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ーインドスタートアップの熱狂を日本へーTech in Asia

現在、アジアのスタートアップの可能性は世界で非常に注目されています。 私たちは、その中でも巨大な市場として、世界を牽引するインドのスタートアップエコシステムをTech in Asia Bangalore 2016を通して全身で感じ、そして日本へ伝えたいです。 ご支援よろしくお願い致します。

現在の支援総額

324,000

108%

目標金額は300,000円

支援者数

40

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2016/05/24に募集を開始し、 40人の支援により 324,000円の資金を集め、 2016/06/29に募集を終了しました

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ーインドスタートアップの熱狂を日本へーTech in Asia

現在の支援総額

324,000

108%達成

終了

目標金額300,000

支援者数40

このプロジェクトは、2016/05/24に募集を開始し、 40人の支援により 324,000円の資金を集め、 2016/06/29に募集を終了しました

現在、アジアのスタートアップの可能性は世界で非常に注目されています。 私たちは、その中でも巨大な市場として、世界を牽引するインドのスタートアップエコシステムをTech in Asia Bangalore 2016を通して全身で感じ、そして日本へ伝えたいです。 ご支援よろしくお願い致します。

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ご挨拶

皆さまはじめまして。

中央大学の中林佑太と慶應義塾大学の仲川英歩と申します。

私たちは皆さまと同じように、アジアにおけるスタートアップの今後の可能性に惹かれている2人です。

それは、日ごろサービスや市場を見ている中で、アジアのスタートアップのスピード・規模・可能性に感じる興奮あり、自分たちも早くその中で闘いたいと思っています。

東京で話を聞いたり、情報は追っているものの、現地に行った人の情熱的な話を聞くたびにもどかしい気持ちでした。

そしてこの度、Tech in Asia Bangarole2016まで2ヵ月を切り、「このチャンスを逃すわけにはいかない。」と、この企画を立ち上げました。

▼Tech in Asia Bangalore2016とは

Tech in Asia Bangalore 2016はアジア最大級のテックカンファレンスの1つです。

Tech in Asiaは毎年、シンガポール、東京、ジャカルタにて起業家、投資家が2000~4000人規模で集まるカンファレンスを開催しており、今回は初のインド開催となります。

去年のTech in Asia Tokyo 2015にはベン・ホロウィッツさんをはじめ、日本からはEastVenturesの松山太河さん、SNS株式会社の堀江貴文さんやDeNA創業者の南場智子さんなど、世界で活躍する方々がスピーカーとして登壇されました。

また数々の尖ったスタートアップが投資家へとショートピッチを行ったり、

豊富なブースが展示されていたりと、まさに起業家と投資家のためのイベントです。

▼このプロジェクトで実現したいこと

このプロジェクトで実現したいことは4つあります。

1.現地スタートアップの最先端の状況を体感する。
 -現地の方々がどのような考えでどのようなサービス・プロダクトを展開しているか。

2.ブースを出展しているスタートアップの調査。

3.現地のスタートアップ、投資家とのネットワーキング。

4.カンファレンス後の2日間で現地のVC・起業への提案
(日本のスキルや情熱を持った学生にチャンスが広がること、また、インドから日本へのチャレンジを相互に活発することを目的としたシステムについて)

▼現地での動き

7/5(火)現地入り
7/6(水)カンファレンス1日目
7/7(木)カンファレンス2日目
7/8(金)現地の日本人起業家・投資家まわり(予定)
7/9(土)現地の起業家・投資家まわり(予定)
7/10(日)帰国

8日と9日はインキュベーション施設やコワーキングスペース、大学など優先順位をつけて可能な限り訪れます。

▼資金の使い道

・航空券
・滞在費(5泊6日)

▼最後に

今まで完全に自分の外の世界であったインドがどのように動いているのか、アジアがどのように動いているのか、実際に確認し日本に持ち帰りたいです。

日本でも学生がサービスをつくったり、起業したりという流れは増えてきていると感じています。そのエコシステムをもっと活発にオープンにすることでもっと日本は強くなれると思います。

