はじめに・ご挨拶・病院紹介
今日は。広島県福山市で、猫の不妊手術専門病院「さくらねこクリニック」を2019年7月に立ち上げ、今日まで2000頭ほどの猫たちの手術を行ってきました。
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TNRが猫の幸せのゴールではありませんが、発情を巡ってのケンカやそれによる病気の蔓延、出産や子育てによる猫の衰弱、生まれてきた子猫の短命な命・・・。それらを少しでも減らすことができたらという思いで活動をしています。
プロジェクトをやろうと思った理由
以前こちらでご支援を頂き、費用が工面できない方の不妊手術を実施することができました。お礼申し上げます。
今回は50匹を超える多頭の猫の不妊手術に直面し、皆様から金銭的なご協力を頂けないかと思い、プロジェクトを立ち上げました。
私の住んでいる町内に、猫が沢山いるおうちがありました。6年前に引っ越してきた時犬の散歩をしながら、ここに猫いるね~かわいいね~と言いながら通ったものです。
しかし、この6年で猫の数がすさまじく増えていき、交通事故で亡くなる猫も目にするようになりました。
去年手術をしませんか?とお手紙を入れておいたのですが、差し入れのフードと一緒に置いていたため、どうやら猫が悪さをして餌やりさんに渡らなかったようです。
8月末に久しぶりに通ったところ、なんと家が火災にあったようで、焼け焦げていました(8月半ばだそうです)。右の建物は完全に中まで燃えて立ち入り不可、左の建物は玄関と数部屋は大丈夫ですが、奥が焼け落ちて住める状況ではなく、猫たちがのんきに出入りしている状況です。
餌をやってみると寄ってきた猫の数30。もちろんこれ以上の数がいる事は確実です。中には妊娠している猫もおり、風邪を引いている猫もおり、緊急の案件と感じました。
火事のためお家の電話はつながらず、近所に聞き込みをしたところ、飼い猫ではなく居ついてしまった猫とおっしゃっていたそうで、愛護センターに連絡するとその案件はすでに聞いていて、現地確認にも行ったとのこと。
愛護センターは餌をあげないで。そしたらどこかに行くから。という指導しかしません。(未手術の50匹の猫が散って、そこかしこで問題を起こすことを考えるとぞっとします)
この数を地域猫にしようにも、かなりの日数を必要とするうえ、区長の許可が下りない可能性が高いのは容易に想像がつきます。
例え地域猫にして無料で手術ができるようになっても、福山市の地域猫は一地域一週間に1匹だけしか許可が下りませんし、この数を行える予算はありません。
じゃあどうすればいいの?見ないふりをするしかないの?悩みに悩みました。
私には、猫を捕まえるすべがある。
私には、猫を手術する技術がある。
私が今立ち上がらないでどうする!!
その思いですぐに猫を捕獲し手術することに決めました。
そして猫たち。とってもかわいがられているようです。チョロ子、チョロ美、チョロ雄にチョロ造。触ることはできないけれど、キャリーに紐つけて入ったら遠くから閉める、という技で入る入る!捕獲器も10台駆使して捕獲しましたが、入る入る!君たち、チョロいよ!と言いながら捕獲大成功。(その後何度も手術後なのに捕獲器に入る子が現れ、苦戦しています・・・)
猫たちも風邪ひいたりノミがいたりはありましたが、みんな大腸に便がたっぷり。ちゃんとご飯をもらえている証拠です。
捕まえて病院に運び、手術してリリースして、を4日間頑張って38頭の手術と処置を行いました。妊娠も3頭おり、産む直前の子もいました。胎児はかわいそうですが、お母さんにその分頑張って生きて行ってもらいたいと思います。
(うち8匹はペットマナープロジェクトおのみちさんが手伝って捕獲してくれました)
夜中の捕獲中にかわいい拾いものをして、その世話も頑張っています(^_-)
餌やりさんともお話ができ、困っていたけど費用の問題があってどうすることもできなかった、と。
でも、今後も餌をやってもらえることをお約束してくれたので、私は安心して捕獲と手術に専念することができます。
このプロジェクトで実現したいこと
家の解体が始まる前にできるだけの数の不妊手術を実施する!(解体日が決まったら教えてもらえることになっています)
一つの地域で75%の数の手術をすると、TNRの効果があると言われています。今回は密な地域なので、おそらく90%を超える数の手術が求められるかと思います。
一体何匹になるのか想像もつきませんが、まずは50頭の手術を目指します
資金の使い道
避妊手術、去勢手術、コンベニア注射(2週間効果のある抗生剤。風邪ひきも多いので全頭使用します)、点滴、駆虫(全頭レボリューションプラス)、必要な処置(耳洗浄や追加の注射など) に使用します。
今回は病院の利益は目指しません。必要な処置全てを行って、一頭当たり6,000円(うち17%はクラウドファンディング手数料)でその子のサポーターになっていただければと思います。
もし必要以上の資金が集まった場合、返金は致しません。継続して現れる猫への手術に使わせていただくとともに、次の多頭の現場への資金にも使わせていただきたいと思います。
リターンについて
費用と手間を極力省くために、物品の発送はありません。ご理解よろしくお願いします。
1,000円コース:お礼のメールを差し上げます。
6,000円コース:サポーターになってくれた猫について、
①猫の個体情報 ②外貌写真3枚 ③本来かかった正規料金
を一頭につき一回メールにてお知らせします。
リターンは随時行っていきますが、猫の手術が遅くなった場合には、サポーターさんへのメールが遅くなることをご了承ください。
スケジュール
8月30日~9月2日:38頭の手術を実施済
9月7日~捕獲と手術を随時実施
2週間以上捕獲可能な猫が見つからなくなった段階で一旦終了。
その後も餌やりさんと相談しながら、新たに増えた猫の手術は継続予定。
最後に
多頭の案件は本当に心が痛いです。しかし、この状況を作ったのは人間です。
不妊手術をすると争いが減り、ストレスが減り、病気が減り、平和になる傾向にあります。
人間が猫を過酷な状況に置いたのだから、手を差し伸べることができるのも人間だと信じています。
手術だけが猫たちの本当の幸せだとは言えませんが、少しでも今できることをすぐにやる!
