか昆虫を食べる文化が根付いていないこともあり、『コオロギ』と言った時点で取り付く島もないお客様がほとんどでした。
それもそのはず、僕自身が元々、昆虫食そのものには興味関心があったわけではなく、和輝さんや和輝さんと共に活動する皆さんの活動に対する姿勢に惹かれて活動をサポートしているだけであり、和輝さんのように、野山で採取して食べたいとは全く思わないです。笑
おそらく、世の中のほとんどの方は同じことを考えるのではないでしょうか。
さて、長期的なスパンで考えると、生産効率も良く、栄養のバランスも悪くないコオロギは世界の危機を救うというストーリーはよく分かります。
しかし、地球はそんなに待ってはくれません。SDGsというのは、2030年が期限なので、あと何年かしかありません。
となると、すりつぶして粉にしても、コオロギをクリケットと言い換えても、世の中の大多数の人と無理やりに妥協点を探っているだけのような気がして、ターゲット層を爆発的に広げることになかなかつながらないんじゃないかと思いました。
なんばマルイでの実体験から学び、今回のセリシン水溶液を用いたパンやソーセージ、ドリンクは、絹糸に由来した成分であり、もはや虫というものでは全くありません。
蛾の幼虫が吐き出した繊維質を素肌に身に纏っている、と思ってシルクの洋服を着ている人は誰もいないでしょう。
さらに、タンパク質が多いことだけが注目されがちですが、セリシンには高血圧、糖尿病、認知改善、大腸がん抑制など、さまざまな効果が期待され、きちんとメリットを提示できます。
シルクパンも同様、シルクという言葉のイメージそのものに、白くて柔らかい食感のパンです。
これなら、自分の家族や友達にも自信を持ってオススメできます。
あとは、少しでも多くの人の目に留まり、支援が拡大するために取り組むだけです!!
どうか皆さん、応援をよろしくお願いします!!