前回の活動報告ではソーラーバイシクルを紹介させていただきましたが、ここ大潟村干拓博物館には写真のような一風変わったFC(燃料電池)ハイブリッドのソーラーカーも展示されています。
2003年から燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)からの要請でWSRの大会に水素を使って走るマシン【FCV】のカテゴリーを加えることになりました。まさに究極のエコカーの技術者を育てる国の取り組みにWSRが役に立った形です。この世界で初の試みもIWATANI社や大同メタル社など多くの企業からのサポートをいただいたおかげで、無事にスタートしました。大潟村に集まる多くのチームはすでにソーラーカーの経験が豊富な為、当然のように今度はソーラーと水素のハイブリッドに取り組むチームが現れました。中でも最先端をリードしたのは玉川大学の小原教授が率いるチームで、小原教授はさらにバイオ水素による挑戦も実現されました。今回の写真のJonaSun号は玉川大学とのコラボで2007年のオーストラリア大陸縦断3000kmのレースに参加して完走しただけでなく、世界のヘソとも称されるMt,Ululu(旧称エアーズロック)を周回する目標を実現したマシンです。当時フジTVで放送された番組【夢3000km+無限大】でご覧になった方がおられるかもしれませんが、WSR大会が新たな取り組みに積極的に突き進んでいる事を感じていただけたら幸いです。特にMt,Ululuでは現地のアボリジニの子供たちの笑顔が最高のご褒美でした。
【News】このJonaSun号がWSRの30周年の記念大会ということで、今年だけソーラーカーとして蘇ることになりましたのでこちらもご期待ください。