なぜ支援が必要なの?テンジン小学校の子どもたちのことを知ってください。
ノルジン・ブダ(5歳)
前回・今回ともにdidiのプロジェクトの看板娘。前回プロジェクトの活動報告では「ニシャちゃん」と紹介しましたが、ニックネームのようです。
彼女はお父さんもお母さんもいません。死別ではないようですが、ノルジンちゃんを残してどこかへ行ってしまいました。
なぜ大切な娘を置いていったのでしょう?ノルジンちゃんのご両親だけでなく、ネパールの田舎には結婚生活が上手くいかない人たちもたくさんいます。その理由のひとつに、早すぎる年齢での結婚が挙げられます。中には親が決めた人と10歳で結婚させられる例も未だに存在するそうです。
今はおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に暮らしています。暮らし向きは豊かではなく、いつもお腹を空かせています。まだ5歳ですから、学校に来るのはおばあちゃんに手を引かれないと来られません。学校が大好きです。もっと通いたい!とおばあちゃんにせがんでも、なかなか連れてきてもらえません。おばあちゃんも家のことがありますから……。みんなと鬼ごっこなどで遊ぶのが楽しい!もっと学校に行きたい!というノルジンちゃんです。
テンジン・プルバ(15歳)
学校の名前と同じテンジンくん。この辺りの地域は名前の種類があまりたくさんないので、同姓同名は珍しいことではありません。
お父さんがいません。ゆえに家計が厳しく、弟と妹は幼いうちからラマ僧の修行のためカトマンズに出家させられました。この地域はチベット仏教の文化が根強くある地域だからです。
一方テンジンくんは、お母さんから働き手として期待されています。まだ勉強を続けて将来は学校の先生になりたいという夢も持っているテンジン君。来年も学校に行けるだろうか?と不安に思っているようです。
ペマ・グルン(12歳)
ペマさんの実家は学校から片道徒歩3時間のところにあるため、学校の寄宿舎に寝泊まりしています。一度実家に戻ると、家の手伝いがあるのでなかなか学校に戻れないそうです。それでも、将来自立したいという強い意志を持つ彼女の夢は、看護師です。
医療援助のためヨーロッパなどから医療従事者がこのようなネパールの僻地にもやってきます。ペマさんは、ヨーロッパの看護師さんたちと出会い、看護師になりたい!と心に決めたそうです。勉強すれば願いが叶う!と学校では国語(ネパール語)と英語をがんばっています。
こんな子どもたちに直接支援物資を持って行き、会って励ましたい!との思いで今回のプロジェクトを頑張っております。ぜひ皆様、ご支援よろしくお願いいたします。