さらにこの企画が1つのムーブメントになり、学生それぞれが当事者として自然と世界を舞台に挑戦できる、そんな当たり前に近づければ幸いです。

ご支援どうぞよろしくお願い致します。

最後までご閲覧いただきありがとうございました。
尚、ご質問、その他お問い合わせなどはお気軽にメッセージ頂けますと幸いです。

最新の活動報告

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  •   こんにちは。既に30名を超える方からのご支援誠にありがとうございます!プロジェクト達成までもう一息です。引き続きよろしくお願い致します。 さて、今回はパトロン第一号でもあり、仲川、中林と同じ95世代である早稲田大学の大槻祐依ちゃんにインタビューをしたいと思います。 彼女は、昨年からシンガポールの大学に交換留学をしており、先日開催されたTech in Asia Singaporeに参加してきました。 今回は、Tech in Asiaに参加したばかりの彼女に、会場の雰囲気や、現地のスタートアップについて、またTech in Asia Bangaloreに参加するにあたってのオススメの周り方などアドバイスの仕方などを聞いてみました。 今回は3人でゆるくチャットしたものをまとめたいと思います!!------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 大槻祐依(20) 早稲田大学3年、シンガポールにある南洋理工大学(NTU)に交換留学 アジアスタートアップに関心があり、昨年夏にEastVenturesでリサーチ業務を担当 Twitter:@yui_ohtk -------------------------------------------------------------------------------------------------------------   仲川:ってことで今回はチャットで色々聞いていきたいと思います!よろしく! 中林:よろしく〜 大槻:なんでも、聞いてもらえれば!   仲川:一先ず、おかえり!簡単に自己紹介と、ここ一年の活動とかを教えて! 大槻:早稲田大学文化構想学部3年、シンガポールナンヤン工科大学に1年間留学していて 6月に帰国しました!12月と1月は、バックパックの旅をして、2月からは学校に通いながらインターンをしてました!シンガポールでの留学から帰ってきて、まだ5日も立ってないのに、すでにシンガポールが懐かしい笑 仲川:インターンは何をしてたの? 大槻:インターンは、マレーシアのネイルマツエクサロン、ネイルセミナー、ネイル・マツエク商材の販売をしていたとこでした。 女性の社長の方が一人で経営していて、日本の質の高い商材を東南アジアに広げたいというビジョンがかっこよかった! 私は、そこでECサイトの立ち上げをしました。企画、リリースまで全部一人で任せてもらって、本当に良い経験でした 仲川:充実したインターンだったみたいで羨ましい。 そもそも、どうしてシンガポールの大学に留学だっけ? 大槻:大学入ってから留学に興味持っていたんだけど、1年の時に早稲田で受講した起業家養成講座とか学内のビジコンの影響でビジネスを学びたいと思っていて、留学以外のこともしたかった。東南アジアに興味があって、治安がある程度良い国がシンガポールだった!最近取り上げられたアジア大学ランキングにもあったように、シンガポールの大学頭良いんだよね。それに評判も良かった。 仲川:なるほど。確かに、NUSとかNTUは最近よく聞くよね。 大槻:それで興味を持って、タイを調べてみたりして、東南アジア全般のスタートアップの記事読むじゃん、そうするとシンガポールの未来感にすごく憧れを持ったんだよね。 行ったことないから、シンガポールのテックとか、近未来な感じに触れたいと思った!それに、他の東南アジアの国よりも多様性というか、いろんな国の人が集まっていて、いいな!って。そして、ビジネスを最高の環境で学べるのでは、と思ったんだよね。1年の9月に留学申請したんだけど、シンガポールはGDPとか全体見てもすごい。それに一番の理由は、英語だから。共通語が英語なのは大きい。 仲川:なるほど、東南アジアの中でもシンガポールは少し異質だよね。現地の大学の雰囲気も教えてほしい! 大槻:もうみんな勉強熱心!大学のスタートアップ環境について語りたい 中林:え、これ大学?すごい 大槻:大学のインキュベーションオフィスみたいなもんよ。 