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佐賀の女性が書いた満州からの引揚とシベリア墓参の手記『蟻のなみだ』を出版したい

戦中・戦後、幼くしてご両親や二人の弟さんを亡くし、満州から日本へ引き揚げた坂口康子さんが当時の実体験と、父上をはじめ抑留された多くの方々が眠るシベリアの地への墓参の日々を綴りました。約80年前からの記憶を風化させず形に残し、平和への願いをつなげていくため『蟻のなみだ』の出版を後押ししてください。

現在の支援総額

178,000

20%

目標金額は880,000円

支援者数

8

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/07/06に募集を開始し、 8人の支援により 178,000円の資金を集め、 2023/08/06に募集を終了しました

エンタメ領域特化型クラファン

手数料0円から実施可能。 企画からリターン配送まで、すべてお任せのプランもあります!

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佐賀の女性が書いた満州からの引揚とシベリア墓参の手記『蟻のなみだ』を出版したい

現在の支援総額

178,000

20%達成

終了

目標金額880,000

支援者数8

このプロジェクトは、2023/07/06に募集を開始し、 8人の支援により 178,000円の資金を集め、 2023/08/06に募集を終了しました

戦中・戦後、幼くしてご両親や二人の弟さんを亡くし、満州から日本へ引き揚げた坂口康子さんが当時の実体験と、父上をはじめ抑留された多くの方々が眠るシベリアの地への墓参の日々を綴りました。約80年前からの記憶を風化させず形に残し、平和への願いをつなげていくため『蟻のなみだ』の出版を後押ししてください。

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はじめに

こんにちは。「編集工房edico」高橋香歩です。
佐賀市で印刷物などの企画・制作や取材・執筆の仕事に携わっています。
また、自由な編集をテーマとし、さまざまな方々と一緒にものづくりをしています。

このたび、佐賀県多久市の坂口康子さんの執筆された手記の出版について
今回のクラウドファンディングを実施することとなりました。


ある一人の女性が書いた手記の出版を応援

~坂口康子さんのこれまで~

佐賀県多久市在住の坂口康子さんは、昭和12(1937)年6月25日、現在の中国東北部撫順市で生まれました。家族との穏やかな暮らしも束の間、康子さんが8歳の時、41歳の父は召集され昭和20(1945)年、第二次世界大戦敗戦後、シベリアに抑留。満州に残された康子さん家族は過酷な状況におかれたままで生活することとなります。

旧満州での坂口康子さん家族(右から3番目が康子さん)

お母様と二人の弟さんを亡くした康子さんはご姉兄4人だけで満州から引き揚げ、ようやく日本に渡ります。親戚を頼り佐賀に移り住んでも離れ離れになったお父上のことは片時も忘れることがなかったと言います。

戦争により起きた数々の出来事を、幼い頃の記憶として留めておいたものの、平成3(1991)年4月、旧ソビエト連邦大統領のゴルバチョフ氏来日の際、シベリア抑留者名簿が公表され、その中にお父上の名前を見つけたそうです。

平成4(1992)年、シベリア墓参団に応募し、姉・土本阿佐子さんと参加。非業の死を遂げられたシベリア抑留者の方々のことを改めて知ります。帰国後、鎮魂の思いと平和の大切さを若い世代の人々にも伝えたいと「シベリアの土」など7つの散文詩を創作。

翌平成5(1993)年、それらの詩が身近な人へ、職場のみなさんへと広がると、作曲家やレコード会社の協力のもと曲がつけられ歌の作品が完成。有志でコンサートが開催されるとともに、姉妹の詩歌集も配布されました。

平成5(1993)年に開催された「シベリアの土」発表コンサート

~手記の編集および出版へ~

30年前、康子さんの詩が音楽となりましたが、ご本人の体験を綴った手記についてはまだ発表されておらず、原稿のままでした。「この体験は多くの人に伝えるべき」というご友人の一言が後押しとなり、書籍化に向けて動き出すことを決意されました。

現在86歳の康子さんの周りにいる協力者たちがデータ入力や校正、当時発表した楽曲のCD化などをお手伝いしているところで、わたしは編集を担当しています。

「この不穏な世界情勢の中、今こそ平和の大切さを言葉で伝えたい」

まっすぐに語る康子さんのその思いを形にすべく、みなさまからの支援を募るクラウドファンディングを立ち上げました。


本を通して歴史を知る旅を

平成5(1993)年、康子さんの職場の有志により「平和への願いをこめて…」とコンサートが開かれました。その時高校生だったわたしはコンサートのコーラス隊の一員として参加し、今でも歌を口ずさみながらご本人の思いをたどることができます。

今回康子さんと30年ぶりに再会し、約25000文字にこめられた手記を読ませていただくと、歌では知りえなかった具体的なシーンの数々が胸の中に入り込んできました。康子さんの旧満州での多感な少女時代から引き揚げの様子、佐賀で家庭を築いてからも時が止まったような毎日の中、シベリア墓参という形でお父様にようやく会いに行けた時の切なさがあふれ、よりリアルに伝わってきます。まるでその時代を旅している気持ちになりますが、全て本当に起こった出来事だということです。

この作品を通して、教科書に詳しく載らなくても一人ひとりが認識しておきたい日本と世界の歴史があると知りました。平和や人間の命、自然の尊さについても考えるきっかけとなるこの書籍を形にし、一人でも多くの方に届けたいという気持ちを強くしました。


