こんにちは、代表理事の長尾彰です。
日頃よりWDRAC(戦災復興支援センター)のことを気にかけてくださってありがとうございます。
ウクライナで戦災被災者を支える小規模ボランティアグループ、Actions Beyond Wordsを支えるクラウドファンディングを始めました。11月17日まで続きます。
1年半前にWDRACを立ち上げ、『支援者を支援する』という取組を始めました。
物事はいつもひとりから始まります。
最初は「俺がこんなことしたって、戦争なんて止まらんし何も変わらんだろう。人類は相変わらず愚かで、人が人を殺すことなんて止まらんし。」って思ってました。
ですが、友達の友達がウクライナ国境で国外に脱出する人たちを助けていて、「どうにかならんか」と声をかけられて、「友達の友達を手伝うくらいならできるかも」と動き始めました。
あれから1年半、「友達の友達」は「友達」になって、ひとりで始めたこの取組もたくさんの人たちに支えながら、静かに、それでも確実に歩みを進めています。
パレスチナでも戦争が始まりました。
シリアもリビアもイエメンも内戦が、アフガニスタンやトルコでも紛争が続いています。
戦災に遭って直接的に家と自由を奪われた「普通の人」は1億1000万人。
この世界の73人に1人が難民です。
とても悲しいことです。
戦争を起こした奴、武器を持って殺せと命令した奴、実際にやった奴、めっちゃ腹立つ。
でも怒りの感情だけ増幅したってしょうがない。
怒りながらクールにこれらの暴力に対峙していきたい。
僕は「お金はエネルギーで、自分ができないことを誰かにやってもらうために遣われるもの」という考えを持っています。
「どう稼ぐか」も大事だけど、「どう遣うか」によって生み出す価値も変わります。
高額なミサイルで一度にたくさんの命を奪うこともできるし、わずかな金額でも細く長く続けることでたくさんの命を支えることもできます。
一度にたくさんのお金(エネルギー)をつかうと、どこかに歪みが生じます。
時間をかけて少しずつお金(エネルギー)をつかうと、バランスが取れて調和が生まれます。
あなたが一生懸命はたらいて得たお金(エネルギー)を、この世界のバランスを取るために遣ってもらえませんか?
少しでいいです。
一度にたくさん集めて遣うと歪むから。
WDRACのいいところは「普通の人たちがささやかに」と「確実に手から手へ」ができるところです。
WDRACの取組はすべて、信頼関係によって成り立っています。
損得勘定や承認欲求の充足でなく、相互の利他や助け合いたいという欲求がこの信頼関係の源泉です。
信頼の連鎖反応で、どうにかこの世界のバランスを取ろうとしています。
「いっぺんにたくさんのお金(エネルギー)をつかうこと」に「時間をかけて少しずつお金(エネルギー)をつかうこと」で対抗しています。
「お前は誰かを助けることに夢中になってないで、まずは自分のことをちゃんとせい」ともう一人の自分が時々いいます。
「バカをいうな、自分のこともまともにできないんだから、せめて誰かを助けることで誰かに助けられながら生きていくに決まってんじゃねーか」と、もう一人の自分が応えます。
誰かを助けることを通じて、誰かに助けられている。
この「信頼の連鎖反応」の一部に、どうか加わってもらえないでしょうか。
あなたが発したお金(エネルギー)は、この世界を連鎖して必ずあなた自身に戻ってきます。
11月17日までお金(エネルギー)を集めます。
少しずつたくさんの人に、この連鎖反応に加わってほしいのです。
どうぞよろしくお願いします。
長尾彰