こんにちは!遠藤です!
今は、ロサンゼルスのカフェでゆっくりカフェラテを飲んでいます。
ロサンゼルスはサンディエゴとはまた違い、様々な人種が街を行き交い、日本からの観光客もたくさんいらっしゃいます。ロサンゼルスの中にリトルトーキョー、コリアタウンやチャイナタウンなどがあり、ここにいてもアジアの風が感じられます。
今日は、サンディエゴからロサンゼルスへの道中で起こった珍事件(こっちの人達からしたら日常茶飯事化も?)を綴りたいと思います。
11日の朝7時過ぎ、眠い目をこすりながらサンディエゴの中心駅SantaFeに向かっていました。私の民宿からバスで約1時間、バスの中には私と同じく眠そうな顔の人達がちらほらいらっしゃいました。ちょうど夜明けのタイミングと重なり、大きな朝日が私たちの顔いっぱいに明かりを照らします。「おきろよーー!!」と言ってくれてるようでした。
SantaFeに着き、バスの発券をし、乗り場でバスの到着を待ちます。前日の晩、中々寝付けず、睡眠時間30分だった私は、バスに乗り、ガイドブックでロサンゼルスの大体のことを調べた後すぐに爆睡。
乗換駅のIrvineまでの1時間半にしてはあまりにも早いタイミングでバスが止まり、運転手さんの叫び声で起床します。すると乗客が大爆笑。
いやいや、なんの騒ぎですか。
すると乗客が次々とバスを降りていきます。
えっIrvineまで、まだまだですよね?
GoogleMapで確認してもあと1時間はかかる距離でした。しかもバスが止まったのは国道のど真ん中。バス停があるとも考えられません。隣の男性が、席を立ちながら私をじっと見ています。いや、私の降りる駅はここじゃないんですよ、と目で訴えかけます。バスに残ったのは、私と後ろの席の親子だけ。その親子も降りる準備を始めます。ここでやっと、このバスに乗ってちゃいけないんだと気づかされます。慌ててバスを出ると、みんな自分の荷物を持ちながら後ろに止まっていたバスに移動しています。まだ状況が呑み込めずにいた私は、バスの運転手になにがあったのか聞きました。すると運転手さん、
「Broken up!!」
まじか(爆笑)
はっきりと聞こえた日本では聞きなれないその言葉に、笑いと驚きがこみ上げました。
運転手さんと私、めっちゃ笑う。
とりあえず後ろのバスに乗っといて!みたいなことを言われ、荷物を引きづりながら移動する。バスに乗ると真っ先に、私の隣に座っていた男性と目が合い、微笑みかけてくれます。この人がなぜバスを降りるとき私を見ていたのかやっと分かりました。
私がこの事態をちゃんと理解しているのか、心配してくれていたのです。隣の席が空いていたので迷いもなく、そこに座ります。
このバスがちゃんとIrvineに着くのか分からなかったので、男性に聞くと、「Irvineに着くし、たぶん君はロサンゼルスに行くことができるよ」とのことでした。
もうその時点で私の安心感がマックスになり、もっと話してぇ欲が強くなりました。
男性の名前はジョージさん。日本にも家族で来たことがあり、東京で侍博物館や、神社巡りを楽しんだそう。日本の桜が見れたことがとっても嬉しかったらしい!私のガイドブックを見て、日本人だと気づき、ずっと気にかけてくれていたみたい。
私が初めてのアメリカ旅行で、西海岸の縦断をしていることや、Uberで1万5千円払ったことなどを話すと、僕は東京でタクシーに3万払ったから、落ち込むことないよ、と慰めてくれました。
なんて優しいんや、、。
するとジョージさん、自分のカバンを開けて、何やらメモしています。お仕事系かな?と思っていると、自分の電話番号を書いた名刺を渡してくれました。
「また何かピンチに直面したら、ここに電話すればいいよ」
どんだけ良い人なんや、、、、!
この名刺はアメリカで買う、どのお土産よりも価値があり、名刺を見る度に、ジョージさんと、バス故障事件を思い出すのだろうなぁと思います。
Irvineでの乗り換えでも、私の代わりにロサンゼルス行きの列車の状況を人に尋ねてくれたり、重いキャリーケースを運んでくれたりしました。
別れ際、ただ「Thankyou!」としか伝えられない自分にすごく不甲斐なさを感じました。私がもっと英語が話せたら、思いの丈を全て伝えられるのに、と。
この経験は私に新しい気づきや、価値観を与えてくれました。
値段がついているもの全てに価値があるというわけでは無いこと。
他の人から見ると、ジョージさんにもらった名刺はただの紙切れかもしれませんが、私にとっては宝物です。私は、目に見えない価値こそが、人の根本を支えているのだと思います。
そして、他人を気づかえる心の余裕と、善意の気持ちを常に持ち続けるということ。
こっちに来てから、毎日のように人の優しさに触れています。
「あなたが降りないといけない駅に着いたら教えてあげるから、私の近くに座っておきなさい!」「バス停探してるの?大丈夫?」「たぶん君たちの乗るバスはあれだよ!(遠くを指さしながら)あ、違ったわ(笑)」
なんでそこまでしてくれるん??の連続です。
優しくしてもらったから、自分も優しくなるの連鎖が、アメリカはとてもナチュラルに起こっています。そして笑顔人口と、楽しそうに働いてる人口がはんぱなく多い!!本当に素敵です。日本に帰っても、このことは絶対に忘れません。
人生、楽しんだもの勝ちだな、と強く思います。そして、楽しめるかどうか決めるのも自分次第なんだな、と感じる今日この頃です。