スタートアップしたいなら3ヶ月無料、創業時に10万円を提供、大企業と組んだハッカソンやセミナー開催、シリコンバレー行きのプログラムもあって、実際に行く子にも数人に会った、大学近くの寮も安く提供。とにかくスタートアップへの手当が大きい!このかっこいいオフィスのthe hangarは大学内にある! 仲川:大分充実してるね。大学が運営してるの? 大槻:そう。あとね、学生のレベルは高い!エンジニアがガンガン活躍してるイメージ…。NTUはエンジニアが多い、NUSの方が、コワーキングとか、学生スタートアップの支援多い、勢いもあるNUSはCarousellも出てるし。Carousellはシンガポールのメルカリみたいなサービス。みんな使ってる。 仲川:他大学発のベンチャーとかある? 大槻:これ、NUSのオフィス出たスタートアップ 中林:こんなに! 仲川:詳しくありがとう! さて、本題に入ります。先日のTech in Asia Singapore参加お疲れ様でした!当日の様子や、気づいたこと、得たことなど教えてほしい! 大槻:一つ目の特徴は、シンガポールでTiAの評判がかなりよい!去年とくらべて、大きさも2倍になったらしく、勢いを感じた。翌日までに出展しているスタートアップが半分以上入れ替わり、2日間で違うスタートアップを見れることも魅力的だった。 2つ目の特徴は、全参加者が多国籍であること。当たり前のことかもしれないが、参加スタートアップはシンガポールベースの会社が多かった。しかし、ファウンダーやメンバーに、シンガポール人だけではなく(アジアを中心に)いろいろな国の人が入っていると感じた。 三つ目の特徴は、全体としてインドネシアへの期待が大きいこと(再確認)インドネシアからのスタートアップも多数参加。投資家のインドネシアへの期待も大きい。 四つ目の特徴は、日本進出への興味は見受けられなかったこと文化や言葉の障壁により、日本への進出を図るようなスタートアップは少なかった。シンガポールで試してみて、東南アジアに進出を考えている、もしくは進出済みで、USやヨーロッパへの拡大はいたが、日本への進出に積極的なスタートアップはあまり出会わなかった。 他、話題になってたこと・AlibabaのLazadaへ大量出資…Alibabaの大きなブースが真ん中にありました。・Rakuten Venturesが新たな1億ドルファンド作る などなど… この記事とかおすすめ:How did Tech in Asia Singapore 2016 look like in numbers? 仲川:めちゃめちゃ詳細にありがとう。インフォグラフィックス分かりやすい。 大槻:インドのスタートアップも来てた。5社だね。でも、インドネシアから来てる方が印象的だった。インドネシア→シンガポールで進出するスタートアップがブースでも多かった印象。全体的に、投資家は多かったよ〜。スピードデーティングもめちゃよいし、よく横でアポ取って話してる印象受けた。 仲川:スピードデイティングは良いよね。コミュニケーションデザインがTiAは上手い印象。他に面白かった企画とか講演とかある? 大槻:エドゥアルド・サベリンの講演は印象的だった。あとは、大きいカンファレンスだとピッチ見るの好きなのでみたよ。 仲川:そろそろ終盤、今回僕らがTech in Asia Bangaloreに参加するにあたって見てきて欲しいところとかある? 大槻:ブースも含め、どんだけ日本人とシンガポール人とその他東南アジアの人いるか見て欲しい。インドって東南アジアからちょい離れてるから日本と同じで。あと、学生の勢いを見てほしいんだけど、やはり若いはずなんだよね、それの影響とか?あとは、インド人でも今まで海外に出た人が起業してるのかとか。 中林:たしかに、そこらへんは抑えておきたい。最後にメッセージを。  大槻:インド料理食べたい!って感じ?いや、違うね。 同い年の二人が日本からインドのTiAに行って感じた生の声を聞きたいです。インドって今勢いがあると思うんだけど、それは何が原因なのかなって。後は、参加しているいろんな分野の人たちとガンガン話して、交流してきてください。帰国してディスカッションするの楽しみだわ! 仲川:楽しみだねー。いやーほんとに。長くなってしまったけどありがとう。 中林:神対応ありがとう! ※チャットの内容を比較的そのまま引用したため、お見苦しい文面になってしまったかもしれませんがご容赦くださいませ。 忙しい中、詳しく教えてくれた彼女に感謝です!シンガポールのスタートアップに関して伺いたい方がいましたらお繋ぎいたします! 引き続き、仲川、中林までお気軽にメッセージください。お待ちしております。 もっと見る

