今回は、鹿児島県鹿児島市の「森の玉里子ども食堂」です!
市の玉里団地福祉館の調理室でご飯を作り、和室をみんなの食事&団らんの場にしています。毎月2回(金曜日夜ご飯と土曜日昼ご飯の1回ずつが基本)やっています。
毎回、子ども30〜50人、大人20人程度、ボランティア20人前後集まります。赤ちゃんや小学校就学前、小学校低学年の親子連れが多いですが、土曜日は小学生中学生だけの参加も多いです。高校生・大学生のボランティアも増え、最近は3、4校から10人前後参加しています。
発起人は教師です。
子どもを育てることは家庭の自己責任だけで済まされないのに、厳しい現実があります。一方、子どもの暮らす地域には、子どもを大切に思う地域の方々が大勢いることも分かりました。
大きなことはできないかもしれないが、目の前にいる子どもをほっとけない。地域で「気にかけているよ。」「一緒にあったかい時間を過ごそう。」と、どの子にもまなざしを注ぎ、寄り添いたい。
愛情をあったかいご飯と家庭的な食卓というカタチで地域の子どもに届けたいと活動を始めました。
もうすぐ2年経ちますが、子どもやその親が地域の多様な家庭、多様な世代の人々とつながりを深める場になってきました。
生活や子育ての相談を聞かせていただけることも出てきました。
頑張っている子どもや親のSOSを出せる場になりたい。そして地域の団体や個人、行政、学校、ボランティアなどと連携を深めていきたいと願っています。
子どもに不測のケガはつきもの。「ねえ、私も抱っこして!」「肩車して!」甘える子どもたちに一生懸命接してくれる学生ボランティアに、「たくさん遊んであげてね!」と、心から背中を押してあげられるために。お母さん方が我が子を、「お兄ちゃんお姉ちゃんたちに遊んでもらおうね。」と安心して見守れるように。
子どもが周りの色々な人と、安心して接する経験を重ねることは、子どもの成長を豊かにします。それは、家族だけでできることではありません。
保険に入っていることを確認することで、ボランティアは安心安全に配慮するべきことを改めて確認することになります。
食中毒や食物アレルギーで不測の事故を起こさないように、私たちは衛生講習会を開いて学んだり、名簿でアレルギー有無の確認を徹底したり、できることは何でも取り組んでいます。
参加者の安心と信頼のためにも、ボランティアのやる気を後押しし安心安全な運営をより意識させるためにも、保険に加入することは大切なことと考えます。
どの子にも「あなたの成長を応援しているよ」という気持ちを伝えたい。
そのために、こども食堂の活動が社会の皆さんに理解され、我々の地域や全国すべての子どもたちにこども食堂の情報が届くことを願っています。