はじめまして、 /pain の atusmi と申します。
[ /pain ](スラッシュ・ペイン)は obakeusako と atsumi の二人の活動名です。
初めての活動報告は、どういう経緯で私たちが [ /pain ] という活動名で写真を撮りはじめ、展示をする事になり、そして今回クラウドファンディングをすることになったかを綴りたいと思います。
長くなりそうなので、何回かに分けて更新しますね。
わたくし、atsumi と obakeusako は元々直接面識があるわけではありませんでした。
私が2014年ごろ、Instagram(現在はこのアカウントは存在しません)を始め、使い方もよく分からないまま、過去に撮ったセルフポートレートをアップしていたところ、obakeusakoさん(以降、友人として親しみを込めてうさこちゃんと呼ばせてください)にコメントをしてもらったのが、二人の出会いのきっかけです。
コメントで会話をしているうちに、二人とも北海道の同じ市に住んでいることが分かりました。年齢も近い私たちはInstagram上でのやりとりを2年ほど続け、2016年の春にインターネットの交流からリアルな世界で顔を合わせました。
まだ雪が残る、切れるような風が吹く北海道の春。私たちは百貨店の出入り口の前にある椅子の前で、「初めまして」の挨拶をしました。
私はカフェでカレーを食べた記憶があります。色々な話をしたのだけど、あまり覚えていません。二人とも緊張していたと思います。
それからのんびりとした頻度で、二人で遊びました。もちろん、二人ともいつもカメラを持って。
思い返せば、2019年に「撮影」とはっきりと言うまで、私たちは写真を撮るよりも会話をしている時間の方が長かったです。
私たちにとって、お互いを「被写体」としてカメラに収めるよりも、友人としてお互いのことを知ることの方が重要だったのです。
2019年10月24日にうさこちゃんが私の家に来てくれた時、私はなんだかもうぽっきりと心が折れて、どうしようもない位に生傷だらけでした。
それはもしかしたら、うさこちゃんも同じだったのかもしれません。
だからこそ、私たちは自分の殻を取り払って、さらけ出して、あの写真たちが撮れたのだと思います。
そこに、普段カフェでするような会話はありませんでした。
「こっちの画角の方がいい」「この顔の角度」「もっとこういう表情が欲しい」
撮られる者と撮る者、両者の役割をこなしながら、私たちは自分たちの傷を抉るように、あるいは癒すようにシャッターを夢中で押しました。
私たちを深く繋げてくれたのは、紛れもなく「写真を撮る」という行為でした。
そして、私たちは自分たちの奥底にある痛みが、私たちを救う大切な感覚なのだとはっきりと気づきました。
[ /pain ] という活動は、私たちが生きている限り、二人がヨボヨボのおばあちゃんになっても続いていくと確信しています。
長くなってしまいました。
次は展示に至るまでの経緯を。
atsumi