  • こんにちは。中林です。インド繋がりが増えていて感謝してもしきれません。毎日楽しいです。 以前の活動報告では「インドスタートアップの現状とポテンシャル」ということで全体の概要についてのご報告、実際にインドでリサーチ業務を行っている優人さんにインタビューも行わせていただきました。 今回は、「インドのユニコーン企業の特集」をお届けします。 最近では日本からもメルカリがユニコーンの仲間入りをして大きな話題を呼びました。参考記事:THE BRIDGE ユニコーン企業とは ユニコーン企業とは、評価額が10億ドル以上の未上場企業のことです。世界で有名なところでは、配車サービスのUber、スマホで有名な中国のXiaomi(小米)、民泊のAirbnbなどがあります。 どれも既存の業界を大きく変えているサービスであり、世界から注目されているサービスであることは間違いありません。 インドにはどのようなユニコーン企業、そしてサービスがあるでしょうか。インドのユニコーン企業に迫ります。 インドのユニコーン企業一覧 2016年5月30日時点インドにはユニコーンが8社あると言われています。カテゴリーの内訳はEC 4社 オンデマンド 1社、FinTech 1社、ソーシャル 1社となっています。(評価額順) Flipkart 評価額:US$15Bカテゴリー:eCommerce/Marketplace評価額が10億ドルを超えた日:8/6/2012創業:2007年9月投資家:Accel, Tiger Global Management, Naspers, DST Global, Naspersなど累計資金調達額:$3,151,140,000 Flipkartは次のSnapdeal、Amazonと並んで最大級のオンラインショップの1つ。 2009年のエンジェル投資から現在に至るまで合計12回の資金調達をしている。  Snapdeal   評価額:US$6.5カテゴリー:eCommerce/Marketplace評価額が10億ドルを超えた日:2014年5月21日創業:2010年1月主な投資家:Nexus Venture Partners, Kalaari Capital, eBay, baba Group, Kalaari CapitalSoftBank, Ontario Teachers' Pension Planなど累計資金調達額:1,697,700,000 2015年8月に5億ドルを調達したラウンドにAlibabaが参加しており話題を呼んだ。 また、2015年4月にデジタルウォレットを手掛けるFreeChargeを買収し、9月からサービスを始めている。 公式ホームページによると100万人のユーザーと、300万人の小売業者を抱えている。  OLA   評価額:US$5Bカテゴリー:On-Demand評価額が10億ドルを超えた日:10/27/2014創業:2010年12月投資家:Tiger Global Management, Sequoia Capital, SoftBank Capital,DST Global, Baillie Giffordなど累計資金調達額1,176,830,000 インドの配車サービス。2014年10月SoftbankからUS$210Mの資金調達をした。2015年11月にはTaxiForSureを200万ドルで買収 インドではOlaはUberの2倍のアプリダウンロード数がある。しかし、2016年5月30日の記事によるとバンガロール近辺へUberとOlaは規制がかかり使用不可になった。 【参考】 http://gadgets.ndtv.com/apps/news/ola-raises-500-million-from-softbank-didi-kuaidi-and-others-766512http://gadgets.ndtv.com/apps/features/uber-vs-ola-in-india-how-do-they-stack-up-798608   One97(Paythm)   評価額:US$2Bカテゴリー:Fintech評価額が10億ドルを超えた日:5/12/2015創業:2010年1月1日投資家:Alibaba Group累計資金調達額:不明 2015年10月時点でPaytmには100万のユーザーと月75万の取引数があった。