この気持ちに賛同していただける方、どうぞよろしくお願いいたします。
過酷な状況にいる猫たちが少しでも幸せに過ごせることを願ってやみません。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る2024年1月15日
2024/01/16 14:592024年1月15日餌やりさんが頑張って手なずけてくれた、生後4.5か月の3匹の手術を行いました。丁度現場に入ったころに生まれた子。お母さん猫はすでに子育て中に捕獲し、手術を済ませてあります。手術後もしっかり子育てをしてくれて、3匹とも大きくなりました♪NO.65:茶トラの雄 (表題の写真)NO.66:黒の雄NO.67:茶トラの雌みんな風邪を引いていたので、丁度手術と同時に治療ができてよかったです。手術でいなくなった子猫たちをお母さん猫が探し回っていたようですが、今日は親子でゆっくりできていると思います。明日から捕獲器でチャレンジを再開しますが、捕まるかどうか悩ましい所・・・。発情期に入って放浪に出てしまう子、逆に突然現れた新入りの子たちもいるようです。春の子猫シーズンに、ここで子猫が生まれないことを願うばかりです。 もっと見る
無事終了ありがとうございます!
2023/11/05 01:39今日は。無事に希望額を超えて達成することができました。ひとえに皆さんの支援のおかげと、心より感謝申し上げます。捕獲が難しくなってきて空振りに終わることが2回続き、さらに11月2日より解体作業が始まったと連絡を受けました。なつっこい猫たちはおおむね手術が済み、後は警戒心の強い猫たちなので、解体開始により一層捕獲が難しくなってきたのが悩みどころです。11月、12月は発情や妊娠も少なく、手術をするにはもってこいの時期になりますので、何とか一頭でも手術ができたらと思っています。お礼のメールは猫の状況を添付するため、全員にお届け完了までは少しお時間がかかります。今月中には順番に詳細をお送りしますので、今しばらくお待ちください。また、総額キャンプファイヤー以外でも直接寄付をしていただいた、ペットマナープロジェクトおのみちさん、こんぶちゃんのお母さん、M・Kさん、ありがとうございました。今回の現場以外に費用を使わせていただいた場合、また詳細をお知らせしますのでよろしくお願いします。 もっと見る
手術猫の追加
2023/10/16 21:57応援してくださっている方々、本当にありがとうございますm(__)m10月に入り依頼手術が多く、当院の捕獲器9台が出払ってしまう日々が続いております。昨日やっと捕獲器2台が返ってきて、今日が病院のお休みの日だったので朝2匹捕獲し、夜手術を行いました。2匹とも雌でした。これで64匹の手術ができたことになります。以前は私が行くとみんな逃げて近寄ってこなかったのですが、何度かご飯をあげていると少し慣れて足元で食べる猫(手術済みの子たち)が出てきました。その子たちが捕獲器の中に入ってご飯を食べているのをみて、その後でターゲットが捕獲器に入ったら捕獲器を閉めるという方法での捕獲です。ターゲットの子が捕獲器に入るのを見てから扉を閉めるため、見張っていないといけません。夜の時間には無理なので(火事以降電気が使えないため真っ暗です)朝が最適です。ただ、この方法は手術済みの子がおなかいっぱい食べきるのを待つ必要があるため、通常の開院日に行うことが難しく、休みの日(しかも捕獲器が丁度手元にある時)に行う事しかできません。ペースがゆっくりになってしまいますが、しばらくはこの方法で頑張りたいと思っています。 もっと見る
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