タイミングが良いのか悪いのか、博士論文書籍化のゲラ校正作業も入ってきました。いろいろ作業が発生し、本の販売日が10月にズレ込みそうです。もう少しお待ちいただけますでしょうか。10月中旬までには、皆様のところに順次発送される予定です。
博士論文はあれだけチェックしたつもりでも、ミスはゼロになりません。時間が経過して読み直せば、おかしな日本語も目につくのは不思議なものです。また、ゲラは過ちを際立たせます。
たとえば、「弁護士を委任する」するという表現を、「弁護士に委任する」に修正しました。「を」を使用するなら、「弁護を委任する」でしょうか。まさしく、「てにをは」ですが、バカにできませんね。論文執筆は、正しい日本語を使おうというインセンティブが働く点で良いと思います。
組版作業の過程でもミスが生じました。組版は、印刷業者でワード原稿を活字に組み上げて版を作る工程ですが、一つの文章が抜け落ちる珍しい事が起きました。組版の技術もかなり進化していると思いますが、まだまだ、職人が活躍する場があると思う出来事でした。人間の目で見て気がつくからいいようなもので、人が介在しなければ、文章が抜け落ちたまま出版されているわけです。
二冊同時に作業ということでその点、気づきも多いのかもしれませんが、せっかくのタイミングなので、丁寧に進めてみようと思います。