寄せていただいた応援メッセージの中の心に残る一節を紹介します(後編・敬称略)。
小西昌幸(先鋭疾風社代表、『HARD STUFF』編集発行人)
「『HARD STUFF』4号を5冊納品しようとしたら、「板坂剛が書いてるんだね。これは売れるから10冊置きましょう」と、言って下さった。私は21歳の若造だった。以来、模索舎は私にとって、聖地になった」
松井隆志(武蔵大学教員/『社会運動史研究』共編者)
「模索舎の50年史が、手堅い調査に基づいて準備されている。貴重な運動史の成果にして時代理解の補助線を提供してくれるものとなろう」
中川五郎(フォークシンガー)
「半世紀に及ぶ模索舎の歴史をまとめた本は、模索舎が「レジェンド」ではなく、今も「現役」で、未来にしっかり向かっていると伝えてくれることだろう」
岩永正敏(元模索舎舎員)
「50人ほどの学生がとにかく小金をかき集め、有限会社ゴミニケート社を立ち上げた。電気や水回り、大きな造作以外の内装備品は、美大の諸君の指導でよってたかって自力更生。人数の多さだけが頼りだった」
松本哉(素人の乱5号店店主)
「気づいたら世界的には言論統制の暗黒時代で、各地で紙媒体が抵抗の手段として見事に復活し、気付いたら一周回って最先端になってしまった模索舎。こんな書店、見たことねえ!!」
白石草(ジャーナリスト/OurPlanet-TV 代表理事)
「何もかもがグローバルかつデジタルに支配された時代にこそ、自由で、ちいさなメディアの足跡を、私もまなびたいと思います」
馬屋原亨史(「curry草枕」店主)
「模索舎、面白いですよね。大学生の頃、後輩の学生運動家から模索舎を教えてもらい上京の度に通っていました。縁あってすぐ近所に最初の出店」
前田浩彦(元模索舎舎員・あわぶっく市発起人)
「時代、世代をこえた幾多の舎員、アルバイト、納品者、お客さんが、あのカオスでだれも制御できない空間を作ってきたと思います。末席ではありますが、舎員として関われたことを誇りに思っています」
成田圭祐(IRREGULAR RHYTHM ASYLUM)
「なんだかんだで四半世紀の付き合いがあるとはいうものの、その内実については実はあまりよく知りません。50年の間にどんな人たちが関わり、どんな試行錯誤があったのか。貴重な資料も豊富に盛り込まれているという本書、読むのがたいへん楽しみです」
太田昌国(編集者・民族問題研究家)
「若い頃からミニコミの編集・製作・販売に関わってきたから、昔ならウニタ書舗、今なら模索舎のような書店の存在には、常に親しみを覚える」
都築響一(編集者)
「模索舎が歩んだ道のりはそのまま、出版を企業から自分たちの手に取り戻そうと闘い続けてきたすべての人々の軌跡なのだ」
藤井光(美術家・映画監督)
「巨大資本による流通経路の拡大と集中という「検閲」を無力化させてきた模索舎。その「条件なき書店」の50年の歴史を解き明かそうとする本書は、多元的な過去をまなざし現代を問い直そうとする今日の美術史、美術批評、美術制作のための実用書になるはずです」
高沢正樹(ウラワ・ロックンロール・センター)
「機関誌やビラ等を置いてもらいに伺うと、多様なミニコミや各種印刷物、グッズ等で埋め尽くされたその場の濃密な空気の余韻が、浦和への帰途にも残っていた記憶」
高橋よしあき(テーゼ)
「50年の歴史は、過去の記録ではなく未来への道標となるはず」
熱いメッセージ、ありがとうございました!!!