国際柔道交流に取り組まれ、このプロジェクトを応援くださっている和歌山県由良町、光真道場の楠山光一先生に国際柔道交流やこのプロジェクトの魅力についてお話を伺いました。
-国際柔道交流はいつから取り組まれていますか。
普段は和歌山県由良町で、知的障害のある子供たちに柔道を教えながら、和歌山とポーランドとの国際柔道交流をコーディネートしています。
2018年に由良町でポーランドの子供達を受け入れて、由良町の柔道クラブや和歌山の中学校、高校の柔道部の子供達と柔道交流をしました。
これがきっかけとなって、以来、これまでに4度、ポーランドから子供達を受け入れて、私も子供を連れてポーランドに1度行きました。
-なぜ国際柔道交流に取り組まれているのですか。
最初に和歌山でポーランドの子供達を受け入れるとき、分からないことだらけでいろいろ不安がありました。しかし、実際にやってみたところ、柔道を通じて国籍や言葉の違いを超えて、友情を築くことができました。その友情が続き、私自身、50代になってから英語を使い始め、世界がどんどん広がっていきました。
私は、知的障害のある人々の柔道(「ID柔道」といいます)の環境をもっと良いものにできたらと思い、2019年から光真道場で知的障害のある人々の柔道指導に取り組み、スペシャルオリンピックスの和歌山の柔道プログラムも行っていますが、それ以前は、長年、少年柔道の指導に携わってきました。
和歌山の子供達が柔道を通じて世界とつながってほしいと思っています。
-この「モンゴルの道場に畳を贈りたい!」に期待することを教えてください。
これまでポーランドとの柔道交流に取り組んできましたが、他国の子供達と柔道交流をできたらと思っていました。このプロジェクトに関わることで、和歌山とモンゴルの子供達の柔道交流につながったらいいなと思っています。
また、私はID柔道に取り組んでいるので、モンゴルで同じような活動をしている指導者がいたら、日本とモンゴルのID柔道の交流も進めていきたいと思っています。特に、私はスペシャルオリンピックスの柔道プログラムを和歌山で行っていますが、スペシャルオリンピックスは世界各地に広がっている組織なので、モンゴルでのスペシャルオリンピックスの柔道に取り組む指導者がいらっしゃったら、交流をしていきたいと思っています。
-最後に一言お願いいたします。
柔道を通じて海外の柔道家を交流をしたとき、世界各地でこのような国籍や宗教の違いを超えた柔道交流が行われるようになったら、大げさな表現かもしれませんが、世界の平和につながると思いました。これからも子供達の国際柔道交流のサポートをしていきたいと思っています。