■はじめに

私たちは、2020年に創業した札幌市で4番目のワイナリー「さっぽろワイン株式会社」と申します。札幌市と石狩市に4か所の自社農園を持っており、自社ブドウ100%のワインを作っています。良いワインは良いブドウからという言葉を信念として地元札幌市の人たちに美味しいワインを届けたい想いがあります。

北海道のワインは大きく考えると二分しており、いつでも購入できる【定番ワイン】と、量生産・高品質で入手困難な【レアワイン】があります。私たちのワイナリーは大手企業には敵わなくても【高品質なワインを定番で購入できる事】を目標としており、自社ブドウ100%で高品質なワインを沢山作れる様になりたい、という目標があります。



■ワイナリー設立と特徴

北海道は空前のワイナリー設立ブームです。しかし、ブドウ原料は不足しているのが現状であり、多くの生産者は契約栽培農家や、農協などで購入したブドウでのワイン生産を行っています。

ワインの原料は、ブドウのみ。

良質なブドウを作る事が良質なワインを作る事に直結しますので、私たちは原料となるブドウを100%自分達で作ることにしており、ワイナリー設立の4年前からブドウを植えて準備をしてきました。札幌市はワイン特区ではないので年間の醸造量も1つのハードルとなりますが、それをクリアする為にやるべき事の1つとして取り組んできました。現在は農場面積の合計が8ヘクタール以上となり、年間2万~2万5000本ほどの生産が可能となりました。

これだけ広い畑ですから労働力は常に足りず、ボランティアの受入れもですが、石狩市の就労支援施設とも協力して雇用促進~労働力の提供を頂いております。札幌市近郊にあるブドウ畑は、石狩湾からの海風の影響が少なからず有ります。特に石狩市・八幡にある圃場は海岸線から2kmほどしか離れておらず、海からの風が強く吹きつけます。

この風はブドウの病害の原因となる湿気や小さな害虫を吹き飛ばす事で良質なブドウを作る事の手助けとなります。塩害は全くありません。結果として、薬剤の散布も必要なく、健全なブドウ生育にとって欠かせないものになっています。また、海辺の砂浜の様に水はけが良い土壌は2m掘っても砂が出てくる程。水はけの良さはブドウ栽培にとって欠かせない物であります。


そんな、ブドウ原料に絶対の自信があるので、開業初年度(2020年)のワインを1本だけ”SAKURA AWARD(サクラアワード)”というワインコンクールに出品しました。なんと、最も高い評価のダブルゴールドを受賞し、更に特別賞のグランプリ・ジャパニーズワイン賞を受賞という、快挙を達成!・・・しかし、新聞やメディアに取り上げられることも無く、静かな喜びでした・・・。新しいワイナリーなので知名度も少なく、これを続けられるようになれば、もっともっと注目されるのかと思っております。

醸造所は札幌市(手稲区・新発寒)の住宅街の中にあります。工場跡地の建物を自分達でリノベーションしてつくったワイナリーで、醸造施設と直売所を作りました。開業当時は白ブドウの収量が多い事もあり、ステンレスタンクと樹脂タンクがメインでしたが、少数ですが木樽も導入しており、今後増えて来る黒ブドウへの対応も考えております。






■ブドウの収量が増えるのに、受け入れ体制が追いつかない...

ワイナリー設立の4年前に植えたブドウは今年で7年目となり、ほぼ成木となりました。まるで子供の様に枝を暴れ散らしていた樹が日々大きくなって成長して立派な大きさまで育った姿を見ると嬉しくなってしまいます。もちろん作付面積は年々増やしており、幼木もまだまだ畑で育っています。

収穫量が安定した事で全体の収量は大きく増えると予想しております。初年度は10t程度の収穫だったものが、昨年は30t程となり、タンクのやり繰りに頭を悩ませておりました。タンク間の移動(液送)は、ワインそのものにストレスを与えるので、できれば避けたい所ですが必要に迫られて行っている状況。特に収量に対して木樽の数は圧倒的に不足しております。今年は更に上積みが予想されるとなると、秋までに容器を増やす必要が出てきました。ここまで育ってくれた樹が実らせてくれるブドウを、しっかり受け入れる為にも早急にタンクの増設をしなくてはならないという状況です。


■資金の使い道・スケジュール

募集した資金については、

1:醸造用容器(木樽または樹脂タンク)の購入費用

2:リターン品の費用

3:CAMPFIRE様 手数料

4:ブドウ畑の維持管理費用

に充てさせて頂きます。

<募集方式について>本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


■最後に

ワインというお酒は世界中で楽しまれております。しかし、日本人のワイン消費量というのは欧米諸国の足元にも及ばないのが現状で、昨今のワイナリー設立ブームによって、消費者が増えるよりも供給量が過多になっていると感じております。いずれ、これらが淘汰される時が来てしまうと、せっかく育ったブドウの樹たちを枯れさせてしまう可能性もあります。

私たちが今できる事は、まずはワイナリーを継続させる事ではありますが、それ以上に「ワインを楽しむ文化を根付かせる」「ワインを飲む仲間を増やす」事も重要と考えております。

クラウドファンディングという形で私たちのワイナリーを知って頂き、次はぜひ、私たちのブドウ畑やワイナリーにも遊びに来ていただければ、そしてワインの魅力を知って頂ければと願っております。




【さっぽろワイン株式会社】
〒006-0805 北海道札幌市手稲区新発寒5条1丁目6番1号
直売ショップ有り(不定休:冬期は木・金・土・日に営業)/ TELTEL 011-681-0213
施設内見学時は事前にご連絡下さい

【酒類販売管理者標識】
酒類販売場の名称:さっぽろワイン株式会社
酒類販売場の所在地:北海道札幌市手稲区新発寒5条1丁目6番1号
酒類販売管理者の氏名:海野 豊
酒類販売管理研修受講年月日:令和5年2月9日
次回研修の受講期限:令和8年2月8日
研修実施団体名:札幌北小売酒販組合

  • 2023/10/06 18:29

    CAMPFIREにてご支援して頂いた皆様、そして本プロジェクトをご覧頂いている皆様、お待たせいたしました!遂に、遂に、私達のワイナリーに木樽が到着致しました!!!!!中古樽という形にはなりますが、実際にブルゴーニュの某大手で使用していた由緒正しいものを5つと、別メーカーのものが1つの計6本を導...

  • 2023/07/01 12:28

    沢山のみなさまからの、応援、ご支援、本当にありがとうございました!!お陰様で、ついに100%を達成しました!!ブドウ畑ではちょうど開花のシーズンを迎えており、作業としては誘引という枝の位置を整理する作業や、草刈りを頻繁に行っている状況です。ここまで天気が良かったのですが、開花時期に少し雨が降っ...

  • 2023/04/16 12:00

    さっぽろワインのクラウドファンディングへの多くのご支援、本当に本当にありがとうございます。支援して頂いた皆様にも、出来る限り個別にメッセージを返信させて頂きました。まだまだ始まったばかりでは御座いますが、引き続き見守って頂けますと幸いで御座います。私共の予想を超える大きな反響で、返礼品(100...

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