また Uber, FoodPanda, BookMyShowなどのサービスでの決済が可能 またPaytmはICICI Bankから$44.7Mの借り入れを行っている。 【参考】http://www.freshersvacancy.net/2015/07/paytm-one97-communications-walk-in.htmlhttp://gadgets.ndtv.com/internet/news/paytm-claims-to-be-indias-first-100-million-user-product-727380https://inc42.com/flash-feed/paytm-borrows-44-7-mn-from-icici-bank/ Shopclues   評価額:US$1.1Bカテゴリー:eCommerce/Marketplace評価額が10億ドルを超えた日:1/12/2016創業:2011年7月投資家:Netscape, Google, Nexus Venture Partners, Tiger Global Management, Helion Venture Partners, GICなど累計資金調達額:US$116,000,000 インテリアから家電、ファッションまでを取り扱う総合オンラインストア。昨年1月の時点で550人の職員と、150万の月取引量があった。また2016年1月時点で、35万の中小販売者と14万人のユーザー抱えている。 【参考】https://www.techinasia.com/meet-radhika-aggarwal-woman-indias-unicorn-clubhttp://yourstory.com/2015/03/shopclues-cracked-alexa-60/ Zomato Media   評価額:US$1B カテゴリー:Social 評価額が10億ドルを超えた日:2015年4月10日 創業:2008年7月 投資家:Info Edge, Sequoia Capital, Vy Capital, Temasek Holdingsなど 累計資金調達額:US$223,800,000 レストラン検索サービス・フードデリバリーなどを提供しているスタートアップ 2016年に入り、既存投資家であるHSBC銀行は、Zomatoの評価額を$1B から半分の$500Mに切り下げた。しかしZomato自身は今回のダウンバリュエーションの理由とされる点に1つ1つ反論している。 http://blog.zomato.com/post/144085090016/unicorn-or-not   Quikr   評価額:US$1Bカテゴリー:eCommerce/Marketplace評価額が10億ドルを超えた日:2015年4月7日創業:2008年1月投資家:Matrix Partners, Omidyar Network, eBay, Norwest Venture Partners, Steadview Capital, Tiger Global Management, Investment AB Kinnevikなど累計資金調達額:US$350,500,000 モバイル広告サイト。ユーザーが無料で広告を投稿することが可能。2016年1月に不動産ポータルCommonFloorと提携を始めたことを発表した。 終わりに 以上、インドの8つのユニコーン企業について取り上げました。なんとこの8つのうち Flipkart, Ola, InMobi, Quikr, MuSigmaの5つはバンガロールに拠点を置いています ちなみにSnapdeal, Paythm, Zomatoはデリー発の企業です。 また、2015年11月31日の日経ですが、国別のユニコーンを比較すると 1位アメリカ:3,102.80億ドル2位中国:1,1380.00億ドル3位インド:254.00ドル となっていました。 今後もインドから生まれる超メガベンチャーには目が離せません。現地では実際にこれらのサービスを使用できるのが楽しみ。 皆様引き続きよろしくお願い致します! もっと見る

