2024/01/01 15:48

皆様、明けましておめでとうございます。また、いつも温かい応援を賜りまして誠にありがとうございます。

連投となりますが、本日よりアザミウマへの可視光による殺虫実験を開始致しました。

TOP画像は以前あげさせて頂いたもので、明け方に上下から2時間照らすことでアザミウマを混乱させ産卵数を減らす方法を取ったときのものになります。

結果、大繁殖を受けておりますので個体数を減らすには至りませんでした。


こちらのLEDバーはMarsHydro社製の育成ライトで、元々液肥の実験で使用していたものです。TOP画像で15%程度、100%にしますと夏の直射日光に近い光量子量を得られます。今回こちらのLEDバーの出力を75%まであげ、上下から1日約10時間照らし続けることで殺虫を考えております。


昨日上げさせて頂いた参考文献の内容は可視光(青色光)による殺虫、というものでした。

特に430nmと470nmの波長が有効とのことで、設置しているLEDバーのスペクトルを確認しましたところ、430nmの強度が顕著であり、今回の実験に最適であると考えられます。

成体、幼体、蛹、卵、全てに対し430nmの波長を直射日光の60%程度の強度で当てることで、体内の光受容体を励起し、活性酸素(過酸化水素)を作り出させることで間接的にDNAを損傷させ殺虫、または孵化を阻止します。

屋外で活動するアザミウマに太陽光にも含まれる波長が作用するか、という点ですが、葉裏へ産卵したり隠れるような行動を取る点から、上下から逃げ場の無いよう有効波長を浴びせ続けることで、一定の効果を得られるのではないかと考えております。

数日間実験をしまして、またご報告致します。


良いご報告がなかなかできず申し訳ございません。なるべく早く皆様の元にメロンをお届けできるよう、精一杯努力していきたいと思います。