今残っている絵の具が落ちてしまわないよう、「剥落止め」という作業を行う様子土佐光起の描いた「紫式部図」は修理が始まっています。修理は滋賀県大津市の坂田墨珠堂さんにお願いしました。坂田墨珠堂さんは石山寺に伝わってきたこの作品を、どうすれば後世に伝えられるか、作品の調査を重ね、修理の方法を考えてくださいました。解体修理が始まり、現在は板の上に絵の描かれた本紙が貼り込まれています掛軸のおおまかな構造絵が描かれている部分を本紙といい、「紫式部図」の場合は本紙が絹です。裏が透けるほど薄い素材である絹は、裏から紙を打つことで補強され、周りに表装裂や風帯などをつけ掛軸に仕立てられています。修理では表装裂を取り外し、本紙を補強する裏打紙も取り除かれます。大変時間のかかる作業です。修理の状況は、今後も修理完了までこちらの活動報告にてご報告いたします。
クラウドファンディング実施に際し、皆さまのご支援に厚く御礼申し上げます。終了まであと20日を切ることとなりました。おかげさまで紫式部さんのお衣替えプロジェクトは着々と準備が進んでおります。本日28日はお不動さまのご縁日で、本堂では護摩が焚かれました。そして、この度新しくリターン「特別祈祷コース」を追加いたしました。皆さまの日々の息災、心願成就をご祈願したあと、木の御札を発送します。(具体的なお願い事がある方は備考欄にご記入の上、お申込みください)残りわずかな日数ですが、引き続きご支援の程何卒よろしくお願いいたします。
このたび、お衣替えに合わせて紫式部の御所人形も修理する運びとなりました。修理してくださるのは、お人形の作者である十世 伊東久重氏の孫・十二世 伊東久重氏です。応援コメントも頂戴しております。紫式部のお人形は修理のため、12月1日(金)より源氏の間から伊東久重氏の工房へ移動することとなります。修理後の一般公開は2024年3月18日の午後を予定しております。ぜひお楽しみにお待ちください。
ご支援ありがとうございます。石山寺境内の紅葉も徐々に色づいて参りました。さて、石山寺では2024年1月29日より境内の参道沿いにあります明王院、世尊院にて『光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館』と『源氏物語 恋するもののあはれ展』が開催されます。公式ホームページはこちら https://otsu-murasakishikibu.jp/明王院の大河ドラマ館は大河ドラマの衣装や映像、パネル展示が行われる予定です。世尊院の『源氏物語 恋するもののあはれ展』では現代のアーティストによる『源氏物語』の和歌をイメージしたイラストや音楽作品の展示が行われ、平安時代の色や香りの体験ができる予定です。また寺内の豊浄殿(境内図12番)では、石山寺と紫式部展を春季( 3/16(土)~6/30(日))、夏季(7/6(土)~8/25(日))、秋季(9/1(日)~12/1(日))の三期に渡って開催するほか、オリジナルの展覧会グッズを販売予定です。豊浄殿の展示では全期間合わせて100点近い寺宝を公開する予定となっております。詳しくはホームページでお知らせいたします。 来年はお参りと一緒に、ぜひ各展示会場へもお立ち寄りください。
クラウドファンディングの開始日となった9/29は中秋石山寺では毎年、中秋に紫式部のご供養の法要を行い、秋月祭を行っています。本堂の内陣に「紫式部聖像」と伝わる紫式部の肖像画のレプリカを掛け、お供えをして法要を行いました。「紫式部聖像」レプリカ(本物の4分の3の大きさです)月見亭と満月