プロジェクトページにはあまり詳しく書きませんでしたが、一般的に流体シミュレーションと呼ばれる数値流体力学(Computational Fluid Dynamics; CFD)は、今後ますます活用されていくと考えられています。
この理由に、計算機の性能向上が挙げられます。近年の個人用パソコンは数十年前のスーパーコンピューターと同程度の性能を有しており、これは、十分高速化が実装されたCFDソフトであれば、普通のパソコン上でシミュレーションできるような性能です。
一方、現在市販されている一般的なCFDソフトは、中規模~大規模の並列計算機での利用を想定されています。より多くのCPUを用いる並列計算機の利用を想定したソフトウェアは、計算速度の向上に最適ですが、教育・トレーニング用途や小規模スケールの解析には不向きです。その上、近年では一般的なノートパソコンでさえも4並列・8並列程度の並列化は可能であり、十分な高速化・最適化を実装すれば、普通のノートパソコンでの実用スケールの流体シミュレーションを実行することは可能です。
本Flowsquare+では、このようなコンセプトで、カーネル・コードの最適化を行っており、これは、初心者にもやさしいインターフェースと共に、ユーザーにとって使いやすいソフトウェアであるための根幹を担っていく予定です。