現在40名の方々にご支援いただき、目標達成率もなんと43%となっております。
本当にありがとうございます。
今回はアメリカのプロリーグ(NWSL)に所属している、サンディエゴ・ウェーブFCの試合観戦について報告させていただきます。
現地の様子や雰囲気が少しでも伝わり、より多くの方々にアメリカの女子サッカーや私たちの活動に興味を持っていただくと同時に、日本の女子サッカーの発展のための一つの情報になればと思っております。
まずは、試合前の様子です。
当日の試合開始時間は13時でしたが、10時頃にはスタジアムの外の広場には様々なアクティビティーやブースが用意されていました。
上記のアクティビティーの他、様々な企業やコミュニティがブースでサンプル配布などのプロモーション活動を行っており、多くの人で賑わっていました。
来場者はやはり家族連れが多く、年齢層も様々。体を動かしたり、食事をしたり、お酒を飲んだりしていると2,3時間はあっという間に過ぎていきます。
スタジアムの中に入ると、ハンバーガー、メキシカン、ホットドッグ、レモネード、アサイーボウルなど様々なグルメを求める人々の列がたくさんありました。(写真を撮り忘れてしまいました。)
当たり前ですが、どれも値段が高く、ビールは日本でも一般的なサイズで15ドル(約2100円)です。500mlのお水ですら5ドル(約700円)します。食事はもっと高いので、買うのには少し勇気がいります。
そして、今回の対戦カードはサンディエゴ・ウェーブFC vs エンジェル・シティFCのカリフォルニアダービー。サンディエゴ・ウェーブFCには、かの有名なアメリカ代表のアレックス・モーガン選手がおり、エンジェル・シティFCには、今回日本代表に召集された遠藤純選手がいますが、残念ながら今回は怪我の影響で不在でした。
試合結果は1-2で、下位のエンジェルシティが上位のサンディエゴ・ウェーブFCを逆転勝ちで下すというとても見応えのある内容でした。随所で激しい1vs1の戦いがあり、好機を演出するシーンも多く、観客からは「Oh!」「Wow!」といった大きなリアクションが度々起こり、スタジアムの雰囲気は非常に良いものでした。
そして、この日の観客数はなんと25,515人。女子サッカーの試合で、この人数と雰囲気がリーグ戦で味わえるなんて…と、とても衝撃を受けました。
サンディエゴ・ウェーブFCは現在2023シーズン平均観客動員数において、21,545人で12チーム中1位を記録しており、開幕戦にいたっては脅威の30,854人というリーグ開幕戦最多観客動員数を記録しています。(参考:2023 NWSL Attendance | Soccer Stadium Digest)
サッカーに育てられ、女子サッカー界に関わってきた者として、生きているうちにこの景色を見れて良かったと思うと同時に、女子サッカーはたくさんの人に見てもらえるスポーツなんだなと少し救われたような気持ちになりました。ぜひ日本の女子サッカー界に関わる多くの方々にこの景色を生で見ていただきたいなと思います。
参考までに、3万人という数字は日本で1,2番人気を誇るプロ野球やJリーグの平均観客動員数とほとんど変わらない数字になります。(参考:2023年 セ・パ公式戦 入場者数 | NPB.jp 日本野球機構、年度別入場者数推移|J. League Data Site)
サンディエゴがあるカリフォルニア州の面積は日本の1.1倍とほとんど変わらず、人口においては日本の約3倍になりますが、アメリカではサッカー以上にアメフトやバスケ、アイスホッケー、野球などが人気スポーツがあるにも関わらず、この観客の多さです。(アメフトは9万人動員するチームもあるほどです。)
2022-23シーズンのWEリーグにおいて、平均観客動員数のトップが三菱重工浦和レッズレディースさんの2,380人であることを考えると、この数字がいかに驚異的な数字かがわかります。(参考:クラブ別入場者数|WE LEAGUE Data Site)
決して日本がだめで、アメリカがすごいという話ではありません。イメージがしやすい例や数字との比較をもとに現地の様子を把握していただきたいという想いです。
女子サッカーというスポーツはたくさんの人に注目してもらうことが可能であるという事実をポジティブに受け止めること、そしてその事実をもとに国内外の情報に触れること、できれば写真や動画だけではなく実際に肌で触れること、これらは日本の女子サッカーに関わる人にとって重要な視点であり、やはり現地での実体験は何にも変え難い大きな励みになるのではと感じています。
だからこそ私たちの活動にも微力ながら意味があると思っています。日本人選手・スタッフがサンディエゴ・パルセイロ・レディースで活動を行いながら、現地の情報を日本の皆様にお届けすることが、日本のサッカー界をより良くするための一つの材料になると思っています。
最後になりますが、物理的な距離や期間限定の活動など様々な要因もあり、なかなか多くの方々に見ていただくことが難しい私たちの活動ではありますが、これからも女子サッカー界の未来のために誠心誠意努めてまいりたいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。