皆様、いつも応援ありがとうございます!
公開以来、毎日おひとりづつは支援者様が現れ、本当に励みになっております。
さて、今日は、ぶどうプラスチックがどのように産まれ、育っているのか。
なにが課題なのか。について、改めて現状をお伝えしたいと思います。
【配合度を上げたい】
今年の6月に初めて摘果ぶどうを頂いたときは、植物プラスチック自体も
”やれるかどうかわからない”が前提で。さらに、そんなにたくさんの量が必要だとも思わず。
タンブラーの成形には成功しましたが、プラスチック材料の内訳は、
石油由来95%、ぶどうはたったの5%。ほぼ石油じゃん…ダメダメです(笑)。
そこで8月には20キロの摘果ぶどうを頂き、業者さんに(相当)ムリを言って、
乾燥→製粉→ペレット化までお願いをしました。10月に初めて成形まで漕ぎつけ、
出来たぶどうタンブラーは18%配合品!・・・しかし、成形がカナリ難しい。
簡単に言うと、ピストンみたいに材料を金型内に押し出して形を作りますが、
植物は熱を上げると分解してしまったり焦げてしまったり。上手く流れてくれません。
また大量のガスを発生するため、無理やり押し出すと成形機や金型を痛めてしまいます。
そして課題はまだまだあり。あー、超えなきゃならない壁しか見えない(-_-;)
【食器は試験がある】
「タンブラー」は食器類なので、安全を保障する必要があります。
”溶質試験”なるものに合格しないと、
ツールスタントや植木鉢などの雑貨としてしか世に出せないんだとか!
あと出来れば「レンチンOK」「食洗器OK」がいいです…わたしも。
うう、けど、検査代金も、たかい。しかも1回に付き10ヶは必要です。
たくさん数が打てないと検査にも回せないんですよね…。
【ロゴが打ちたい!】
成形品が出来ると、やっぱりロゴを入れたい衝動が抑えられず。
しかし我が社には印刷技術はないし、そもそも植物由来のインクじゃないと
意味が無いんじゃないの・・・というお声も出てきそうで(-_-;)
そして職人カタギの会社ですから、できるだけ「彫刻」に拘りたいのですよね…
それは仕方ない。だってDNAだから。
でも、一般のプラスチックって、レーザー彫刻が入らないんです…。基本、ムリ。
何故か、お米をたくさん配合した黒タンブラーにだけは出来るのですが。
なので、やっぱり植物配合度を上げなきゃ、もっと研究しよう!に繋がります。
そんな中!奇跡的にできたひとつがコレ!!
なんというかわいらしさ!
【東浦町観光協会さんのインスタグラムより】
たまたま出来た『ぶどう配合度18%』のタンブラー。まだ溶質試験には合格してないからタンブラー”もどき”ですが(笑)、実は、ロゴ入れのために、ちょっと細工が。
成形の直前に、レーザー彫刻が可能になるという特殊な添加剤を混ぜました。
材料メーカーさんから、ご厚意でサンプル提供を頂いていたのです。
早速、東浦町のマスコットキャラクター「おだいちゃん」でレーザー刻印に挑戦。
アレ?何か、上手くいった…感じ!?嬉しくなって、東浦町役場に差上げたところ、
すぐにインスタへ投稿してくだり。。。ここにもミカエルがいました^^
願わくば、”もどき”でなく、この「ぶどうタンブラー」を 支援者の皆様にお届けしたい。
2月までに、もっと進化させよう!