カメムシ対策をどうしましょう?
興津びわは今までずっと無農薬で栽培管理されてきました。
ところが、昨年は全国的にカメムシが多く発生しました。
特に私どもの興津地区ではめったにないほどの大発生の状況になりました。
いろいろな果樹や野菜への被害がありましたが、特にびわへの被害が大きかったです。
カメムシは2種類に分かれます。一つ目が稲に付く「斑点米カメムシ」。2つ目がナシやモモ、リンゴ、ミカンなどの果実全般に付く「果樹カメムシ」です。
「果樹カメムシ」は、細い管を果物に突き刺して果物のエキスを吸い取ります。果実に袋をかけてあっても、彼らは袋の外から管を突き刺します。
カメムシが吸い取った果実はデコボコになったり変色したりするので売り物になりません。
カメムシ被害のために、当杉山農園の昨年のびわ出荷量は、例年の20%程度になってしまいました。
さて、今年も畑ではカメムシを見るようになりました。
興津地区では、びわ農家みんなで相談した結果、今年はカメムシ対策で農薬を使うことになりました。無農薬の伝統からは外れることになりますが、みなさまに興津ビワをお届けするためには、これもいたし方のないことだと考えております。
どうかご了承のほどをよろしくお願いいたします。