これまでの活動

・平成4(1992)年 坂口康子さんと姉の土本阿佐子さんがシベリアへ墓参

・平成5(1993)年 レクイエム(鎮魂)の思いをこめ詩歌7作品を発表、有志により楽曲化

・令和4(2022)年 未発表の手記の出版を計画(過去に制作した楽曲の音源付き)

・令和5(2023)年 手記の編集、書籍化に向けクラウドファンディング開始


平成4(1992)年、姉妹で墓参団に加わりお父様の眠るシベリアへ


資金の使い道

目標金額88万円

・書籍『蟻のなみだ』(約100ページ)制作・製本費 300部

・7作品の楽曲入りCD 制作費 300枚

・リターン配送費

・CAMPFIRE 手数料

※書籍やCDの制作費については坂口康子さんご本人が一部負担
※CDは株式会社マイマイが制作(ジャケット・歌詞カード付)
※書籍はクラウドファンディング終了後、出版予定(発行所:編集工房edico)


リターンについて

<1>
書籍『蟻のなみだ』1冊

今回出版する『蟻のなみだ』1冊(B6版)をお送りします。

<2>
7曲入りCD1枚

「シベリアの土」など7曲入りのCD1枚(歌詞カード付き)をお送りします。

<3>
音楽体験レッスン

平成5(1993)年、坂口康子さんの詩に曲がつけられました。
有志で発表コンサートを開催。当時演奏し今も現役で活動する音楽家が、
歌またはピアノの体験レッスンを行います。

<4>
本づくり企画ワークショップ

現在進行中の編集・出版活動の背景のお話をしながら、本づくりのワークショップを行います。

<5>
坂口康子さんとの対談

執筆活動を行ってきた坂口康子さんにこれまでの体験をお話しいただきます。
(講演という形ではなく1~小人数での対談としています)。

<6>
書籍『蟻のなみだ』1冊 + 7曲入りCD1枚

今回出版する『蟻のなみだ』1冊(B6版)と
「シベリアの土」など7曲入りのCD1枚(歌詞カード付き)をお送りします。

<7>
書籍『蟻のなみだ』2冊 + 7曲入りCD2枚

今回出版する『蟻のなみだ』2冊(B6版)と
「シベリアの土」など7曲入りのCD2枚(歌詞カード付き)をお送りします。

<8>
書籍『蟻のなみだ』3冊 + 7曲入りCD3枚

今回出版する『蟻のなみだ』3冊(B6版)と
「シベリアの土」など7曲入りのCD3枚(歌詞カード付き)をお送りします。


実施スケジュール

令和5(2023)年

『蟻のなみだ』編集開始および7曲入りCD再収録

7月 クラウドファンディング開始、『蟻のなみだ』入稿・印刷

8月 クラウドファンディング終了、返礼品の送付


最後に

初めてのクラウドファンディングの実施ですが、30年を経て再びご縁をいただいた坂口康子さんの思いを
形にし後世に伝えたいと、今回のプロジェクトに挑戦することにしました。
みなさまのご支援をお待ちしております。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最新の活動報告

もっと見る
  • 旧満州生まれ、佐賀県多久市在住の坂口康子さんと30年ぶりにお会いしたのは昨年末のことでした。子ども時代、お父様がシベリアに抑留され、きょうだいだけで日本に引き揚げてこられたこと、シベリアへの墓参団として参加されたときの思いなどを綴った手記を書いていらっしゃるとお聞きしました。出版の相談をいただき、書籍化を進めてまいりました。今年に入って編集に着手、半年以上という長い期間がかかりましたが、ようやく本が完成しました。クラウドファンディングの支援をしてくださった方には8月31日、返礼品を当方と康子さん分担の上発送いたしました。大変お待たせして申し訳ございません。戦中戦後の苦労を経て、ご両親やきょうだいへの愛情、鎮魂を文章という形に込められています。読者の方も当時を旅しているかのように著者の「平和への願い」に触れることができるのではないでしょうか。シベリア抑留や引き揚げを体験され、あえて当時のことを語らない方も多くいらっしゃると言われます。一人の女性の物語(実話)の編集を通して、あらゆる方々の心情にも思いを馳せながら、このような体験をできるだけ形にすることも大切だと思いました。30年前の1993年、高校生(17歳)だったわたしは、康子さん姉妹で書かれた詩歌集『シベリアの土』の発表コンサートに聖歌隊として母に駆り出され、出演したのでした。父はそのコンサートに作曲で携わり、5年後に50歳で他界。思い出深いあのコンサートのご縁でわたしは今回、編集と出版に携わらせていただきました。さまざまな人の姿を思い浮かべながら、春から夏にかけ多久市に何度も通い、康子さんご本人と、文章のデータ化やアドバイスなどしてくださる支援者・最所和泉さんと一緒に編集作業を行いました。本体の印刷は鹿島の松浦印刷さんです。このたびは改めまして応援をいただき、ありがとうございました。今回出版のステップを踏み出しており、販促活動も進めてまいります。今後ともどうぞご支援をお願いいたします。 もっと見る

  • このたびはクラウドファンディングに温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。お待たせしてしまいましたが坂口康子さんの手記『蟻のなみだ』の最終校正を終え、いよいよ入稿へと進みます。今月にはみなさまの元へとお届けできそうです。引き続きよろしくお願いいたします。 もっと見る

  • もう一歩

    2023/07/14 08:00

    『蟻のなみだ』出版のためのクラウドファンディングにご支援いただき、ありがとうございます。坂口康子さんがずっとあたためてきた原稿を、同じ多久市内にお住まいの最所和泉さんが預かり文字データにし、さらに編集を重ね、いよいよこの本が形となるところです。引き続き、よろしくお願いいたします。 もっと見る

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