※2023/5/26追記【目標金額達成のお礼】
皆様のおかげで目標の20万円を達成することができました! ありがとうございます。 ご支援いただいた資金は大切に使わせていただきます。
クラウドファンディング終了までまだお時間がありますので、今後はネクストゴールにチャレンジさせていただきます。
ネクストゴールは60万円です!
せっかくいただいたこの機会に、最後まで走っていきたいと思います。応援よろしくお願いいたします!
はじめまして。木造住宅専門の建築設計をしているルスカデザイン株式会社の和氣正頼(わき まさより)と申します。数あるプロジェクトの中からご覧いただきありがとうございます。
私が実現したいことは、「住宅をつくる人と住む人が共にHAPPYな社会」です。
しかし、今の日本の住宅業界には深刻な課題があると感じています。
2021年にフリエ住まい総研がおこなわれた調査で、「住宅購入で後悔したことがありますか」という質問に対して、84.4%の方が「後悔・不満がある」と答えられています。(出典:フリエ住まい総研「約85%が購入した住宅に後悔があると回答!みんな何に後悔してる?「住宅購入での後悔」について調査レポート」)
さらに何に後悔や不満があるのかを具体的に見ていくと、「間取り・レイアウト」がトップで41.8%。「老後、結婚や子どもの将来についてもう少し考えてレイアウトすべきだった」と答えられています。
そして、「後悔しないためにより重視した方が良いと思う項目」として「知識がある第三者のアドバイス」と42.8%の方が回答していることがわかりました。
家を建てるのは一生に一度。
住む人が後悔なくHAPPYに暮らすためには、住宅をつくる人の知識や丁寧な寄り添いが不可欠であると考えています。
しかし現在、西洋化によって奇抜なデザインが先行し、日本の伝統的な木造建築の技術がつくり手に継承されておらず、現場で苦しむデザイナーの存在を目の当たりにします。
そこで私は、2016年から「住宅デザイン塾」という、日本の伝統的な木造建築の技術を継承するために活動をスタートし、これまで100人の方の育成に携わってきました。
また、2021年からは地方で木造住宅をつくられている工務店の方々とデザインパートナーサービスをおこない、「住む人が幸せに暮らせる家」を一緒に建築してきました。
つくり手の方々は、当初、
「自信を持って提案することが難しいです」
「お客様になかなか喜んでもらえません」
「自分たちの仕事にもっと誇りを持ちたいんです」
と口にしていました。
このように、住宅をつくる人と住む人がそれぞれ深い課題を抱えている現状があるのです。
この課題を解消し、「住宅をつくる人と住む人が共にHAPPYな社会」を実現していきたいと思い、プロジェクトを立ち上げました!
具体的にどうやって実現していくのかというと、住宅をつくる人に、日本の伝統的な木造建築の知識と技術である「一間間(いっけんま)グリッド設計法」を普及することです。そうすることで、つくり手の方々はお客様の「心」に寄り添いながら自信を持って「幸せに暮らせる家」を提供できるようになるのです。
私はこれまでの建築士としての実体験や、周囲のつくり手の方々を見ていて確信しています。
この「一間間グリッド設計法」では、敷地の形や住む人が送りたい生活に合わせることが可能です。また、強度があり美しく、ローコスト、エコロジカル!
