環境負荷という観点での本商品特徴を、前回に次の通りご紹介しました。
1.プラごみを減らせる大容量タイプの詰め替え用
2.水と石鹸分のみなので、生分解性(水と空気に戻る早さ)に優れている
今回は、2番の生分解性についてご説明をさせていただきます。
一般的な合成洗剤と比較し、環境にやさしい、ということのご説明です。
生分解とは、物質が土や川などの自然に排出されて、それが微生物などによって分解されて無機物へ分解されることを言います。生分解性が高ければ、それだけ環境への負荷も低いといえます。
洗浄剤(界面活性剤)が、排水時に洗浄力を失った状態を「一次分解」、洗浄力がなくなったあと、完全に分解されて自然に還る現象を「究極分解」といいます。
洗剤が排水後にも泡立っている状態は、一次分解すらされていない状態です。洗剤が一次分解される早さは洗剤の種類ごとに異なりますが、その中でも石けんは排水に流された時点で完全に一次分解が行われるため、生き物や環境に与える負担が非常に少ないと言えます。
国内の合成洗剤で多く使われている洗浄成分(界面活性剤)は「アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム」ですが、完全に分解されて自然に還る割合は60%、一方で石けんは約88%といわれており、この点から石けんは洗浄剤の中で環境負荷が少ないことがわかります。
また洗浄剤の中でも、石けんは排水に流した時点で洗浄力そのものがなくなる(一次分解)ので、この点からも非常に環境負荷が少ないといえるわけです。これら洗浄剤は有機物ですが、有機物の量が多すぎると水中の酸素量が間に合わなくなり、その水域生物の窒息死に繋がります。そのため、環境保全を考える場合、生分解性の高い洗浄剤を選ぶ必要があります。なお、上記の一次分解と究極分解をまとめて、’生分解’といいます。
石けん以外に他に配合されている重曹と炭酸塩は無機物です。無機物は自然の中にそのまま存在することができ、いわば界面活性剤が生分解を終えているのと同じであるため、環境負荷が極めて少ないといえます。
こうした根拠から、今回プロジェクトでご紹介している製品を、‘環境配慮型の食器用洗剤’とご説明いたしました。
参考文献
https://store.kimurasoap.co.jp/blog/think-about-biodegradability
「生分解性100% の意味をきちんと考えてみる」
最終アクセス日 2023年11月19日
17L入っているため、お買い物の都度、重い洗剤を持ち帰る必要もありません。
商品画像でもご紹介している通り、ボトルに繰り返し詰め替えてお使いいただけますので、ぜひご自宅の万能洗浄剤として、多くの方にご愛用頂けましたら幸いです。