今回は須坂市の亀倉地区から米子大瀑布に向かう林道の再生秘話をご紹介します。
2019年台風により長野県では多くの被害が出ました。特に被害が甚大だった千曲川は大きく報道されましたが、人的被害はなかったものの林道米子不動線も大水により沢が氾濫し2箇所大きく道路が破損しました。一箇所は増水により路面に土石流が被っただけでなく、舗装の下側の地面が削られ、舗装面が皮のように残っているだけの状態でした。もう一箇所は見た目はそれほどではありませんでしたが、山そのものが地すべりをおこしている可能性があり、2年間に渡って工事の手をつけることすらできませんでした。
私達は通行止め期間中も小屋の管理や人力でできる登山道の整備のために道を往来させていただきましまが、須坂市の道路河川課のみなさん、林道の復旧に関わっていた市川建設さんや橋の補強工事をしていた須坂土建さんは工事の手をとめて快く通してくれました。市川さんは工事期間中、流出した地面の補強のためにダンプで林道を何往復もしていましたが、実は最後の最後まで米子大瀑布の絶景を見たことがなかったとか。工事が完了して米子大瀑布を見に行き、初めてスゴイところを工事していたもんだ、と感じたそうです。
そんな林道米子線は来週5月23日開通です。通られるときは道が新しくなっているところを注意深くご覧になってみてくださいね。
多くの関係者の熱い思いでその道は出来上がっているのです。
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市川建設さんが復旧を始めた林道
大水で流された単管橋の残骸。㈱MIYABIさんが復旧してくれました。