いよいよ8月!
絵本も完成します。
みなさま、様々に応援してくださり、本当にありがとうございました。
最後になってしまいましたが、絵本の中身をすこしご紹介します。

ポーランドで1939年
むごたらしい戦争があった。
たくさんの町や村が
いちめんの焼け野原になった。
妹は兄を妻は夫を
戦争のためにうばわれた。
家をこわされ炎におわれて
子どもたちは親をなくした。
ポーランドで何なにがあったのか。
知らせはなく手紙もなかった。
けれども東の国々では
奇妙なうわさがひろまった。
雪のふるころに
東の人たちは話していた。
子どもばかりの十字軍が
ポーランドではじまったと。
こんな書き出しで始まる叙事詩。
名前のない子どもたちの描写が続きます。


小さな隊長
12歳になる少女
ビロードのえりの服をきたユダヤ人の子ども
作戦担当の二人の兄弟
やせた灰色の服の子……
あえて、リアルでない小さな切り絵で描かれる子どもたち。
今日は自分が、明日はあの子が、十字軍の子どもになっているかもしれない——
そんなことを思わせる、描写です。

小ぶりの横長の絵本は、
十字軍の子どもたちが進む方向に読み進む形になっています。

子どもたちはどこへ向かって、どうなったのか……?
ぜひ実物を手に取って、最後までご覧ください。
最後まで、ご支援ありがとうございます!





