おばんです、ディアレットフィールド醸造所の工藤エレナです。
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そして、本日はハワイとレフア花の神話を紐解いてみましょう。
〜 オヒアレフア花の神話 〜
ハワイ諸島を構成する島々は、約500万年前から約50万年前にかけて海底火山の活動により隆起して誕生した。
ジェームズ・クックにより発見され、西洋社会に組み込まれる以前の先住民たち、即ちネイティブ・ハワイアンは、約1500年前に、航海技術や太陽・月・星座の観測に長けたポリネシア人などが海を渡りたどり着いた人々を祖とする。
海や山に囲まれ、自然の恵みとその脅威を深く理解するとともに畏怖の念でもって捉えていた彼等は、恐ろしくも美しい恵みの土地とともに独自の文化、風習、信仰を形成しながらも、自然と深く結びつきながら生活してきた。
ハワイにおける信仰・神話・伝説
ポリネシアから移り住んできた彼らネイティブ・ハワイアンは、様々な技術をハワイへと持ち込んだが、その中に神々の存在もあげられる。ポリネシア神話にて語られる神々は、ハワイでも同様に信仰されるが、ハワイで最も広く愛され、慕われている火山の女神は、実はこの地で誕生した。
女神ペレ、この一柱である。
ペレは、元々ポリネシア諸島の島の一つに暮らしていたが、姉神とのいざこざによって島を追放され、ハワイの地へとやってきたとされる。ペレは、永遠の炎を燃やすため地に深い穴を掘り、安息の地とした。その場所こそ、キラウエア火山のハレマウマウ火口である。蛇足だが、ペレがやって来た理由やハワイの土地へと根を下ろすまでの過程は諸説ある。 姉神の夫に手を出したためその怒りを買い、島を追い出すだけに飽きたらず、ハワイの島々の各所で炎を燃やすため穴を穿いたが、姉神により邪魔をされ続けた。這う這うの体で、姉神の勢力圏から外れ、やっとのこと永遠の炎を燃やし続けることができたその場所こそ、ハレマウマウ火口だったのである。そのためハワイ諸島の各島に、姉妹の攻防に由来する場所がいくつも散見される。ハワイの人気観光スポット、ダイヤモンドヘッドの火口も、彼女が穿いた穴の一つである。また、ペレは島を追放されるにあたって、航海によりハワイへと辿り着いたとされているため、その道中の冒険を描いたフラも存在する。神様の航海とはあまり耳に馴染まないが、ネイティブ・ハワイアン達が辿った移住の行程を鑑み るに、彼らの航海に対する捉え方とハワイで直面した火山との共生の難しさは想像するに難くなく、如何に強く文化に根付いているかを伺うことができるだろう。
さて、よく言えば情熱的、されど気性が荒いペレは、恋多き女神としても知られ、彼女の恋に関する伝説や神話は枚挙にいとまがない。その中でも特に有名なものが、「オヒアレフア」の伝説である。
ある日ペレが森を散歩していると、大変美しい男性を見かける。名をオヒアと言い、見目麗しい彼に一目惚れしたペレはオヒアへ言い寄る。しかしオヒアには既に溺愛する恋人レフアがいたため、ペレの誘惑を一顧だにしなかった。怒り狂ったペレは、オヒアを醜い一本の木に変えてしまった。帰らぬ愛する人を思い、酷く傷ついたレフアは大いに嘆き、毎日泣き暮らすようになる。すると彼女の心に呼応するように、森には毎日雨が降るようになった。やがてその雨は洪水となって地上を洗い流さんとする程に激しくなり、その様を見たペレは自らの浅はかな行為を深く悔い、せめて魂だけでも添い遂げてほしいとレフアを花に変えたのである。こうして、仲の良かった恋人はオヒアフレアという一本の樹木として、永遠に結ばれる事になったのだという。こ の事から人々は、木を「オヒア」、花を「フレア」と分けて呼ぶ。
現在でも、キラウエア火山に咲くオヒアフレアの花を摘むと雨が降り、その雨は引き裂かれた恋人たちの悲しみの涙だと広く伝わっている。なお、ハワイは口承文化のため、様々にストーリーは変化するが、2人の恋人がペレによって引き裂かれ、一本の樹木となって再会するという構成は変わらない。
信仰と自然 その象徴「オヒアフレア」
荒ぶる神の一柱、女神ペレ。聖なる大地のペレ、大地を食べるペレ、大地の源、等様々な呼び名がある彼女は、ポリネシアより渡ってきたネイティブ・ハワイアンの火山信仰により誕生した。その信仰の根源は、破壊と創造。 特に活火山は、一度噴火すれば、大地を飲み込み生きとし生けるもの全て灰へと変える。 一見して破壊的でしかない印象を受けるが、破壊と再生は表裏一体。 火山噴火により流れ出る溶岩は、冷えて固まり時が経過すると、やがてその地から苔が発生し、 小さな植物から徐々に大きなものへと変わっていく。最後にはなんと森ができるとまで言われているのである。 人間の信仰の始まりは諸説あるが、基本的には死生観と強く結びいており、死と生を同等なもの として捉える考え方は世界中で見受けられる。
ハワイ神話にて登場する「オヒアフレア」は、ハワイ島にて、今なお噴火を続ける火山と共生して生きる樹木である。その生態系は非常に興味深く、ハワイで最も広く分布する在来の植物でもあ る。種子が根付くために必要な土壌を確保するために、オヒアは根に樹液をにじませ、風に飛んでくる土を集めるのだ。 また、オヒアは太陽光を特に必要とするため、植物が密集する場所ではすぐに枯れてしまう。 しかし、一度森林が枯れ、太陽光が当たれば再び芽吹き、新しい命が紡がれるのである。
「オヒアフレア」の神話は悲恋として知られるが、実はオヒアフレアの花の外観が炎に似ていることから、レフアは女神ペレのキノ・ウラ(化身)としても、ハワイ文化の中で広く尊ばれているという。
(注1) 生命の終わりと始まりに起因する神話の真髄は、生命のサイクルによって帰結する。荒々しくも愛すべき火山の女神ペレ。今日も彼女はキラウエア火山の火口から我々人間の生と死を、厳しくも優しく見つめ続けていることだろう。
(注1)https://www.aloha-program.com/curriculum/lecture/detail/108
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