昨日、すごいことが起こりました。
実は極薄の雁皮を漉いてくださると期待していた伝統工芸士の柳瀬徹二さん(奥様は人間国宝の岩野市兵衛さんのお嬢さん)が、お仕事の関係もあって都合がつかなくなり、代わりに“京都から来た若い女性”を紹介していただき、今日会うことになっていました。徹二さんのお父さん(今は亡き)良三さんに私は若い時にとても良くしていただいたので、是非コラボをしたかったのですが、とにかく今はお祭りもあって皆さん本当に忙しい(良いことです)。とても残念でしょんぼりしてしまったのですが、反面若い女性とコラボもいいな、と思い直し今日彼女が仕事をしている卯立の工芸館を訪れました。
そして登場したのはとっても素敵な女性です。でもちょっと彼女が私を見る目がアツすぎるーで、私もどこかであった気がしてきて。。。
なんと彼女は20年前に私が紙展の大賞をもらった時から覚えていてくれて、しかもその翌年(多分当時は京都から)クルマで茨城県のつくば市まで私の展覧会を見にきてくれた女性だったのです。彼女は昨日、柳瀬さんから私の名前を聞いて、もしかして。。と思っていたそうです。
ちょっと信じられないかったのですが、ワークショップの打診をした時に、彼女がちょっと涙ぐむ瞬間もあり、私ももう感激な1日のご褒美でした。
彼女の名前は村田菜穂さん。あれから福井に紙漉きの修行にきて20年腕を磨き、立派な伝統工芸士になっていました。しかも去年『日本の力』という番組に特集されたそうで(そしてそれは全国放送、海外放送もされるそうです)和紙に対するパッションを持った、素晴らしい(そしてすごい美人さん)です。
今日一緒にお昼をしながら、こんなタイミングで彼女と会うなんて、朝お参りした大瀧神社、岡太(おかもと)神社の紙祖神(←女性)の引き合わせかと思ってしまいました。