  • 本日はCyberagent Ventures にてインドリサーチを行っている河野優人さんへのインタビューを行わせていただきました。 優人さんは普段からインドに関する情報発信を行われており、私たちも多くを学ばさせていただいます。突然のお願いにも関わらず、快く引き受けてくださりありがとうございました! 今回インタビューさせていただいた河野優人さんのご紹介です。 ---------------------------------------------------------------------------------- 河野優人(23)早稲田大学卒業後、在学中から働いていたCyberagent Venturesにてインド投資リサーチ業務を担当。趣味:読書(SF小説・未来予測系・海外ビジネス系)・フットサル・漫画・お酒 ---------------------------------------------------------------------------------- それでは早速インタビューへ移りたいと思います。今回は盛りだくさんで6つのご質問をさせていただきました。 ①インドへ興味を持ち始めたキッカケ②インドへ行く前と後の変化③現地と日本のスタートアップの環境の違い④現地で感じるトレンド⑤今後のインドスタートアップの可能性⑥日本からインドへのチャンス⑦インドから見る日本スタートアップの改善点 では早速行ってみたいと思います! ①まず始めに優人さんがインドに興味を持ち始めたキッカケはなんですか? 背景から話すと、僕は大学3年生になるまで居酒屋アルバイトと飲み会と漫画喫茶の毎日でまさに意識低い系の大学生でした。 大学3年生になり、就活でよくある「大学生活でがんばったことはなんですか?」という質問に対してなにも答えられなかったことをきっかけに1年間の休学を決めました。 行き先にインドを選んだ理由は2つあります。1つ目はレバレッジが効くと思ったからです。 これから中国に匹敵するペースで経済成長するはずだと分かっているのに、劣悪な生活環境のイメージ等から日本人はインドに行きたがらないのでこれはチャンスだ!就活で有利になりそう!と思いました。2つ目は大学の成績が悪くてアメリカに交換留学できなかったからです(笑) ②インドに行く前と実際に現地で仕事をしている今を比較して1番変化したことはなんですか? 1番変わったのは「目線の高さ」です。 インドに来る前は大企業に就職して、日本で一般的に言われる成功のレールにいかに乗るかを考えていました。 しかし、インド現地でチャレンジする日本人起業家たちや、インド人起業家、ベンチャーキャピタリストたちと話す中で、自分も人生で成し遂げる成果の最大化を目指してチャレンジしていきたいと思いました。 また、GoogleやMicrosoftの現CEOやソフトバンクの後継者といわれるニケシュアローラ氏に代表されるようにインドからは世界屈指の人材が輩出されています。 同世代では、ソフトバンクらから約250億円を調達するインド最大の格安ホテルポータルOyo Roomsを創業した現在22歳のRitesh Agarwalがいます。 彼らのような優秀でハングリーなインド人たちと近くで働き、生活するチャンスを提供してくださったサイバーエージェント・ベンチャーズにはすごく感謝しており、成果で恩返ししたいと思っています。 インドに行く前とあまり変わっていないのは、たまにお酒を飲み過ぎてしまうところです。以前インドで飲み過ぎて倒れて、頭を手術したことがあり、その時は死ぬかと思いました(笑) ③現地で感じたインドのスタートアップと、日本のスタートアップの環境の違いについて教えてください。 -まずは事業をしている人の違いについてお聞きしたいです。 インドの起業家の72%以上は35歳以下といわれ、特にバンガロールの起業家の平均年齢は28.5歳と世界のスタートアップ都市の中で最も若いです。 インド工科大学(IIT)の学生たちを中心に学生起業や新卒1000万円以上のオファーを蹴って卒業後すぐに起業するといったことも増えています。 ただ、インドのスタートアップの競争環境は世界的にも非常に厳しく、1つのマーケットセグメントに10社以上、多い分野では50社以上がしのぎを削ります。そのため実際に資金調達し、事業を成長させているのは少なくとも1~2年以上の事業経験を積んだ創業者がほとんどですね。 -資金調達環境の違いについてはどうですか? インドでは2014年後半から2015年にかけてスタートアップブームとなり、2015年1年間で$7~9B(約8000億円~1兆円)の投資が行われました。 