2024/05/01 11:52

皆様いつも温かい応援を賜りまして誠にありがとうございます。

前回ご報告しました「雄花がない」状態ですが、日照時間の変更でも蕾ができず、約二週間の間で雌花の開花期間がほぼ終了となりました。

大きな雌花がたくさん咲く中で授粉作業ができない、非常に心苦しい結果でした。

唯一、授粉が成功している個体(TOP画像)につきましては、縦型水耕のメリットであります、重力を利用した完全な水切りによる高糖度化の試験に移りたいと考えております。


■新株の成長

現行の株から収穫が期待できないため、新株により引き続き育成を進めて参りたいと思います。

ほぼ全ての株が10〜14節まで成長しており、雄花と雌花の蕾も確認できました。9:30の日照ですと雌花の数が若干多いようです。

ただ、成長途中の雄花が開花してしまうようですので、日照時間をさらに絞り、4/30より8:30へと変更致しました。

今後自然環境と同様に、蕾の成長に合わせ日照時間を変化させる方法をとって参ります。 ※蕾が肥大化しましたら11:00とし、開花を促します。



■局部加温試験の進展

育成速度の向上は確認できましたが、人工授粉に失敗したようで座止致しました。

こちらは今後の新株にて、再度試験を行なって参りたいと存じます。


■追加作物

以前、ユニット外にてメロン以外の作物を育てる為、にんにくを行いました。他の可能性を探るため、ただいま以下作物の試験栽培準備を行なっております。

 ・タラの芽(タラノキ)

 ・レッドピタヤ(ドラゴンフルーツ)

 ・ヘーゼルナッツ(セイヨウハシバミ)

タラの芽につきましては一般的に行われておりますので、LEDからどの程度の距離にて育成可能かの試験となります。

※天然物ですので害虫等の対策にて、水流洗浄と高濃度の次亜塩素酸水にて殺菌をおこなっおります。また、ユニット内では不織布にて覆っております。


↓タラの芽はLEDから距離230cmでも十分に成長するようです。



順調な育成を見せていた株でしたので、今回の雄花問題につきましては非常に悔しい気持ちでおります。また、皆様へメロンをお届けすることが遅れており大変申し訳ございません。なるべく早く、お届けできますよう、懸命に取り組んで参りたいと存じます。

何卒よろしくお願い致します。