モスクワから遥々参加したPopolovさんを紹介させていただきます。
世界のソーラーカーレースの黎明期から挑戦を続けていたポポロフさんは数少ないロシアのソーラーカーレース挑戦者でした。
一見すると一般的なリカンベントタイプのトライクのように見えますが、実は20年以上経った現在でも魅力的な技術が満載のマシンです。
まず黄色に塗装されたフレームはチタン製で恐ろしく軽量なマシンでした。その軽さの為せる技だと思いますが、レース後に成田空港まで送った際、アエロフロートの受付カウンターにこのマシンを手押しで届けた後、手荷物として預けた時にはびっくり仰天、奥様と二人で笑顔で登場ゲートに消えていったのを今でも思い出します。
技術的にも珍しく、ペダルはシャフトドライブで前輪を駆動しています。後輪は新開発の薄型モーターの2連装で、変形のダイレクトドライブのようなシステムでした。
モスクワ工科大の研究者たちと交流が深く、宇宙開発にも通じるような最先端の技術を満載していて、多くの関係者たちが一目置く特別なポポロフさんのチームでした。