お世話になっております、合同会社Repriseの高山です。
プロジェクトは現在、25名の方にご支援をいただき、成功に向け少しづつ進んでいっております。
そんな中で大変恐縮なのですが、本日は、私達の再生プラスチック製品である、再生合成樹脂円盤enについて、お詫びとご報告があり投稿いたしました。
enは、主にポリプロピレンという材質でできた、ペットボトルキャップを再生して製作しております。
このポリプロピレンが、専門の機関に問い合わせをしたところ、今現在は食品用としての使用が認められていない事が分かりました。
製品は食品用とうたってはいないものの、元々食品用として使われていたペットボトルキャップを再生しているということもあり、私達自身も、食器やまな板など、これまで食品用として使っておりました。
それ故に、認可されていないものという意識が欠落しており、恥ずかしながら調査を依頼するまでその事実を知りませんでした。新しい事業に取り組んでいるとはいえ、事前の調査が足りなかったと深く反省しております。
またプロジェクト開始当初は、本文内でも食器として使用している写真を掲載しており(現在は該当の写真を取り下げ、食品用での使用はできない旨を追加し修正をさせて頂いております)、ご支援を頂いた方、プロジェクトをご覧いただいた方々には、誤解を生む製品説明をしておりましたこと、心からお詫び申し上げます。
※システムの関係上、リターン品の写真に一部食品用と取れる写真が今現在も残っております。これからご支援いただく方は、恐れ入りますが食品用としては使用できないことをご留意いただきリターン品をお選びくださいますようお願い致します。
また、すでにご支援いただいた方々には、個別にメールにてその旨をご連絡させていただいております。食品用を想定しリターンを選んでいただいた方におかれましては、ご希望に添えないものとなるため、キャンセルなどの対応をさせていただこうと思っております。恐れ入りますがお送りしておりますメールをご確認いただきまして、返信をいただけますと幸いです。
食品用として使用ができないのは、製品用途を狭める事につながるため、私達としても非常に残念なのですが、Repriseの製品は日本独特の色味を意識した、オリジナルのカラーチップを使って製作しておりますので、食品用以外でも、お盆や、植木鉢の受け、お香台や、マウスパッドなど、生活の隙間に彩りを与える製品としてご活用いただければと思っております。
また、enの食器としての本格的な活用をご検討いただいているご支援者の方とお話しながら、現在の日本のルールである食品用NGという課題を解決し、再び食品用として利用できるように、ただいま製品改良の準備を進めております。
道のないところを手探りで製品化することは、問題をひとつひとつクリアしながら進んでいかなければならず、決して簡単ではないですが、ご支援を頂いた方々をはじめ、様々な方々の応援と励ましの言葉が、我々の活動の原動力となっております。
これからも至らないところがあり、ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、明るい未来に向けて全力で再生事業に取り組んで参りますので、今後とも何卒温かく見守っていただければ幸いです。
引き続き、どうぞよろしくお願い致します。
以下、問い合わせをした専門機関からの回答を一部抜粋し転載致します。
...JCII(化学研究評価機構)様より頂いた回答(一部抜粋)...
2020年6月1日より、合成樹脂製器具容器包装の原材料のポジティブリスト制度が施行され、リストに収載されていないものは食品用器具容器包装に使用できなくなりました。現時点で、再生プラスチックで法的に使用可能と解釈できるのは、2020年6月1日より前に食品用器具容器包装として使用実績があることを説明できるものに限られます。
ペットボトルキャップは主にポリプロピレンやポリエチレンですが、当該樹脂に関しては、「物理的再生処理」されたものは、現時点では上記表に記載されていません。
よって、2020年6月1日より前に食品用器具容器包装として使用実績がないものは、現時点で食品用器具容器包装には使用できず、現在使用できているものでも、2025年6月1日以降は使用できなくなります。
現在、ペットボトルキャップ業界は、当該PPやPEにおいても「物理的再生処理」されたものが使用可となるように検討を取り進めていますが、改正ポジティブリスト施行までに間に合うかは現時点ではわかりません。
再生プラスチックの利用を促進することは規制当局も十分理解していますが、食品衛生法上、必要な法整備、リスク評価が必要であり、まだ時間がかかりそうです。
ネガティブな状況ではありますが、ご参考になれば幸いです。
.............