しかし、2015年の第4四半期に多額の資金調達をしたスタートアップから事業停止や倒産するものが出たため、現在の資金調達環境は落ち着きをみせています。投資家はこれまでユーザー数や総流通額といった指標に目を向けていましたが、現在はユニットエコノミクスやリテンション率といったビジネスの健全性を判断材料としてより重視していますね。 インドでは主にSequoia Capital、Tiger Global Management、Accel PartnersのようなUS系VCとNexus Venture PartnersやBlume Venturesのようなインド系VCが活発に投資活動を行なっています。 近年ソフトバンクやAlibaba、Naspersのような外資系企業や日系・中国系VCも続々と参入しています。 また、インド政府はStartup Indiaという政策を掲げ、初年度250億ルピー、今後4年間で1,000億ルピー(約1,600億円)のファンドオブファンズ設立や信用保証制度の整備による銀行融資の促進などのアクションプランを発表し、インドスタートアップの資金調達環境のさらなる改善に取り組んでいます。 こういった政府の後押しもインドのスタートアップエコシステムの活性化に大きな影響を及ぼしていますね。 ④現地で感じる最新トレンドについて教えてください。 マクロトレンドについては以前こちらの記事で言及しましたので、今回はもう少しミクロなトレンドの変化についてお話します。 これまでインドスタートアップはECommerceとその周辺分野のPaymentやLogistics、そしてオンデマンドサービスを中心に発展してきました。 FlipkartやSnapdeal、MakemytripやOla Cabといったインドを代表するスタートアップもこれらの領域から生まれています。ECommerceの発展により人々はより安価で品質の高い商品を便利に購買できるようになり、オンデマンドサービスの発展により、タクシー配車やデリバリーなどの便利なサービスをいつでも好きな時に利用できるようになりました。 そして現地で感じる最新のトレンドとしては2点あります。 1点目はスタートアップが取り組むマーケット領域の多様化です。 Healthcare領域では病院・医師検索サービスと病院向けSaaSアプリケーションを提供するPractoだけでなく、遠隔医療や訪問医療、医薬品デリバリー等のサービスが生まれています。 FinTch領域では、モバイルウォレットのPaytm、ペイメントゲートウェイのPayUだけでなく、LendingやInsuranceにも多くのスタートアップが生まれています。 さらに結婚式や車・バイク領域、ファッション、ビューティー、インテリアなど日本でリクルートが取り組んでいるようなライフイベントにフォーカスしたスタートアップが続々と誕生しています。 2点目は既存ビジネスへのテクノロジーの浸透です。 先ほどあげたPractoはSaaSアプリケーションを病院に導入し、病院のIT化を推し進めてます。また、Ezetapは小売店にモバイルPOSシステムを提供し、Paytmから資金調達したLoginextは物流効率化のためのSaaSアプリケーションを提供しています。 これら以外にも農業、建設、不動産、製造業など多くの分野にIT化を促すサービスが誕生していますね。 ⑤現状を踏まえてこれからのインドスタートアップの可能性についてどう思いますか? ‐カテゴリーについて 日本やアメリカのような先進国と異なり、インドはほぼ全ての既存分野が未成熟で多くの課題が残されています。 そのため、基本的に全ての分野にチャンスがあると考えていますが、その中でも特に注目しているのは解決すべき課題が大きい分野です。 例えば、金融分野では銀行口座やクレジットカード、デビットカードを持っていないため、買い物や資産管理に不便さを抱えている人々が多くいます。 また、修理や結婚式のためにまとまったお金が必要になったり、車や家などの大きな買い物をする際に銀行借入やローンを組むことができない人々、病気や事故にあった際に保険に加入しておらず、自己負担ができない人々も多く残されています。 FinTechスタートアップは、人々の生活に大きく関わるこれらの課題の解決に取り組んでおり、大きな注目が集まっています。 さらに、教育分野では地方に住んでいるためにレベルの高い学校教育やスキルトレーニングを受けたくても受けることのできない人々がいたり、医療分野では病院や医師のレベルのばらつきから最適な医療を受けられない人々や、地方に住んでおり足腰が悪いために病院まで行くことのできない人々が多く残されているなど切実な課題が存在しています。 