※当記事は、極めて重要なご報告となります。どなた様もご一読頂けますよう、よろしくお願いいたします。
いつも「狂気山脈アニメ映画化プロジェクト」を応援いただき、誠にありがとうございます。
製作総指揮のまだら牛です。
この度、皆さまに辛いご報告をしなければなりません。
応援してくださっている皆さまの期待を裏切るようなご報告をしなければならない事を、心から残念に思います。
とても長い話となりますので、まず結論から申し上げます。
プロジェクトが白紙に戻りました。
今年のはじめ頃から一緒に制作を進めていたアニメスタジオが9月末に、制作を下りることを決定しました。
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※注意:このアニメスタジオとは、パイロット・フィルムの制作を担当された「ステロタイプ」および「ジーアングル」の2社ではありません。本件とは無関係ですのでお問い合わせ等行わないようお願いいたします。
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その決定を踏まえ、製作(企画・出資等)の座組も一度すべて白紙となりました。
実質的に、プロジェクトの進行がパイロット・フィルムを公開した2023年2月の地点まで逆戻りした形となります。(周辺事情を考慮すると、もっと悪い状況かもしれません)
昨今のアニメ制作業界の現状を鑑みるに、向こう3年のアニメ映画完成はほぼ絶望的な状況となりました。
今か今かと完成を楽しみに待ってくださっていた皆様には本当に申し訳なく、お詫びの言葉もございません。
希望者に対して、返金対応をさせて頂きます。
このような状況となってしまったことから、本編制作のための「第2回クラウドファンディング」にてご支援くださった方に対して、
希望者には返金対応をさせていただきたいと思います。
返金対応の意図、およびその詳細については後述いたします。
順を追って説明をさせていただきますので、長くなりますが、お付き合い頂けると幸いです。
▼ 見出し
① 現状についての、できる限りのご報告
② 返金対応について
③ 今後の方針について(新たな具体的目標設定)
① 現状についての、できる限りのご報告
パイロット・フィルムを公開して以降2023~2024年にかけて、我々は本編制作を共に行ってくれる制作会社(アニメスタジオ)を探すために奔走しておりました。
パイロット・フィルム制作の座組では、映画本編を制作することは規模的にもノウハウ的にも不可能であり、一緒にアニメを作ってくれるアニメスタジオを探すことがプロジェクトを前に進めるための最重要課題でした。
実際にアニメーションスタジオが決まるまで様々な問題にぶつかり、模索や紆余曲折、苦悩が山程ありましたが、1年かけてなんとかご縁が実を結び、2024年初頭ごろ、一緒に映画本編を制作してくださるアニメーションスタジオが決定しました。
そして3月ごろより、脚本制作を中心とするプリプロダクションに入っておりました。
しかし、昨月9月末にスタジオが本作の制作を下りることを決定しました。
その理由について、私たちはスタジオとのやりとりの間に入っていたプロデュース会社経由でしかお話を伺っておらず、その詳細について誤解なく把握できているか自信がありません。
直接交渉の余地も無かったため、その決定を覆せるような打てる手も無く、どうしようもありませんでした。
これに伴い、「スタジオが決まったこと」を前提に進んでいた製作(企画・出資等)の座組も白紙に戻りました。
そんな状況を踏まえて、プロジェクトの先の見通しが立たなくなった事から、中核となっていた大切な仲間の一部も、プロジェクトから離脱せざるを得ない状況に追い込まれました。
状況としては、パイロット・フィルムを公開した直後のふりだし(あるいはそれ以下)まで戻された形となります。
昨今のアニメ制作事情的に、ほとんどのアニメスタジオやクリエイターが、3年先まで予定が埋まっている……という現状があります。
また1からアニメスタジオ探しをし、仮にスムーズに仲間が見つかったとしても、そこから実制作に入れるのは現実的に考えて3年後……そこから完成まで数年……そしてまた今回のようなチーム解散が起きないとも限らない……。
順当な作り方を目指した場合、状況はかなり厳しいと言わざるを得ません。
誤解してほしくないのは、我々(=まだら牛 & 合同会社フォレスト・リミット & 総合プロデューサーのワタナベミズキ)は、被害者の立場ではないということです。
むしろ、力不足により皆さまの期待にこたえることができなかった、不甲斐なさを責め立てられるべき立場であると思っております。
本プロジェクトの全ての責任は私、まだら牛にあります。
今回の経緯について、深くお詫び申し上げます。
本当に申し訳ありません。
② 返金対応について
まず大前提として、僕はこのプロジェクトを諦めるつもりは毛頭ありません。
次の項で示しますが、アニメ映画完成実現に向けて、今まで以上に攻めの姿勢で動き続けます。
