支援や応援のコメント等ありがとうございます。本プロジェクトでは、All-or-Nothingのファンディングタイプを選んでおり、皆様の支援を開発費に充てるにはプロジェクトの目標を達成する必要があります。本日で目標達成まで49%のサポートが集まっており、ちょうど折り返し地点です。
ところで、本日は、本プロジェクトで開発する3次元流体シミュレーション・ソフトウェア(Flowsquare+)の開発に携わる2名について、Nora Scientificのホームページには記載のない情報について書きたいと思います。2名とは、私ミナモトとコナカです。我々は、大学学部課程を同じ学科で卒業した同期です(本当は、私は早期卒業によって1年早く卒業したので卒業年は異なりますが)。二人とも、自転車(ロードバイク)に乗ることが趣味で、週末の1日は、大抵二人でコーディングをするか自転車に乗るかしています。
私は、過去10年近くにわたり、純粋乱流や反応性乱流に関する数値的・実験的基礎研究を行ってきました。特に、一切の流れ場に関するモデルを用いず、現象の支配方程式を高精度数値計算手法を用いて解く、直接数値計算とよばれるシミュレーション手法を用いた研究を行っています。この直接数値計算は、一般的な流体シミュレーションに比べ、はるかに高精度なシミュレーションが可能ですが、計算コストが非常に大きく、数cm四方の3次元領域の計算においても大規模並列計算を行う必要があります。Flowsquare+では、簡単なユーザーインターフェースに加え、これらの知見を用い、精度とコストのバランスの最適化も行っています。
一方、コナカは、流体とは直接縁のない分野ですが、過去10年近くに渡り、コンピュータ・サイエンスの領域の様々な分野で活躍しています。彼の数値計算や最適化、並列計算プログラミングに関する高度な技能により、Flowsquare+は既にオリジナルカーネルの10倍近くの計算速度向上を達成しています。これは、現時点でのプランですが、将来的なアップデートで、GPGPUなどによるさらなる高速化の実施について議論しています。
Flowsquare+は、このように流体とコンピュータ分野の2領域の人間の協力体制により、初心者でも扱いやすく、導入が簡単で、計算コストも比較的安価なインターフェースを実現する予定です。
今後とも、ご支援・ご声援よろしくお願いいたします。