こういった日本やアメリカでは過去30年間で解決されてきた人々の生活に大きく関わる問題が、インドではまだまだ解決されていません。 それらの大きな問題をテクノロジーを活用して解決することで、世界を大きく変えるスタートアップがインドから生まれるだろうと思っています。 ‐アジアやアメリカ、ヨーロッパなど世界との関係はどうですか? インドは1980年代頃からアメリカのアウトソース先としてIT産業が発展してきました。また、インドからアメリカへの留学生やアメリカで働くインド人もとても多く、アメリカで経験を積んでからインドに戻り、起業する人が増えています。 GoogleやFacebookをはじめとするシリコンバレーのトップ企業での経験をインドに持ち帰るため、インドのトップスタートアップでは世界でも最先端のスキルや組織論が活用されています。 また、インドの英会話者比率は10~15%程度といわれていますが、若年層のそれはもっと高く彼らは英語で海外の最新情報を取得し、英語で会話します。情報レベルは想像以上に高いですね。 ⑥日本からインドへのチャンスについて教えてください インドで成功する日本企業は正直まだまだ少ないです。現在インドで成功している企業として有名なのは、スズキやホンダなどの自動車・バイク企業や日立などの電機メーカー、そしてユニ・チャームやマンダムなどの消費財メーカーと数えられる程度です。 インドでは日本ブランドは通用しないといわれていますが、確かに東南アジアや中国、台湾と比べるとそのとおりだと感じています。 それでは日本のスタートアップにはチャンスがないかというと、そんなことはないのではないかいうのが僕の個人的な考えです。たしかにインドでは日本ブランドが通用しにくく、文化や価値観も大きく異なるため、日本人が取り組むべき領域は限られますし、難易度は非常に高いです。 ただ、日本人に優位性のあるマーケット領域で日本人に優位性のあるナレッジ、スキルを活かし、優秀なインド人とタッグを組んでチャレンジする事ができれば十分に可能性があると考えています。 日本人に優位性のあるマーケット領域としては、アメリカで福利厚生サービスを提供するAnyperkがよい例ですね。また、KPIを設定して、それに対して愚直に改善を繰り返していく事業推進力はインド人が苦手としていることもあり、日本人に優位性があるのではないかと思っています。 ⑥インドから見る日本のスタートアップエコシステムで改善できる点はありますか? 前提として、インドのスタートアップエコシステムは日本から学ぶべきことが多くあると感じています。時間通りに仕事を推し進める実行力や、ユーザーの気持ちを理解してより良いプロダクトやサービスを提供しようというマインドを日本人は持っており、これらはインドが日本から学ぶべき点だと思います。 その一方で、日本のスタートアップエコシステムがインドから学ぶべきことは、チャレンジ精神と目線の高さです。インド工科大学(IIT)を卒業し、高待遇のオファーを蹴って起業する人材が多くいるように、インドではトップ人材がリスクをとって起業します。 また、国内外で活躍するインド人たちをロールモデルとし、世界で成功することを目指す目線の高さは学ぶべき点です。日本人が目線をあげるためには、日本人で世界で成功するロールモデルが必要だと思います。また、成功とまでいかずとも海外のスタートアップで働く日本人を増やし、その経験を日本のスタートアップエコシステムに還元することも大きな価値があると考えています。 インドではシリコンバレーより安価に英語とプログラミングを学ぶことができ、同時に世界トップレベルの経済成長の熱を味わえます。 僕自身バンガロールに居住していることもあり、インドで英語やプログラミングを学びたい方、現地のスタートアップでインターンをしたい方の相談にのらせて頂いています。また、バンガロールのスタートアップツアーも構想中ですので、このあたり興味ある方はいつでもFacebookかTwitterからご連絡ください! 優人さんお忙しい中ご協力いただきありがとうございました! 優人さんのお話しは、目から鱗の内容で私たちも何回も読み込んでしまいました。実際に現地で働いている優人さんでしかわからない情報が盛りだくさんで、さらにインドをもっと知りたいと思いました。 注目されている、大規模資金調達や市場の大きさなど明るい部分の他にも、指摘されているバブルの側面や、インフラ環境の面など、見るべき要素はたくさんあるため1つでも多くを吸収し持ち帰りたいと思います。 改めて、優人さん今回は本当にありがとうございました!! もっと見る

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