昨日、梅若能楽堂での「アンティゴネ」公演も無事終了しました!
とりあえず、ホッとしました~!
もちろん私たちは、どの公演でも全身全霊で挑戦します。それでも、お客様の前で上演してみない事には、自分たちのつくったものが、どうだったかなんて分かりません。特に初演の作品はそうです。
1日目の「メディア」公演では、幕がおりて出演者が退場しても、客席からは何の反応もなく、一瞬、「ダメだったのかな…?」と頭をよぎりました。その後で、拍手! …心臓に悪いですね、まったく!
画像は、2日間の公演が終わり、能楽堂の喫茶室で簡単な打ち上げ(お疲れ様の会)の時のものです。
さて、「メディア」も「アンティゴネ」も大体、お客様の反応は上々でした。以下、お客様からいただいたメッセージを少し紹介させていただきます。今、手元に「メディア」しかないので、「アンティゴネ」の方は改めて…。
【20代女性】ギリシャには親しみがない、でも人間臭い神話には興味がある。悲劇については、観た後の自分の感情をどうしたらいいか分からない…、なので、どんな感想を持つのか自分自身がドキドキしていました。とても面白かったです! 悲劇をみた後に気持ちがスッキリしたのは初めてでした。
【30代女性】声も楽器なんだなあ、と思いました。メディアの情念が胸に迫って来て、おそろしいくらい色気がありました。イアソン(メディアの夫)が嫌な奴だなと思えて感情移入できた。
【40代男性】未見ゆえの思い込みで、”舞台上に劇的な場面が直接登場するのがギリシャ悲劇”と捉えていました。実際は全くの逆。演者の語りのみで事件の場面が語られ、つまり、筋(すじ)という全くの論理で提示され、…ただ存在感だけで圧倒する多数のコロスがいて、それらが無骨な能舞台と互角に渡り合っていて、現代日本人好みの、素材の味の良さで食わせるような時間でした。堪能致しました。
【77歳男性】大変素晴らしかった。能舞台と能的演出で、人間の業の深さをしみじみ考えさせられた。世界的に通用すると思える演劇でした。
尚、初日の「メディア」に出演してくれた子役の子が、2日目の「アンティゴネ」を見にきてくれて(…内容、分かったんでしょうかね?)、その後、会に参加してくれました! ありがとうございました!