Check our Terms and Privacy Policy.

体験のもっと先に!雪国の価値を編み直す、ゲストハウス付き研究所をつくりたい!

雪深いこの土地には、自然の大きな変化のなかで、「あるものを生かし」しなやかに生きる人々の知恵があります。どこにでもある「体験」で終わらない、その奥のコアなエッセンスを紡ぎ出し、現代の私たちの暮らしに合う形に編み直していく。そんな研究の場として、築140年の古民家をゲストハウス付き研究所に改装します!

現在の支援総額

1,083,500

108%

目標金額は1,000,000円

支援者数

140

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/02/21に募集を開始し、 140人の支援により 1,083,500円の資金を集め、 2018/03/29に募集を終了しました

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

体験のもっと先に!雪国の価値を編み直す、ゲストハウス付き研究所をつくりたい!

現在の支援総額

1,083,500

108%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数140

このプロジェクトは、2018/02/21に募集を開始し、 140人の支援により 1,083,500円の資金を集め、 2018/03/29に募集を終了しました

雪深いこの土地には、自然の大きな変化のなかで、「あるものを生かし」しなやかに生きる人々の知恵があります。どこにでもある「体験」で終わらない、その奥のコアなエッセンスを紡ぎ出し、現代の私たちの暮らしに合う形に編み直していく。そんな研究の場として、築140年の古民家をゲストハウス付き研究所に改装します!

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

thumbnail

今日もいろいろな方からのご支援やお問合せ、直々に会いに来てくださった方も数名おり、本当に感謝しかありません。

 

現在ご支援してくださった方は114名。

それだけで、もう、「うわ~」という感じなのですが、

目標は目標ですので、最後まであがきます!

 

昨日は「最後のお願い」と投稿しましたが、

今日は昨日あったことと、いまの想いを投稿します。

 

 

Classic Labのまんなかにあるもの

「できないことを嘆くのではなく、できることを見出すまなざしを育むこと。

そうすれば、どんな変化にあっても、自分の軸を持ち、あるものを生かすことができる。

その先に、自分らしく楽しめる暮らしを紡いでいく。」

 これが、私の人生のテーマです。

 

このような生き方を育むために、雪国にある様々な知恵や文化は大いなる学びの可能性を持っています。

 


雪国のわら細工に見る、軸の作り方

雪国では、昔から冬の手仕事として藁を使って身の回りの道具を作ってきました。

子どもたちが親や祖父母の仕事を見て、はじめに覚えるのが「縄綯い」。

 

 

「縄を綯う」という行為は

自分の手のひらの中で、少しずつ時間をかけて綯っていくこと

藁という「あるもの」を活かし、先へ先へ繋いでいくこと

 

 

雪国の人は、こう言います。

「藁で綯った縄より強いものはない」

 

今でも縄は暮らしの中で重宝されています。

縄はしなやかで、強く、たいていのことでは切れたりはしません。

 


雪国の人は、こうも言います。

「藁細工は1に縄綯い、2に縄綯い、縄綯いができれば、なんでも作れる」

 

「縄を綯う」という地道な作業は、すぐに身に付くものではありません。

何度も何度もやり続けて、いつのまにか体で覚えてしまうものです。

その分、身についてしまえば自分次第でさまざまな形にアレンジができるのです。

 


しなやかで強く、より良い形にアレンジしていくことができる。

そんな一本の縄のような軸を持っていれば、どんな変化の中でも、自分らしく生きていくことができるようになります。

 

 

「縄綯いを教えてみなさい」

ちょうど昨日は今シーズン最後のわら細工の会の集まりでした。

午前中は民俗資料館を見学しながら、師匠たちにさまざまな質問を投げかけながら説明をしてもらいました。

 

 

「藁仕事っていうのは、同じように見えてもどこかに”自分のものだ”という印があるんだよ。

まずは基本を身に付けて、本物を作ること。本物というのは、きちんと使える生活道具として作るということ。飾り物は使わないから、偽物になってきているんだ。本物を作りなさい。

本物が作れるようになったら、今度はそのマネばかりをしていたらだめだ。

自分なりによいものに、アレンジしていくんだよ。それが藁仕事なんだ。」

 

基本をしっかり身に付けること。

これができないとなにも始まらない。

 

そんな話をした後の作業。

今回はじめて参加した方のとなりで、いつもの作業の続きをしようとしたところ、

反対となりに座っていた師匠から、こんな言葉が。

 

「おまえさん、その人に縄綯い教えなさい」

 

え?わたし?

ときょとんとしていると、

 

「誰かに教えると、より覚えられるんだ。やってみらっしゃい。」と後押し。

 

わらの会では現状、いまは私が一番初心者。

そんなわたしが、50歳も年上の先輩に向けて教えるのです。

だ、だいじょうぶかしら・・・と思いながら、師匠たちから学んだことと、自分で綯いつづけて覚えたコツなどもお伝えする。

 

そして見本で綯ってみる。

 

すると、

「おまえさん、うまくなったのう」

と師匠。

 

おおぉ、うれしい……!

なんだか一歩師匠たちに認められた気がして、とてもうれしかったのです。

(もちろん一人前には、まだまだですよ!)

 

 

以前、違う団体のわら細工の体験に参加したことがあるのですが、

そのときは作品としては形ができたし、作り方も教えてもらった。

でも誰ひとり、縄綯いができる人がいなかった。

 

「体験」とは、なんなのでしょうか。

見た目がよければいいのでしょうか。

その先に参加した人のどんな姿を想像するのでしょうか。

 

もはや私は「体験」はしたくない。

 

「体験」が悪いということではなく、それはそれで必要だと思います。

ただ、わたし自身は違う立ち位置で、雪国の持つ可能性と外の人をつなぎたいということです。 

 

わたしは「縄を綯う」という、

地味で、孤独で、時間のかかる行為のなかで育まれることが大事だと思っています。

 

それは、基本をしっかり育むこと。

自分の内面と向き合うこと。

あるものを生かすこと。

コツコツ積み重ねること。

考えを巡らせる余白を作ってあげること。

 

 

「一本の縄を綯うように、自分の軸を作っていく」

いつか自分でそんな研究室も開けたら、と夢見て。

 

 

今回クラウドファンディングに挑戦して、100名を超える方に賛同いただいたこと、期待していただいていることは、これからのスタートの大きな後押しになりました。

 

本当にありがとうございます!

 

残り数時間ですが、最後の最後まで、最善を尽くして頑張ります!

引き続きよろしくお願いいたします!

 

 

 

シェアしてプロジェクトをもっと応援!