これまでこの設計法を全国に広めたいと思い、建築士として働きながら塾やパートナーサービスを行なってきましたが、さらに日本全国に広めていきたいと思い、電子書籍出版のクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げさせていただきました。
とはいえ、この「一間間グリッド設計法」が具体的にどんなものか伝わりにくいと思いますので、私がこの設計法に辿り着くまでのストーリーに乗せながらお伝えさせてください。
2004年のある日のことでした。
私は当時33歳。妻の実家がある山梨県に移住をし、地元の大工さんの見習いとして2年働きながら木造住宅を建てる日々を送っていました。
とはいえ私が大学で学んでいたのは、鉄筋コンクリート造や鉄骨造。新卒で入社した大手ゼネコン会社でビルやホテル、マンションを建設する現場監督として働いていたものの、木造住宅に関する知識や経験の無さを痛感していたのです。自信もありませんでした。
そんな時に目にとまったのが、日本木造建築の第一人者の吉田桂二先生が開催する若手の設計者向けの学校の入学者募集の案内だったのです。
「吉田先生といえば、大学時代から建築関係の雑誌でよく拝見していた方だ。飛騨の匠文化館や古河歴史博物館などの美しい建物をつくられている・・・!この方に学びたい!しっかり学び直したい!」
募集期限が過ぎていたものの、即座に電話をかけてお願いしたところ、入学を許可していただけました。その後、2ヶ月に一度、飯田橋の事務所にて授業を受け、毎月締め切りのある設計の宿題に取り組んでいきます。
「俳句の五・七・五のように、伝統的なルールに沿って、デザインすれば良いのか・・・!」
吉田先生が重要性を訴えられていた「一間間グリッド」の奥深さを知っていくとある記憶がよみがえってきました。それは、子どもの頃、レゴブロックなどを使ってものづくりをしていたあの頃のワクワク感を実感したのです。
幸運だったのは、私はすでに個人事業主として木造住宅を建てる現場で働いていたことです。吉田先生から学んだことをすぐに実践することができました。先生から10年間学びましたが、1〜2年経った頃には20年以上のキャリアがある木造住宅を建ててこられていたベテラン建築士の方からも評価をいただけたのです。
さらに驚いたのは、お客様からその建築士の方のプランよりも、私のプランを選んでいただけたこと!とても感動し、やりがいを感じましたし、自分の仕事に誇りを感じられました。
というのも、私は大手ゼネコン会社に勤めていた際、建てたマンションを購入されたお客様と信頼関係を全く築けていなかったからです。当時、耐震偽装の報道も多くとりあげられていた影響かもしれませんが、心が満たされていませんでした。
「木造住宅ならお客様とコミュニケーションをしながら要望にお応えできたり、信頼関係を築いていけるのではないか?」
そう思い、会社を退職し、山梨に移住してこれまで活動してきていたのです。
実際に、木造住宅をご希望されているお客様と初めてお話しする際、土地の地図や写真を確認します。
そして、例えば
「どんな生活を送れたら幸せですか?」
「ご両親の家と隣同士になりますが、関係性はどうですか?」
など、一緒に家を建てた後のご家族の暮らしをイメージしていただきます。
このプロセスが重要で、「何が自分たちにとっての幸せなのか」が明確になっていることは案外少ないのです。
例えば、「家の中に光が入るようにしてほしい」という場合、「一間間グリッド設計法」では、初めての打ち合わせの場ですぐに図面上で寸法を測って、間取り・レイアウトを自由度高くご提示することができます。
この設計法であれば、工程を進めていく中で「この部分はやっぱり無理でした」というやり直しは起きません。つくり手側の事情や都合を押し付けず、心に寄り添い、お客様ファーストでデザインできるのです。満足度高く、喜んでいただけるので、私自身も自分の仕事に誇りが持てています。
弊社のビジョンは、
「家づくりに関わる全ての人をHappyにする」
です。
これは私自身が過去に仕事に悩んだことが大きく影響しているのですが、日本の伝統的な木造建築設計作法を学ぶことで、その状態は脱出できます。
私たち「つくり手」に自信とやりがい、幸福感があるからこそ、住む人に「幸せに暮らせる家」を提供していけると確信しております。今回、クラウドファンディングのプロジェクトとしては「電子書籍の出版」になりますが、こういった想いを込めて執筆しております。
リターンには、家を建てたい方向けの「家づくり相談」だけではなく、「家づくりプランニング」「住宅デザイン塾」などをご用意しています。
「家づくりに関わる全ての人をHappyにする」という想いを込めた書籍をお届けできるよう、プロジェクトのPRを頑張っていきますので、ご参加、ご支援、応援をいただけると嬉しいです。よろしくお願いします!
□電子書籍情報
▼タイトル
人を幸せにする家を建てるために読む本―知を受け継いで活かす家づくり
▼出版予定
2023年7月
▼出版社
Laule'a 出版
▼目次
はじめに
第1章
日本の伝統的木造建築との出会い
■物づくりが好きな少年が建築家になるまで
■退職―そして移住、木造建築デザイナーへの第一歩
■恩師である建築士・吉田桂二先生との縁
第2章
日本木造建築の素晴らしさ、ルールの重要性
■日本木造建築はなぜ美しいのか?