しかし現実的に考えると、
直近3年間での完成はほぼ絶望的となり、今後の完成の見通しも立たないことは、
疑いようがありません。
この先は長期戦かつゲリラ戦になると思われます。
そういった中で、いくら僕が諦めずに歩み続けると言ったとしても、「数年後にはきっと完成するだろう」という期待で応援してくださった方々にとっては、重すぎる現状であると思います。
「そんなに長くは待てない」「こんな状況のプロジェクトは応援できない」といった方々の気持ちは、至極真っ当なものであると思います。
僕は諦めませんが、しかし、ご理解やご覚悟なく皆さまを巻き込んでしまうのは本意ではありません。
「狂気山脈アニメ映画化プロジェクト」は、皆さまの期待と応援なしには成立しないものです。
それは、この先も変わりません。
むしろこれまで以上に、皆さまの応援なしには成功し得ないものとなります。
だからこそ、ここまでの我々の力不足をお詫びし、精算して、支援して下さる方々と一丸となってこの先に進むために、
希望者に対するクラウドファンディングご支援の返金処理を行わせていただくことを決定いたしました。
▼返金の詳細
● 返金対象は【映画「狂気山脈 ネイキッド・ピーク」本編制作プロジェクト】のみです。
第1回目のクラウドファンディングはパイロット・フィルム制作を目的にしたものであり、既に目標達成しておりますので、返金対応は無しとさせてください。
● 希望者のみの返金対応となります。
返金を希望されなかった方からのご支援は、引き続き今後の制作に使わせていただきます。
● リターン品の返却や破棄は不要です。(商品購入済という扱いは変わりません)
● 全額返金ではありません。
リターン品の制作・梱包・発送、クラウドファンディング手数料、税金などが既に差し引かれており、ご支援いただいた額全てをお返しすることができません。
返金額は、以下の通りと定めさせていただきます。
・【無名峰プラン】:ご支援額の100%
・【オリンポスプラン】:ご支援額の100% (ただし、クレジット掲載の権利は無効となります)
・【カットオーナープラン】:ご支援額の70% (既にお送りしている物理リターンの返却は不要。その他のオーナー特典は無効となります)
・その他のプラン : ご支援額の50%
もちろん、返金をご希望されない方は、クレジット掲載等のリターンは継続されます。
● 返金対応の申込みは【令和6年(本年)11月15日】締切です。それ以降は受付できません。
期限なく受け付けてしまうと、今後の制作費に当てられる資金の見通しが立たなくなってしまうためです。ご容赦ください。
▼返金手続きの方法 (〆切:11/15)
CAMPFIREのメッセージにて、以下のテンプレートを埋めてご連絡ください。
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・氏名:
・住所:
・メールアドレス:
・希望返金方法: Amazonギフト券(Eメールタイプ) or 銀行振込
・(銀行振込の場合)口座情報: 金融機関名, 支店名, 口座種別, 口座番号, 名義(カナ)
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ご希望いただいた方法にて、順次返金処理をいたします。
ご返金は11月末日までに完了する予定です。
返金実施後に、申込みのメッセージに返信する形で一報ご連絡差し上げます。
12月に入っても返金・メッセージへの返信が無かった場合は、お手数ですがご連絡ください。
※返金方法に関する注意点
・Amazonギフト券(Eメールタイプ)の場合、Eメールアドレスをお間違いないようご確認をお願いします。誤りがあった場合の再送は行えないため、ご注意ください
・銀行振込については、ご本人様の口座のみになります
③ 今後の方針について
先にも示しましたが、僕はこのプロジェクトを諦めるつもりは毛頭ありません。
映画アニメ制作において、ノウハウや体力のあるアニメスタジオの協力は必要不可欠です。
一緒にこの作品を作り上げてくれるアニメスタジオをいちから探しなおすことは、もちろん行っていきます。
その上で、ここまでの2年間で浮き彫りになった解決しなければならない課題がいくつかありました。
作品のビジョンを共有することの難しさ
この2年間(4年間?)で、何度も何度も色んな方から言われた言葉があります。
「登山モノも、クトゥルフ神話も、TRPGも、ニッチすぎて分かりづらい」
そのニッチな企画が、クラウドファンディングなどでこれだけの方に応援されとるやろがい……という悔しい想いはさておき……。
プロジェクトに関わる人々が、これから創る作品のビジョンを共有し、創りたい! という想いを共有できなければ、作品づくりは廻り始めません。
そして、実際にこの作品のニッチさ、分かりづらさが、様々なところで障壁として立ちはだかりました。
登山のアクションの専門性、山という環境への理解、登山家の精神性、クトゥルフ神話の文脈、そして「狂気山脈」という作品群が描こうとしているもの……それらは、昨今のエンタメの王道からは外れた、異端……枠の外側にあるものです。
