不朽の名作(名曲)、DREAMS COME TRUEの『何度でも』。長いトンネル、長い停滞、出口や光や兆しがなかなか見えない日々。どう動いていいかわからなくて、そもそも心のエネルギーもチームのエネルギーも以前のようには湧き上がってこない。どうしたものか・・・。難しいなぁ・・・。困ったもんだ・・・。そんなときに聞きたい曲だ。
「誰かや何かに怒っても 出口はないから
何度でも何度でも何度でも 立ち上がり呼ぶよ
きみの名前 声が涸れるまで
悔しくて苦しくて がんばってもどうしようもない時も
きみを思い出すよ
10000回だめで へとへとになっても
10001回目は 何か 変わるかもしれない
落ち込んでやる気ももう底ついて
がんばれない時も きみを思い出すよ
10000回だめで かっこ悪くても
10001回目は 何か 変わるかもしれない」
コロナが2類から5類になって、世の中は確実に着々と正常化に向かっている。観光や旅行や飲食もコロナ前の水準まで戻ってきている。そんな順調そうに見える世の中の流れがあるからこそ、余計に自分(たち)だけが停滞しているのではないか疑心暗鬼にもなる。
最近いろいろな声が届いてくる。自治体や市民活動センターのみなさんからもいろいろなお声を聞く。NPOや市民活動や地域活動をしている方々から個別に相談されることも多い。SNSだけを見ていると勘違いしそうだけど、思った以上に難しい状況、停滞や不活性な状況、縮小や崩壊のような状況が多くある。
私はそんな状況や仲間たち(市民活動・コミュニティ活動の運営者たち)に向けてこのコラムを書いているところがある。一度こじれた糸はなかなかほどけない。一度崩れた積み木はなかなか元通りには積み直せない。その状況に長い間もんもんとしていたり、自分の力不足だと自己不信に陥っている人だっていると多いと思う。
でも・・・。
今の状況はそもそもすごく難しいと思う。「気持ち」が何よりも大事なエネルギー源であるボランタリー組織・ボランタリー活動にとっては、その「気持ち」=資源・エネルギーが弱い中で(盛り上がりにくい中で)ものごとを進めなくてならない。
「気持ち」がまだまだ盛り上がりにくい今の状況において「お金は強いなぁ」とすごく感じる。お金で人員と労働を確保し、スケジュールと稼働をつくれて、その生産とサービスで価値を創り出して、需要と顧客を呼び込み、それで好循環をつくっていけている。
「気持ち」がまだまだ盛り上がりにくい今の状況において、市民活動・コミュニティ活動は「働きかけ側」も「参加側」も共にエネルギーを出しきれなくて、人生・暮らしでの優先順位を上げきれなくて、供給も需要も好循環になかなか入っていけていない。停滞というよりは、“好循環のスパイラル”をなかなか創り出せずに、その糸口をつかめずにいるという方が適切かもしれない。
今の状況はそもそも難しい。個人差・団体差はあるけど、全体としては時間がかかりそうな予感がしている。でも、逆から見れば「時間がかかるけど、その後は良いときが来る」とも言える。今は重たい石かもしれないけど、あきらめずに動かし続けていれば、いつか下り坂にたどり着いてゴロゴロと転がっていくかもしれない。
そもそも今の状況は難しいのだから、結果や勢いを出そうとがんばり過ぎないで、でもあきらめない姿勢も同時に持ちたい。「この状況は自分が創り出している」「不甲斐ない」という自己不信だけは絶対違うと思うので、その思考に行かないでほしい。
「10000回だめで 望みなくなっても
10001回目は 来る
きみを呼ぶ声 力にしていくよ 何度も
明日がその10001回目かもしれない…」
これからの時代、市民主体の市民活動やコミュニティ活動はとても大切になってくる。誰かにとっての居場所、人生を共に楽しみ支え合うつながり、防災、子育て、介護、健康づくり、孤独孤立予防。市民活動・コミュニティ活動の出番です。あきらめずに、粘り強く、何度でも何度でも。
by CRファクトリー 呉 哲煥
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