今回のリターンで、非公開グループに1年間ご招待を選択されている支援者の皆様全員にメールで研究会への案内を送信させていただきました。研究会の運営については、アメージング出版様にも手伝っていただきます。機能が使い切れるか、これから試行錯誤ということになりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
研究会の名称は、すでに「社会人大学院研究会」というのが存在していましたので、「働きながら社会人大学院で学ぶ研究会」といたしました。当面の目標は、『働きながら社会人大学院で学ぶⅠ』、『働きながら社会人大学院で学ぶⅡ』、『働きながら社会人大学院で学ぶⅢ』の出版を目指そうと思います。
シリーズで書籍出版などできるのかと思えますが、本研究会を分散型ネットワークにすると実現できるだろうと考えました。その理由は、最近読んだ安富歩『満洲暴走 隠された構造』(角川新書、2015年)にあります。安富氏によると、正規軍はゲリラに負けるといいます。たとえば、日本のような先進国といわれる国々では、国があって、県があって、村があってという構造がしっかりしています。よって、国が負ければ、県も村も負けて決着がつきます。この点で満洲も同じく先進国型の構造だったそうです。
ところが、先進国ではない場合、ネットワーク的に人々が生きています。ですから、ここで負けたらあっちへ行く、あるいは、あそこが負けても私は戦うとなり、いつまでも戦うことになります。そして、ここに実現可能性が見出せるわけです。組織力ではなく、分散型ネットワーク力ですね。私が疲れているときに、Aさんに主導権を取ってもらう、Aさんが疲れたら、Bさんに代わる、というように持続します。
ちなみに、安富氏の書籍によると、満洲は中国では珍しく、ネットワーク性が低くて、ピラミッド型の県城経済システムが支配の構造だったので、関東軍が乗り込んで、ピラミッドの頂点から下に支配すれば、簡単に制圧できたそうです。県城というのは、古代中国の県の役所を守るための城のことになります。
それに対して中国本土は、分散型ネットワーク社会だったので、県城と鉄道を支配してもどうにもならない。ゲリラはどんどん村に引っ込んで、延々と戦い続けるわけです。いずれ正規の日本軍も疲弊し、消耗して音を上げるわけです。
何だか、これからの組織のあり方や働き方へのヒントがあるように思えたので、皆様と共有しておこうと思いました。