日本社会を俯瞰して見て下さい。「少子高齢化」、これ以上説明は不要だと思います。そして、セカンドキャリアが必要な従業員が日本社会で活躍できる場があります。
私が提案するのは、「セカンドキャリアとしての介護管理職」です。もちろん、人物によって「適・不適」あるでしょう。介護業界で働くために必要な要素は「ヒューマニズム」です。
しかしながら、有り余る豊富な「ヒューマニズム」は、熾烈な「ビジネス世界」では時に会社・部署の成長を阻害する要因にもなります。
私自身がそれで大変苦労しました。私の過度な「ヒューマニズム」が過去に外資系営業職に従事した際に、私に立ちはだかった大きな壁だったのです。これは、本人の「決意」「覚悟」が有る・無いの問題ではない。優先順位が違うということです。環境によっては豊富な「ヒューマニズム」は、「ビジネス阻害の要因になる」という事に気づきました。
人事担当者に知って欲しいのです。有り余る豊富な「ヒューマニズム」を惜しみなく発揮させることが出来る環境、それが「介護業界」です。
もちろん、綺麗事だけを言うつもりはありません。
「介護業界なんてわからない!」
「自分には介護管理者なんて不可能だ!」
だから、今回の「ケアリング&キャリアプロジェクト」では、「介護経営管理士」という講座・資格を確立するに至ったのです。この講座で学ぶことによって、これまで全く介護業界とは無縁だった方でも、学びを得ることができます。世間的に知られている「人と仕事のマッチングサービス」では、この試みは失敗に終わると思ったのです。学びの場があれば、セカンドキャリアを望む方が、チャレンジしたいという気持ちのハードルが大いに下がるし、仕事に就いた後も、早期に仕事に馴染むと考えられます。
私は、介護管理職における「ビジネス」と「ヒューマニズム」のバランス、最適な道を常に模索しながら事業を進めていけば良いと思っています。「ビジネス」と「ヒューマニズム」 どちらにも偏らない。しかしながら介護管理職は、その他業界の管理職に比べれば「ヒューマニズム」 の絶対量は必要でしょう。
一方で、これは私にとっての「笑い話」ですが、前職の医療法人の経営企画本部室長をやっていた時に、何も考えず施設看護師の前で「売上」の話をしたのです。そのとたん、その看護師の表情は「険しく」なったのを覚えています。つまり、その看護師、そして医療・介護従事者の大半は「売上」「儲ける」等の、ビジネスでは当たり前のキーワードがNGだったりします。「売上」「儲ける」 は考えたくない、意識したくないのでしょうね。その「気持ち」は良く理解できます。このエピソードから、私が何故、異業種からの人材を介護”管理職”に据えたいか、業務を担って欲しいかが、ご理解いただけるのではないかと思います。
もし、企業の人事担当者の方で、このプロジェクトにご興味があれば、是非お問い合わせを頂きたいと思います。プロジェクトや「介護経営管理士」等についてご説明させていただきます。
重ねて申し上げます。現在、介護業界、老人ホームの管理職、施設長が大変不足しております。介護業界を持続可能なものにするためにも、是非ご協力をよろしくお願い申し上げます