今回は、滋賀県日野町にある「寺子屋食堂」です!
ファミリーサポートセンターの古民家で長期休暇中に連続して4~5日間程度活動しています。
一般社団法人こそだてがめっちゃたのしくなる会では、ファミリーサポートセンターを運営していく中で子ども食堂の必要性、そして子どもたちの居場所、大人との関わりが必要であると強く感じ子ども食堂を始めました。寺子屋食堂では子どもだけで参加してもらい、半日一緒に過ごします。その間、パートに出られるお母さんもいます。
最初は「全然面白くない、明日も申し込んだけど来んとこ」と思っていたAちゃんは、お昼の準備をするあたりからとても楽しくなり、申し込んでいた翌日も、申し込んでいなかった翌々日も参加してくれました。その後も長期休暇のたびに参加してくれます。
また乳幼児期からの食の経験はその後の人生に大きく影響すると学び、町内のお母さんたちの声も聞いたことで「離乳食教室セカンド」も始めました。おかゆだけでよかった時期を過ぎると、食べられる食材が増え、大きさやかたさにも配慮が必要になります。そこで躓いてしまうと、子どもたちの食生活は乱れていきます。好きなものばかり与えてしまう、いつまでも柔らかいものが好き、硬いものが手べられない、薄味のものを口にしたがらない。素材そのものの味を感じることが出来るように、季節の食材を口にする機会を作れるように、親(家庭)へのアプローチをすることで子どもの食を支えています。
ほかに、学習支援へのおやつの提供も行っています。「人が作ったものはたべられへん」と、むちゃくちゃなことをいう中学生の男の子。回を重ね、一緒に参加しているみんながおいしそうに食べるのを見て、徐々に手を伸ばし、口に運べるようになりました。口に運んだはいいが、次は「味がしない」。彼の普段の食卓を私たちは想像しました。彼が大人になったとき、親になったとき、それでよいのか。出来る限りたくさんの味の経験をしてもらいたくて私たちも色々なものを作りました。彼だけでなく、そこに来ていた早ければあと数年で親になる可能性もある、一人で暮らしていく可能性もある子どもたちに今よりもっと食への関心を持ってもらえるように願い、心を込めておやつを作っています。
先に書いたように、子ども達の中で変化が起きることがとても面白く興味深いです。また、長期休暇中の子ども食堂では、この春から「弁当の日」の取り組みをはじめ、ただ食事を提供することから、子どもたち自身で考え、学び、作るという経験を盛り込むことにしました。包丁を持つこと、お買い物をすることなど、子ども達には初めての経験がたくさんあり、私たちも見守ることの大切さに気付きました。
やはり調理中にはケガが起きる可能性は大いにあります。切り傷、擦り傷、やけど。また、自分たちで買い物に出かける際には私たちも同行しますが自動車事故に巻き込まれる可能性もあります。地震など天災もいつ何時起きるかわからない昨今の状況を考えると、保険はなくてはならないものだと思います。
食はその人の人生に大きな影響を与えます。何を食べたか、そしてそれ以上に誰と食べたか、は心に深く刻まれることだと思います。子ども食堂を続けていくためのご協力をよろしくお願いいたします。