エファの高橋です。改めまして、本日プロジェクトの目標を達成することができました!
皆様、ご支援や情報拡散などご協力いただき本当にありがとうございます!
支援の募集終了は、本日23:59:59です。
目標達成はしたものの、資金がある分だけ、より多くの本の購入や開発、教員トレーニングや移動図書館なども一層拡充できます。
終了まで残り6時間。
本の力で世界を変える仲間を一人でも増やすために、最後まで応援いただけますとうれしいです。
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さて、今朝に続き、本で障害を乗り越えるということについてお話させてください。
エファのビジョンは、すべての子どもたちが可能性と創造性を発揮し「自分ものがたり」を描ける社会に。
そこで、エファの事業成果として、カンボジアのある女の子の「自分ものがたり」を紹介します。
■はじまる「自分ものがたり」
エファは、カンボジアでも障害がある子どもたちの支援を行っています。
「チルドレン・スタディ・クラブ」の設置・運営事業では、障害があっても読みやすい本やタブレットの教材を提供し、勉強の仕方などを教えています。
そこへ通うデイン・ボリーちゃんは知的障害を持っています。
障害児教育の行き届いていない地域で、ボリーちゃんの学校の成績はよくありません。
「あの子はモノを覚えるのが遅いよね」と、同級生にからかわれていたそうです。
農業を営む両親も、内戦の影響で学校に通うことができなかったため、日常生活で文字の読み書きに苦労していました。
でも、「チルドレン・スタディ・クラブ」で、自分にあった教材と勉強の仕方を学んだことで、ボリーちゃんの成績は急上昇!
なんと学期末の試験でクラス1位、点数もダントツトップとなりました。
また、文字をうまく書けなかったボリーちゃんが「チルドレン・スタディ・クラブ」に参加するようになってしばらく経ったある日、両親に一枚の紙を手渡します。
そこに書かれていたのは両親の名前でした。
障害がある娘が親にとっても難しい文字を学び、父と母の名前を書いてくれた。文字を見ながら、両親は涙を流したそうです。
子どもたちが「小さな成功体験」を積むことは、家族や地域にも希望をもたらします。
ここからボリーちゃんと両親は、もっともっと未来に希望を見出し、明るい「自分ものがたり」を描いていくのではないでしょうか。
エファは、こうした自分ものがたりを、カンボジアでもラオスでも、また日本でも、もっと増やしていきたいと考えています。
また、そうしたものがたりを皆様と分かち合っていきたいです。
障害がある子どもたちも取り残さず、誰もが自分ものがたりを描けますように。引き続き皆様とともに歩めることを祈っています。