3月13日からマスクの着用について個人の判断に委ねられるようになった。5月8日には新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが2類から5類に下がる。社会が徐々に正常化の方向に向かい、アフターコロナのフェーズに移行しようとしている。
私たちNPO・市民活動・地域活動・サークル活動も、今年はリアルなイベントや場づくりが増えてくるだろう。そのときに事前に考えておきたいことがある。それは「マスク着用」に関する「主催者のスタンス」についてだ。
【マスク着用に関する5つの視点】
①主催者視点:このイベントではマスク着用は「推奨」なのか。個人の判断で「自由」なのか。
②マスクしたくない参加者視点:このイベントではマスクを外しても大丈夫なのか?外したらまずいのか?
③マスクしてほしい参加者視点:グループワークでマスクしていない人がいたら嫌だな。。。
④ゲスト視点:登壇するゲストは顔が見えるようにマスクを外してほしいのか。逆にマスクしてもらうか。
⑤スタッフ視点:スタッフはマスク着用をするのか。スタッフ個人の判断に委ねるのか。
まずは「主催者」として、この場の方針について事前に決めておくと良いだろう。そしてそれを当日アナウンスする。(あるいは聞かれたときに答えられるようにしておく)
そして、「マスクをしてほしい参加者」がいるかもしれないことを想定して、事前にアナウンスをしておいたり、声をあげやすい環境や雰囲気をつくることも大事になるだろう。
さらには「スタッフ」も場を一緒に構成する一員なので、その主体側・運営側の人のマスク着用についてもスタンスを決めて共有しておくと良いだろう。
3月13日以降、業界・会社によってスタンスはかなりまちまちだ。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンはお客さんはマスク着用が任意だが、従業員はマスクを着用する。一方、ディズニーランド・ディズニーシーはお客さん・従業員ともにマスク着用が任意だ。同じ業界でも対応は分かれていて、それぞれの考えや理由でマスク着用についてのスタンスを決めている。
市民活動・コミュニティ活動は、百貨店や映画館とは違う。グループワークやおしゃべり・食事・飲み会をしながら「交流」「つながり」をつくることが活動の重要な要素(価値)となっている。だからこそ、他のものに比べても「マスク着用」についての考えやスタンスが求められてくるのかもしれない。
無用なトラブルや争いを避けるためにも、5つの視点からイベント(主催者)の方針を事前に決めておいて、みなさんにアナウンス・共有しながら、気持ち良くリアルな場をつくっていきたいですね。
イベントや場には「出逢い」があり、「交流」があり、「体験」があります。それを積み重ねていくことで「つながり」や「居場所」ができていきます。イベントや場には価値があるのです。
アフターコロナの状況下で、リアルなイベント・場もぜひ楽しみながらつくっていきましょう。みんなで市民活動・コミュニティ活動を再起動していきましょう。
by 呉 哲煥
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