■「一間間(いっけんま)グリッド設計法」なら誰でも美しい建物が建てられる
■日本木造建築のルールを守れば、最小の労力で最大の効果が得られる
■伝統技術が失われた先に、苦しむデザイナーが見えてきた
■私が思うデザインとは
■日本木造建築の良さを理解してもらい、広げていくために
おわりに
ページ数:60-70ページ(予定)
※出版社の許可を得てリターンを実行します。
※本電子書籍はLaulea Publishing(代表:森永知樹)を通しての出版予定となります。自費出版です。
目標金額:20万円
(内訳)
電子書籍出版費:16.6万円
クラウドファンディング手数料:3.4万円
【実施スケジュール】
クラウドファンディング終了:6月29日
リターンの履行は8月から実施します。
本文中に登場したリターンについてご紹介させていただきます。
電子書籍『人を幸せにする家を建てるために読む本』をお届けします。
和氣正頼からお礼のメッセージを送ります。
後悔なくHAPPYに暮らすための家づくりに関する疑問や悩みをご相談いただけます。
日時:メールにて調整
時間:2時間
場所:オンライン 使用ツール:zoom(動作環境:PC/スマホ)
内容:家づくりの相談、間取りやリノベーションなどの相談
ルスカデザインの価値観に共感していただける地域工務店様を対象に、家づくりに向けてのプランニングをご提案します。 家づくりに関わる全ての人たちを幸せに導く本物のデザインをルスカデザインとともに実現しませんか?
通常176,000円(税込)→クラウドファンディング限定価格120,000円(税込) 56,000円お得です!
日本の伝統的な木造建築の技術をベースに、その本質的な部分に絞ってシンプルにお伝えします。初めての方のために内容を厳選した特別授業(プロ向け)です。
この他、スポンサー募集のリターンもご用意しておりますので、ぜひご覧ください!
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るあと5日でクラファン終了〜今伝えたいこと
2023/06/24 04:29家づくりに関わる全ての人を幸せにしたい。これが私の願いです。それを実現に近づけるためにこの電子書籍を出版を決意しました。でも今、家づくりの主役である中小工務店の倒産が3年ぶりに増加しています。資材の高騰、人材不足、賃上げなど、これからまだ困難な状況は続きそうです。この状況をみんなで乗り越えていきたい。だから、まだまだ呼びかけていきます。幸せな世界を実現するために、共に挑戦していきましょう。共に挑戦してくださる方におすすめリターンのご紹介【電子書籍と個人スポンサーのセット】①電子書籍『人を幸せにする家を建てるために読む本』をお届けします。②電子書籍の個人スポンサーとしてお名前を掲載させていただきます。https://camp-fire.jp/projects/669727/backers/new?id=996345 もっと見る
住宅デザイン塾のこと
2023/06/19 09:062016年から毎月連続開催しているプロ向けのオンライン住宅デザイン塾は7年目に入りました。授業に参加した塾生の数は100人を超えます。この塾で一貫して実践してきた建築設計作法こそが、今回出版する電子書籍で一番お伝えしたい「1間間グリッド設計法」なんです。この設計作法の素晴らしさを一言で言えば、簡単に美しい建築を設計できるということです。でも、実際にその作法を身につけて日々の設計で活かしていくには、やはり数年に及ぶトレーニングが必要です。それでもまずは、この設計作法のエッセンスだけでも知っていただきたく、初めての方のための特別授業を開催することにしました。これをきっかけに家づくりに関わる人たちがより幸せになることを願っています。クラウドファンディングのリターンから参加申し込みできます。「住宅デザイン塾特別授業」の参加権https://camp-fire.jp/projects/669727/backers/new?id=996353 もっと見る
無力感を乗り越えて
2023/06/11 12:37おかげさまで多くの皆さまにご支援いただき、クラウドファンディングは短期間に当初目標の179%を達成しました。応援の言葉もいただき、本当にありがたく思っています。ネクストゴールも60万に設定してさらに頑張ろうと決意もしました。でも今、あらためて現実を見て無力感に襲われています。2022年の国内の新設住宅着工棟数は85万9,529戸というデータがあります。一方、私が2022年に関わった新築住宅はわずか30戸程度です。比率を計算すると、全体の0.0035%です。日本の伝統的な木造建築設計作法である「1間間グリッド設計法」を広めて、日本中の家づくりに関わる全ての人を幸せにしたい。そんな思いを持って電子書籍を出版したところで、私の力は大海の一滴に過ぎない。クラウドファンディングで多くの方に応援していただいても、結局私には何もできないのではないか。悩みました。そして考え方を変えました。「人の力を信じよう」私は、日本各地で家づくりをしている皆さんの力に勝手に期待させていただくことにしました。日本の伝統的な木造建築設計作法は本物です。本物の設計作法ならば、必ず皆さんの力で日本中に広がっていくと信じています。この出版が大海の一滴だとしても、そこに力を注いでいくことを決意しました。 もっと見る
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