僕は企画主として、作者として、そしてこの作品の一番の理解者として。
この作品で描くべきもの、皆さんにお届けすべきものの代弁者であらねばと努めてきました。
しかし、本作の作品性をチームに理解していただくのはとても難しいものでした。
動きの鈍化 と プロセス公開に対するハードル
このプロジェクトは、出来上がっていく様やプロジェクトの「今」を、応援してくださっている皆さんにも共有するというコンセプトでした。
しかし、多くの方が関わる中でそれがどんどん難しくなっていき、チームでものづくりをする事による動きの鈍化なども相まって、この1年半、ほとんど満足のいくような進捗の報告ができない状況が続いていました。
・僕の一存で決められない
・勝手に動くと迷惑をかける可能性がある
・ひとつひとつの判断がすごく遅くなる
社会の仕組み上、大勢を巻き込むプロジェクトにおいて、多少こうなってしまうことは仕方がありません。
でも、制作・製作の体制が整いきるまでに莫大な時間がかかり、動きが取れない状態が長く続きすぎました。
そして、耐え忍んで進めてきたその体制づくりも、今回白紙に戻ってしまった。
この状態がこの先もずっと続いてしまうのは、本企画においては本末転倒な状態です。
何より、「いち個人が、クラウドファンディングの支援により始めた」というこの企画の最大の強みを消してしまっている状態にあります。
正直なところ、今までの僕たちは、いろいろと雁字搦めな状態にありました。
それでも、制作を実現するため、いい作品を創れる体制を整えるために、色々なものを明け渡しながら耐え、上手くやれる道を模索しておりましたが、結果としてはこのような有り様となってしまいました。
計画の見直しと、当面の新たな目標設定
これまでの1年半、作品づくりという意味では、正直「ほとんど何もできていませんでした」。
色々な都合により、動くことすらできない状況にありました。
これからは、動こうと思います。
手と体を動かそうと思います。
当面の新たな目標設定として、プリプロダクションを自社主導で実施するつもりです。
具体的には、脚本の完成、イメージボード、設定、絵コンテ……そしてVコンテの完成までを目標とします。
これを実施する理由は大きく2つ。
ひとつは、時間の問題。
アニメスタジオが決まって、実際に稼働するまでに早く見積もって3年……その間に制作の手を止めてしまうと、映画が完成するのがどんどん遠のいてしまいます。
我々の手で進められるところまで進めて、少しでも完成時期を早めたい。
もうひとつは、作品のビジョンの共有のため。
ビジョンの共有が難しい作品ならばこそ、作品にとって大事な部分を取りこぼさずに作り上げるためには、僕や仲間、そしてこの作品を愛してくれている方々の手で、完成形のイメージをできる限り具体的に、そして魅力が伝わるように描かなければならないと判断しました。
目標を明確にするため、期間と予算を定めて動きます。
期間は2025年の1年間。
予算は、返金対応後に残ったクラウドファンディング支援金と、私たちが他の事業の売上で得てきた財産の全て。
▼目標スケジュール(暫定)
2024年中 脚本完成
2025年 1~3月 イメージボード・香盤表・設定の制作 / 絵コンテ着手 / 登山アクションシーンの演出検討
4~10月 絵コンテ制作 / 登山アクション実演映像撮影・プリヴィズ / Vコン用素材作成
10~12月 Vコン編集 / 音響
12月末 Vコン完成
そしてその成果物を、(少なくとも支援者の皆さまへは)公開いたします。
それを見ていただいた上で、改めて。
この先に行けるのか。完成まで応援して頂けるのか。
それを、皆さまに問いたいと思っています。
プリプロ中の様子は、随時ご報告いたします。
カットオーナーの皆さまへは、随時報告(カットオーナー向けTwitterカウントにて)。
それ以外の支援者の皆さまへは、ダイジェスト版の月報という形で行います。
一緒にこの作品を創ってくれる仲間を募集します。
一緒にプリプロダクションを進めて下さる制作スタッフを募集します。
長くなりすぎましたので、詳細は次の記事にて。
また、僕に「お仕事を発注するかもしれないフォーム」などで個別にご連絡をくださっていたアニメ関係者の方々にも、これから個別にご連絡させていただこうと思います。
(これまでは僕の一存で連絡できる状態になく、全くお返事ができない状況にありました。本当に申し訳ありません)
一緒に夢を見て下さるクリエイターの皆さま。
どうか、お力をお貸しください。
※最後にお願い
CAMPFIREのメッセージは今後、返金手続きのやりとりに利用するため、諫言や応援、叱咤激励などをメッセージでお送り頂くのは控えて頂けますと助かります。
X(Twitter)等にて、#狂気山脈アニメ映画化プロジェクト のタグをつけて投稿頂けましたら、全て拝見させていただきます。
▼ 本記事の内容についてのサマリー画像(転載可)